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    「気」を効果的に使ってみよう

    占いで、運が良い時期とか、そうではない時期とかを判断するための材料として、「気」を用います。 「気」は目には見えないもので、もちろん形もありません。 では、どの様にして判断しているのかと言うと、それは、「特徴」と「働き」を合わせていき、そこから派生するであろう「景色」を想像していきます。そして、伝える為には、様々なものに例えながら、わかりやすい「言葉」に置き換えていくのです。 そもそも、「気」とは何でしょうか。 東洋思想では、「気」は宇宙を構成する最も基本的な物質と考えます。 この考えは、「中医学」「薬膳」でも、とても大切にしているポイントです。もちろん「四柱推命」でも、それは同じです。 そして、そこからもっと広げてみると、全ての物事は、「気」の運動と変化によって生じると考えることができるのです。 「気」は物質だからこそ、栄養を含む事ができ、不足したり、滞ったり、また集まったり分散する事ができるのです。 人体で捉えるならば、「気」が不足したり停滞する事により、「気」のエネルギーが不足し、精神的に不安定になりやすく、また、集まり固まることで、身体的に不調が出やすくなる傾向となります。 運気で捉えるならば、「気」が不足したり停滞することにより、「気」のエネルギーが不足し、運気が不安定になりやすく、また、集まり固まることで、運気が流れが固定化していき、物事が思う様に進まなくなり、すなわち、「タイミング」が来なくなっていく傾向となります。 それでは、「気」について、その働きと特徴を書いてみますね。 「気」の働きは、次の5つあると言われています。 推動作用のお陰で、「気」がグングンと動きます。なので、運もグングンと動きます。止まりません。 なので、「同じ事」「同じ場所」「同じ環境」のままを望むのは、この作用に反していることになります。 温煦作用のお陰で、温かい気持ちになれます。そして、他の人と「気」を交流させることで、「温かい」関係になれます。なので、心が冷たくなって落ち込んでいる人を、気遣うことで、温めてあげることができます。 防御作用のお陰で、嫌だと思う事を受け入れない強さを発揮できます。また、そもそも嫌な事を嫌だと気が付くことができます。この作用は、「敵」を察知する感覚を授けてくれるからです。これは、大事な「自分」を守るために、とても大事な作用です。 固摂作用のお陰で、自分の持っている「気」が漏れ出て失ってしまうのを防げます。やる気が落ちても、気持ちを切り替えて「もう一度頑張ってみよう」と、崩れ落ちそうになっている「気」を、かき集めていけます。また、人の為にやり過ぎて、自分の力が失われていくのを、ほどほどの所で踏みとどまることができます。 気化作用のお陰で、「新しい自分」に生まれ変わることができます。また、たくさんの「経験」「時間」「人」が集まって、想定外の「化学反応」が起こります。その「化学反応」の良し悪しは別として、でも、「想定外」があるから、今は叶えることができない「夢」に対しても、「もしかしたら、叶うかもしれない」と可能性を信じる気持ちになれます。 運気が良い人とは、この作用を十分に発揮させて、周囲の状況に応じて、合わせながら、自らでコントロールできている人ですね。 では、「気」をどのように動かしていけば良いのでしょうか。 「気」の動きは、「昇」「降」「出」「入」の4つのパターンで動きます。 「昇」とは上がること。上げていくこと。今よりも高く動かしていくことです。 気持ちを上げたり、テンションを上げたり。向上心を持ったり、高い目標に向かって行動してみたり。これらは「昇」の動きです。 「降」は下がること。下げていくこと。今よりも下に低く足元に向けて動かしていくことです。 迷ったらもう一度リセットして考え直してみる、テンションが上がりすぎない様に気持ちを鎮める。しっかりと足固をする。まずは一歩からしっかりと踏み出してみる。これらは「降」の動きです。 「出」は出すこと、吐き出すこと、排出すること、デトックスすることです。 パンパンに張り詰めた気持ちを吐き出してみる。泣きたい時に声を上げて涙をたくさん流して泣いてみる。断捨離をしてみる。心と体を「身軽」にする。これらは「出」の動きです。 「入」は入れること、吸収すること、受け入れること、食べること、補給することです。 知らない事を学んでみる。耳の痛い意見も聞いてみる。季節を感じ季節の「旬」を取り入れてみる。食事に気を配ってみる。これらは「入」の動きです。 この4つの動きを、上手く使っている人は運の流れに乗れる人です。そして、バランスよくできている時が、運の流れに乗って進めている時です。 自分の「気」を周囲の「気」に合わせながら、作用を動きを活用できている時は、「気」について、自らの意識には登らない場合が多いです。 それは、スムーズであるために、意識をする必要がないからです。 例えば、「お腹が痛い・・・」と感じていると、胃腸が弱っていたりなどで「不調」だから意識に上ります。お腹が全く問題なく、元気に動いてくれていると、生活の中でお腹のことは気にはなりません。 こんな時に、「腸内環境は大事!!!」と、サプリメントを勧められたとしても、「サプリも良いけど・・・美味しい物が食べたいな」と興味関心が、腸内環境に傾きにくくなります。 だから、「普段通り」で大丈夫です。 「普段通り」で、じゅうぶんに「運が良い」ですね。 「気」のがギクシャクしていると、様々な現象を感じます。 ・気が不足している時 いわゆるエネルギー不足のときです。やる気が落ちる。物事が進まなくなる。 動きや反応が鈍くなる。積極性がなくなる。 いわゆる煮詰まっている状態です。憂鬱感でいっぱいになる。食欲がなくなる。一つの物事がぐるぐる回る(発展しない)。変化がない。 いわゆる一方に偏りすぎた状態です。忙しすぎる。気持ちが先走って、動きが空回りする。実態がないのに物事が進む。変化の過程が早すぎる状態。 これらを感じる場合には、「修正」が必要です。  気の特徴を理解して、不具合の状態をイメージして行っていくと、具体的な方法が思い付くと思いますよ。 調整方法は、とても大雑把に言うと、たった「二つ」です。 「補う」 「抑える」 つまり、足りなければ「補う」、多すぎると「抑える」のです。 東洋医学でも、治療の方法としてこの「二つ」の方法が基本です。専門的な言葉では「補法」と「瀉法」です。 気が少ない場合には、補うために「補法」を用い、気が多い場合には、抑えるために「瀉法」を用います。 気が少ない場合 状態 調整方法(補法) 押すと気持ちがいい 息を吐いた時に押す。息を吸った時に放す 表面が柔らかい 流れに沿う 凹んでいる ゆっくり徐々に強くする 開いている じっくりと 気が多い場合 状態 調整方法(瀉法) 押すと嫌な気持ちになる 息を吸った時に押す。息を吐いた時に放つ 表面が硬い・緊張 流れに逆らう しこりがある 短時間で 隆起している 集中的に 鑑定における調整方法を、中医学の「補法」と「瀉法」を参考にして考えてみました。 これは普段、私が取り入れている方法です。 気が少ない場合 状態 調整方法(補法) 励まされると元気になる 弱音を吐く 気が済んだら前向きに 柔軟に対応しすぎる(自分で全部引き受けてしまう) 無理せずに周りに手伝ってもらう 気分が落ち込む やる気が出ない 最初はできる事から取り組んでみる 周囲の影響を受けやすい  環境を整える 好きな物を部屋に置く 気が多い場合 状態 調整方法(瀉法) 人に意見されると嫌な気持ちになる 耳を塞ぐ 聞かない逃げる(笑)→でも大事実はこれが意外に出来ていない 視野が狭い 頑固になる ストレッチ・運動をして体をほぐす 頑張りすぎる 短時間に区切る 休憩も計画に入れる やる事を減らす こだわりが強い 課題はピンポイントで  「こじつけ」上等!笑ご自身の気が済めば、それが一番効果的な方法なんです。 ご自身にぴったり合う方法を見つけて、お試しくださいね。

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    火気が偏る命式の特徴と調整方法について

    今日は本当に暑かったですね。夏至直前の時期は、太陽が高く昇り、地球に光を届けます。なので、今の時期の日差しは、とても強く地球に注がれます。6月は、うっかり日焼けをしやすいと言われるのも納得です。人が持っている気は、お天気にも影響を受けると考えます。こんなに暑いと、熱を持った火気から受ける影響がとても大きいでしょうね。うまく使うと、やる気元気で頑張れそうですが、もともと火気が強い人は、それを通り越してイライラしてしまうかも。熱くなりすぎて「噴火」しないように、イライラしたら深呼吸をしてみてくださいね。「呼吸」は金気を宿しているので、熱しすぎた火気を冷やしてくれる力を持っていますから。 今日は火気を感じた一日だったので、日主火気で偏りがある命式の特徴と整え方について書いていきますね。 代表的な偏りのある命式は、以下の5つのタイプがあります。 1)<強火>(きょうか)「火」が強すぎて燃え盛っている状態。「火」は「丙」と「丁」があります。「丙」は「陽」で、太陽のような気です。一度空に出ると、辺り一面明るく照らします。つまり「明るみに炙り出す」のです。とても強い干支で、他の干支の影響は、ほとんど受けないほど「強力」だと考えられています。そのために、命式の中に一つ「丙」があると良いと言われています。ただ、二つも三つもあるのは・・・・太陽が二つも三つもあるので、熱い、明るい、、、、。「丁」は、炎のような気です。風に煽られて広がることもあれば、熱源となるものがなければ、火の勢いが落ちていきます。つまり、周囲の影響を受けやすく、また、人の手でコントロール可能と考えます。「火」が強いのは、「太陽」なのか「炎」なのかを考えて対処しなくてはいけません。最も無難で基本となる方法としては、「金」を補って「火」を落ち着かせていきます。熱過ぎる「熱」は、「金」を用いることで「熱」の力を「金」を溶かす方に向けるのです。そして、「金」が溶けると「水」を生むために、段階的に「火」を抑えていくと考えます。ただし「丙」の場合は、もう一つの「荒技」があります。「丙」と「壬」が重なり合うと、大海原に太陽の光が降り注ぎ、水面がきらきらと輝く景色になると考えます。この景色のことを、四柱推命では「水火既済」とよび、「最も美しい景色」として「大吉」と解釈をします。しかし「丁」の場合は、燃え盛っている炎に向かって、冷たい「水」をいきなり浴びせる景色となります。なので、せっかくの「水」は水蒸気となり、熱い蒸気が飛び散ってしまいます。なので「大凶」です。この景色のことを四柱推命では「水火激沖」と呼びます。なので、「火」が強過ぎる場合は、気を付けて調整をしていく必要があります。 2)<晦火>(かいか)「土」が強過ぎて「火」の力が「土」に漏れ出してしまう状態です。「火」と「土」の関係は、「火」が母親となって「土」の子供を育てていくと考えます。つまり、「火」にとって、多過ぎる「土」は、世話のかかる子供たちに振り回されてしまって、力が漏れ出し疲れてしまいます。なので、「土」の子供に、大人しくなってもらう必要があります。「土」を抑えてくれる気は「木」です。「木」は「土」の栄養分を吸い取って、地面に根を張り巡らせて、大きく育っていきます。「木」は「甲」(陽)と「乙」(陰)がありますが、この場合は「甲」の方が有効だと考えます。「甲」は大木なので、グングンと「土」から栄養分を吸い取って、大きな根っこを張り巡らせるからです。「乙」の場合は、蔓草なので、ちょっと力不足になります。と言うわけで、「甲」を用いて、 その上で「火」を補っていきます。 3)<熄火>(そっか)「金」が強過ぎて、「火」の勢いが沈められてしまい、今にも消えそうなほど力が奪われてしまった状態です。「金」は、「火」の熱を奪って自らが溶けていき、そして「水」を生み出します。なので、多過ぎる「金」は、「火」の熱だけでなく、「水」によって「消火活動」をするのです。まずは、消え入りそうな「火」を強めなくてはいけません。なので「木」を用います。焚き火に薪をくべるのです。もしも、多過ぎるのが「庚」(陽)であれば、刃物で木々を切る景色も同時に生まれます。つまり、「木」を用いることで、「金・庚」は「木」に向かい力を使っていくと考えます。だから一石二鳥ですね。それから、弱くなっている「火」を補って、強過ぎる「金」を溶かせるほど強力にしていきます。ただし、この場合は「水」を生み出すことにもなるために、加減が大事です。 4)<滅火>(めっか)「水」が強過ぎて、「火」が消されてしまった状態です。もしかしたら、辛うじて「火」が残っているかもしれませんが、辺りは水浸しになっているために、「火」にとってはとても厳しい状況と言えます。まずは、憎き「水」に、いなくなってもらわなくてはいけません。そために、「木」を用います。「木」に「水」を吸い取ってもらうのです。「木」は豊富な「水」をもらって、大きく育っていきます。そうすると、焚き火に薪を投入できるようになるのです。つまり、「火」の熱源となり、「火」は大きくなっていきます。もしも、それでも「火」が不足していたら、「火」そのものを補います。 5)<熾火>(しょっか)いくら「木」があると、「火」は強くなると言っても、多過ぎてしまうと、さすがに「火」は、「木」を上手く燃やすことができなくなります。多過ぎる「木」があると、燃えた木が炭となり、炭が貯まっていきます。そして、燻っている状態になります。しかも、炭が堆積して、辺りの風通しが悪くなる。運気は、サラサラと流れてこそ、新旧交代を繰り返しながら進化していきます。なので、風通しが悪い状態は、物事が滞り、運気の流れがドロドロしていきます。余分な「木」を切り倒して、熱源となる「木」を減らしていきます。その場合は「金」を用います。そして、「木」を切り倒していくのです。ただし、例外もあります。炎の気である「丁」が巡ってくると、たくさんの炭は、燃え盛ることができます。なので火力が増すために「吉」であると考えます。 日主火の人で、「最近調子が悪い・・・・」と感じる場合は、巡って来た運気や、周囲の人の持っている気からの影響を受けて、五つの「偏り」のどれかに一時的になっているかもしれませんね。 なんとなく感じる「景色」が、どれに当てはまっているか想像して、対応策を練ってみてくださいね。 「偏り」時は、気の巡りが偏っています。 そんな時は、グイッと勢いをつけるチャンスなんですよ! 参考にしてみてくださいね。

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    私が「占い師」を続けていける理由

    「占い師」として仕事を始めてから、たくさんの方とお会いし、たくさんの方の「人生」を疑似体験させていただくせいか、何かあっても「何とかなるさ」と思えるようになった気がしています。 なぜそのように思えるのかと言うと、皆さんがなんとかなっているから。 何があっても乗り越えて、前に進んでおられるから。 なので、いつも、関わった方々から勇気と元気をいただいているのです。 時々、「何人鑑定されましたか?」と聞かれますが、数えていないので正直全くわかりませんが。。。 この質問、結構頻繁に受けるので・・・こんな事なら数えておけば良かったなと思ったりもしています。 あえてお答えするならば「数えきれないくらい」ですね。笑 仕事を辞めたいと思ったことはないのですが、ふっと怖くなる事があります。 それは、占いを受けたいと思ってお越しいただく方は、皆様間違いなく「人生の転換期」を迎えておられて、中には、大きな決断をするために、私の鑑定を参考にしてみようと思われている人もおられるからです。結婚、離婚、転職、起業、事業拡大、事業縮小、お引越し、などなど。大きく方向性を変える決断は、考えても明確な答えが出ないために、最後は運試し。占いを受けてみたくもなりますよね。 鑑定では、出来るだけ背中を押したいと思っています。鑑定を受けても何一つ変わらなければ、それは私が「結果」を出せていない事でもあると思っているからです。なんでも良いから「今日は、これ、いただきました!」と感じてもらえるように、最後にストンと「落ちて」もらえるように、背中を押します。 でも、そのせいで、「試練」を飛び込むことにもなり・・・、それで、時々怖くなります。 ただし、誤解のないように。 全ての方の背中を押しているわけではなく、押さない方も。 「覚悟」を感じられないと押さない、というよりも押せない。 その場合は、流れを詳しく説明しています。 運の良い人は、運気の流れを肌で感じておられています。 すでに「覚悟」ができていて、「占い」には、答え合わせに来られるのです。なので、背中を押すのはワクワクします。 ふっと怖くなった時、支えになるのは鑑定を受けてくださった方からの「事後報告」です。ただし、それは、「思っても見なかったご褒美」。私がいつも、ベストタイミングで、都合よくもらえるものではありません。 実は、もう一つ、いつでもどこでも取り出せる「ご褒美」を持っています。 それは、学生の時、友人となんとなく受けた「占い」で、占い師さんに言われた「言葉」です。 看護師国家試験を受ける前、こともあろうに、勉強もせず、友人と新宿で占い師さんに「国家試験受かりますか?」と聞いたのです。 その時の細かい内容な覚えていないし、試験の合否に関しては、占いで観るものではないので、きっと「勉強しなさい」と言われたと思いますが、占い師さんに、「あなた、占い師に向いてるよ」と言われました。 前後のやりとりは全く覚えてはいなくて、なぜそんな話になったのかもわかりません。 多分、他力本願の私が、「国試に落ちたら、占い師さんになれますか?」とかなんとか、、、きっと聞いたのかも。 でも、時々その言葉を思い出し、「あの時の占いが当たった!」とそして、「やっぱり占いってすごい!」と、そんな風に思い起こしながら、占いで向いているって言われたから、この仕事を続けて行こうと、優しく励ましてもらっているような気持ちになれるのです。 「占い師」とは何か それは、「時」の流れをお伝えすること。そして、最も良い「時」にその人らしく、「自分」と「自分以外」の全ての「流れ」を最大限に利用して、「最初の一歩」を踏み出せるように、「大丈夫ですよ」と言葉を伝える人のこと。「時」は止まらないから、タイミングを逃すと、全て水に流れて行ってしまうけど、ただし、それは「最悪な運」も、同じように流れて行く。だから諦めないでと伝える人のこと。 「時」の流れを感じてもらえるように、暦を使ったり、天体の運行に照らし合わせてみたり、手に現れる「気」の景色や、カードが教えてくれるメッセージなどを使って、流れを伝える人のこと。 そして、流れを感じる事ができなくなってしまった時、ふと思い出してもらえるような「言葉」をプレゼントする人のこと。 その「言葉」が、受けた人の中で、どんどん自分で「成長」させていってもらえたら良いなと思いながら伝えています。 なので、すごく前に鑑定を受けていただいた人から「あの時に受けた鑑定を思い出して、また連絡してみました」と言われると、本当に嬉しくなって、またまた「新宿の占い師さんの言った通りになった!」と、当時のことを懐かしく思い出します。 だから、私は、あの時、「あの占い師」さんに出会って、占いを受けて良かったと思っているし、占いが大好きです。 そして、いつも、「あの占い師」さんのようになれたら良いなと思いながら鑑定をしています。 ただし、「仕事」として続けていくためには、「学び」が必須です。 それは他のどんな仕事にも、言える事ではありますが、「占い」に関してもやはり例外ではありません。 「四柱推命」は、気が遠くなるほどの長い年月を経て、数えきれない人たちが、様々な「経験」の中から、ある「法則」を見つけ出し、それを後世に伝えている「学問」です。 「学ぶ」のは、独学でも、先生について学ぶのでも、どちらでも構わないと思います。 ただし、「独学」はあくまでも「自分の中の充実」であって、時には外からの刺激として先生について学んだり、他の鑑定士さんと語り合ってみたりも大事だと思います。アウトプットをし続けるには、それ以上のインプットがなければ、「中身」が枯渇してしまいますから。 私がこの仕事を続けているのは、「ご褒美」と「言葉」と「学び」の三つのバランスが取れているからかもしれません。 「占い」を受けて、あなたの「覚悟」の答え合わせをしてください。 埋もれたままの「景色」は存在しません。 「覚悟」は流れに「勢い」を与えてくれます。 だから、きっと大丈夫ですよ!

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    「土気」と向き合う2ヶ月間・コツコツ取り組もう

    今月に入ってから、私の周りでは、「大きな決意」をする人が増えている気がしています。実際に一歩踏み出す人、踏み出すまではいかなくても決意表明した人、または、自分の今後の方向性を軌道修正した人、などなど。 それはきっと、「土気」をずっしりと受け止めてられるに違いないと感じています。 今月は「戊」が、そして、来月は「己」が巡ります。6月と7月は「土気」の2ヶ月間というわけです。 「土気」は、「中心」「土台」といった意味を持つ気です。安定感があり、物事の軸となります。もしも、「土気」の勢いが弱められたら、物事が定着しずらくなり、人の気持ちも何となくふわふわします。物事がスピーディーに進むので、腰を据えて考えるのではなく、感覚で乗りこなそうとし、気持ちが焦る傾向が出ます。「土気」が巡っている今は、その反対です。「基本」を意識し「歴史」を振り返り、「居場所」を整え「維持」しようとする。「居場所」が違っている場合は「お引越し」したくなる。 「土気」の影響を受けるのが得意な命式の人は、たくさんの「結果」を残せる時期となります。特に「日主」が「戊・己」の人はチャンスですね。「土気」の重量感が負担に感じる場合は、「土気」を整えていきましょう。「日主」が「壬・癸」の人は圧迫感で重たいかも。「庚・辛」の人は気持ちばかりが焦って空回りしているかも。 東洋医学では、「土気」が滞ると、胃腸症状の不調が出やすくなると言われています。口から摂取した食べ物がうまく消化できなかったり腹部が張ったり、お通じのトラブルが起こりやすいと考えられてるのです。「土気」が巡っていない時期でも、このような症状が起こる時には、「土気」がうまく流れていない状況だと考えることもできます。なので、胃腸を労ったり、栄養のバランスがとれた食事を摂るのは、「土気」を整えることになります。 また、必要以上に考えて優柔不断になっている場合、「土気」が固まってカチカチになってしまっています。そんな時には、まずは穏やかな「水気」を補って土をほぐす。具体的には温かい飲み物をゆっくり飲む。それから「木気」を補い「土気」の多すぎる力を吸い上げます。具体的にはガーデニングを楽しんだり、道端の草花を楽しみながら散歩をする。こんな感じで過ごすといい感じになると思いますよ。 占星術では、それぞれの天体に「意味」を持たせ、地球を中心とした配置から占いをします。天体の中で「土気」に似ているのは「土星」です。「土星」は冷えて固める象意と考えられています。「木星」と共に社会的天体とも言われ、世の中の状況を考える際にも用いられます。その「土星」が、18日から「逆行」します。実際に反対に動くわけではありませんが、「そのように見える」状況となるために「逆行」と呼ばれるのです。天体が逆行する場合には、その天体が持っている特徴を「深く繰り返し取り組む」と良いとされています。つまり、「土台をしっかり固める」と良い、と解釈できます。逆行期間は6月18日から11月3日までです。 6月中旬から「己」が巡る7月6日までに決めた事や始めた事は、とても強い軸を持っています。形に仕上げるには時間とタイミングが必要かもしれません。でも、コツコツ取り組めば想像以上に素敵な形になるのではないかなと思っています。

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    熱く語る人は「自分らしく」進むスイッチを入れてくれる・スパイスレッスン

    食養生大学インドスパイススタジオ主宰の井上亜耶先生のレッスンを受講しました。しばらくオンラインレッスンが続いていたんですが、久しぶりの対面レッスンにワクワク。今回の開催場所は、期間限定でオープンしている薬院駅近くの「P&A」。インドワインとスパイス料理が楽しめるお店です。 今回のメニューは ・旬の小松菜を使ったカレー・ジャガイモのクミン炒め・トマトスープ・豆豆サラダ・クローブ香るインド米 動物性のものは使用せず、「ベジタリアン」の人向けのメニューです。 インドでは信仰している宗教によって、「食べてはいけないもの」があるそうです。それも、宗教によってはかなり厳格に決められているために、食材選びに注意を払わなくてはいけません。「ついうっかり」のつもりでも、食べる人にとっては「戒律」を破ることになりかねませんから。 チャイを作りながら「スパイス」について熱く語る亜耶先生。聞いている私も熱くなる。あまりにも「マニアック」なインドのお話については理解できない部分もあるのですが、それでもなんだか楽しそうに話す「雰囲気」は、私の気持ちを動かしてくれる。だから、熱く語る人の話を聞くのが大好きなんです。 今の時期に取りたいフェンネルが入ったチャイを教えていただきました。さっぱりして美味しかったです。チャイは、寒い冬の飲み物のイメージがあると思いますが、使うスパイスを変えることで、年中楽しむことができるんですよ。 熱く語る人の「言葉」には「火気」が詰まっていると感じます。「言葉」は見えない波のようなものなので、十二支「巳」だと思います。「巳」は「火気」の生支。隠れていた火気が明るみになっていく、暗がりが徐々に明るくなっていくような「雰囲気」です。熱く語る人は、その場を明るく照らすことで、今まで見ることができなかった事を「表舞台」に引き出してくれる力を持っています。 「巳」が極まっていくと、大いなる波は「酉」へと向かい、「酉」でピークとなり、盛りを過ぎた「酉」は「丑」でゴールを迎えます。これは「三合金局」と言われている波です。「金」は個性の気。他者との間に明らかな「違い」を持ち、他者と交わろうとしません。境界線を引きます。つまり、それは、「自分らしさ」の景色だと考えることもできます。熱く語る人の話を聞いていると、自分も何か頑張れるかもしれない、自分らしく進んでみよう、と心が動きます。それは、「巳」が刺激され、「金局」が発動したサインだと思います。「香り」も金気を刺激してくれます。豊かな香りを体感できるスパイスレッスンを受けると、いつも「さあ、頑張ろう」と前向きに行動できる気分になれています。

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    「外」の自分と「内」の自分を比較する

    誰しも皆んな「二つの顔」を持っています。「本音でいきたい自分」と、「人に認められたい自分」です。それは、相反する「自分」なので、「同一化」することはできません。二人の自分を、適材適所に使い分けできる人は、「外」でも「内」でも要領よく振る舞う傾向が強いです。でも、たいていの場合は、どちらかに偏っています。「社会」で過ごす時間が長くなるほど、「外」の自分、つまり「人に認められたい自分」に偏ります。それは良いとか悪いとかではなく、その方が、スムーズに社会の中で過ごしていけるからです。まさに、「大人の知恵」ですね。 「二つの顔」がどんな顔なのか、「命式」から知ることができます。実は「命式」には、二つの「時間」があります。一つは地球の「公転」を軸とした「時間」。これは、生まれた「年」と「月」が当てはまり、それぞれ「年柱」「月柱」と言います。もう一つは地球の「自転」を軸とした「時間」。これは「日柱」と「時柱」。これは、生まれた「日」と「時刻」が当てはまり、それぞれ「日柱」「時柱」と言います。 なので、「年柱」「月柱」は、「公」の中の自分の立ち位置を示し、「日柱」「時柱」は「個人的」な自分がどこに立つのが適切であるかを示しています。「日柱」と「時柱」を求める時のみ、地方時差や均時差を考慮する必要があるのはそのためです。 「月柱」は「他者」に見せる、または見せたい自分であり、「日柱」は「自分自信」がどうしたいか、どう感じたいかを示しています。なので、「月柱」は、社会経験が豊富になる程、自分で自覚しやすく、「日柱」はその反対になっていきます。実際に「命式」を観る場合、この二つの「違い」を考慮して解釈しなくては「片手落ち」になってしまいます。特に参考になるのは、それぞれの「十二支」の五行です。「十二支」は見えない部分、つまり「心」の景色でもあるからです。 まずは、五行別のそれぞれの特徴について書いていきますね。<月柱十二支:評価して欲しいポイント>木気(寅・卯)・・・やりたい事をどんどんやりたい。内容ではなくやった事を評価して欲しい。火気(巳・午)・・・体育会系のノリでガツガツやりたい。頑張る姿を評価して欲しい。金気(申・酉)・・・自分のやり方でクールにやりたい。個性をきちんと評価して欲しい。水気(子・亥)・・・邪魔されずにじっくり取り組みたい。ダメ出しはしないで欲しい。というか聞かない。土気(丑辰未戌)・・人の役に立つことをやりたい。皆んなに喜んでもらいたい。 <日柱十二支:心の満足するポイント>木気(寅・卯)・・・ワクワク出来ているかどうか。火気(巳・午)・・・今後の可能性を感じられるかどうか。金気(申・酉)・・・結果を明確に出せたかどうか。水気(子・亥)・・・プロとしてプライドを持って取り組めているかどうか。土気(丑辰未戌)・・「ありがとう」と感謝されているか。これらを組み合わせて、どちらも「ほどほど」に満足できるようであれば、二つの「自分」のバランスが取れていると言えると思います。 月柱の十二支(地支)については、生まれ月で該当するものが決まっています。木気・・2月「寅」 3月「卯」火気・・5月「巳」 6月「午」金気・・8月「申」 9月「酉」水気・・11月「亥」 12月「子」 土気・・1月「丑」 4月「辰」 7月「未」 10月「戌」ただし、暦の切り替わりは毎月3〜10日の間です。具体的な日にちはその月によって異なるので、調べてみてくださいね。月の上旬に生まれた人は日にちによっては、前の月の十二支となる場合があります。 同じ五行の場合は、裏表がない人で、素直に自分の気持ちの通り行動する傾向が出ます。例えば、両方とも木気の場合、ワクワクしながらやりたい事を次々にこなして、それを「たくさん出来た、すごいね」と評価されたら最高な状況です。真逆な場合は、葛藤しながら行動します。例えば、日が木気で月が火気の場合、これから発展していきそうな分野をどんどん開拓していけるのが最高な状況です。二つがバランスを取れていれば、きっと上手くいくと思います!

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    「暑さ」を味方につける方法

    季節は夏に向かっていて、気温が高い日が続いていますね。暑いのが得意な人でも、最近の暑さは尋常ではないので、しっかりと体調を整えてお過ごしください。真夏よりも暑くなり始めの頃の方が、身体が気温の上昇に慣れていないため、体調を崩す傾向が高いそうです。 暦の上では「夏の盛り」です。6月の干支は「戊午」、そして、7月は「己未」になります。先月が「丁巳」で、とても熱い(暑い)気でした。そのまま今月もそれを引き継いでいます。 特に、「戊・己」の土気は「蓄積」する特徴があるので、熱く燃えた土は、今後2ヶ月間、その熱を蓄積していきます。熱量が高い気は、とても活動的になる特徴があるために、行動したい人にとっては良い時期だと思います。熱くなると、気は、外に向かって拡散していきます。つまり、やりたい事が増えていく、やればやるほど仕事が増えていく、動けば動くほど「もっと頑張らねば」と気持ちが焦ってしまうかもしれません。 本来土気は、どっしりとした安定の気ではありますが、今月の「戊」は、「都会のアスファルト」や「真夏の炎天下の砂浜」みたいになっています。焦燥感に苛まれてしまわないようにしなくてはいけません。焦燥感に苛まれると、気持ちが拡散していき、自分がどこに向かって進めば良いのかが、わからなくなってしまいます。意識が拡散すると、目の前の「時」だけでなく、「過去の時」や「未来の時」にも広がってしまいます。そこで、過去に起こった嫌な事を思い出します。また、まだどうなるかわからない未来の展開についても心が向かいます。意識には「時間感覚」がないと言われているので、過去も未来も、そして今も、全て「同じ」と捉えてしまい、大切な今に向かう気の密度が薄くなってしまいます。気の密度が薄いと、力が十分に出なくなってしまいますよね。なので、普段から気を集中しておく事が大事だなと思っています。 では、暑い最中に、どうすれば気を集中できるのでしょうか。極まり過ぎた火気は、周囲に拡散しまくっているので、「向かう先」を決めて、それ以外の炎を消さないといけません。具体的には「ゴールを明確にする」そのためには「優先順位を明確にする」こと。ただし、火気が強すぎると、半ば強引にゴールに到達しようと、大量の炎を向けてしまいます。そうすると周囲に「類焼」する危険性が高いですよね。それは危ない。なので、ゴールまでの「タスク」を小さく、そして順番に。一歩つづ進めていくのが良いと思います。 では火気が旺盛になると、焦燥感が強くなるのでしょうか。火気の特徴として、忘れてはいけないものがあります。それは「明るみにする」ことです。暗くて見えなかったものは、火が灯ると明るくなって顕になります。しかし、明る過ぎると、眩しくて、目を開けて見るのが難しくなってしまいます。なので本質を確認する事ができなくなっていきます。 この現象は、占星術でも取り上げられています。ホラリー占星術は、「質問が成立した」瞬間のホロスコープをたて、それを元に、事象がどのように進んでいくのかを具体的に占う方法です。ホラリー占星術では、ホロスコープの天体の中で「軸」となる天体を決めます。その天体になるのかは、たてたホロスコープによって違います。その「軸」が、今後そのように進むのか、それから、他の天体からどのような影響を受け、それがどのように変化していくのかを紐解き、「問いの答え」を導き出します。解釈には、「ラッキー」な配置もあれば、「アンラッキー」な配置もあります。 特に「アンラッキー」な配置は、「軸」と「太陽」との距離がとても近い場合です。特に「アンラッキー」なのは、太陽の左右8.5度以内に天体がある場合。これを「コンバスト」と言います。天体は太陽の熱のせいで絶望的なコンディションにある(『ホラリー占星術』p138 説話社 いけだ笑み著)と解釈をします。太陽の光が強過ぎて、天体本来の光をかき消されてしまうからこのように考えられています。特に、天体が太陽に向かう方向に進行する時は、「ますます状況が悪化する」とされています。 心が焦燥感に支配されてしまったら・・・・炎天下の太陽にジリジリ焼かれている自分の姿を想像してみると良いかもしれないですね。とりあえず、涼しい場所に避難して水分補給をしてみましょう。心と身体と気は繋がっています。なので、身体がクールダウンできたら、自動的に心も気もクールダウンできるはずですから。ホラリー占星術では、太陽から離れていく方向に天体が進行している場合は、「状況が徐々に良くなっていく」と考えこともあります。クールダウンを上手にできていれば、6月7月は、きっといろんな「課題」をやり遂げる事ができると思っています。

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    「好き」な事しか「成功」できない理由

    東洋思想では、全てのものは、両極があると考えます。(一元二極)そして、一つの気の中にも、相対的な気が存在していると考えます。(気一元論)男女の交わりから子供が誕生するように、相対する気が混じり合うことで「揺らぎ」が生じ、新しい創造物が誕生します。 古代中国人は、陰陽から生じる「揺らぎ」が、「進化」の構造単位であるとし、両者のバランスを解釈することで、「進化」の過程や動いていく方向を想像していきました。 「陽」とは促進していくもの。進む方向としては時計回りです。「陰」とは抑制していくもの。進む方向としては反時計回りです。 ちょと余談になってしまいますが、現代人は圧倒的に「陽」が好きです。なぜなら、広がって大きくなる流れだから。例えば旅行に行くなどで電車や新幹線に乗る場合、進行方向を向いて右側の座席に座るのは、「陽」の流れと一体化します。だから、積極的にやりたい事がある時は、右側に座るのがおすすめです。左側はダメなのかというと、そうではないです。一人でゆっくりしたいとか、リフレッシュしたい時にはおすすめです。何かを断ち切りたい時もいいですね。それぞれの「用途」に応じて、右と左を選ぶと楽しいと思いますよ。 東洋の占いでは、「陽」を「吉」として、「陰」と「凶」として解釈をする傾向があります。東洋占術が誕生した古代中国では、国の領土が広い方が良いし、子孫が多く誕生し、「家」が大きく発展していくことを望んでいたので、そのように考えたのも頷けます。なので、解釈も、「心」にはあまり目を向けません。どう感じたいかではなく、何ができるか、何が獲得できるか、それは大きくなっていけるかを観ていきます。 しかし、最近は、「心」に目を向ける傾向が強くなってきているように感じています。何事も、自分で選択をしなくてはいけなくなってきたので、気持ちが向かないと、結局は楽しくなくなって、続かないからです。人は決定権のあるものに対して責任を求めようとします。つまらない事なんかに責任は取りたくない。頑張れません。 「心」を陰陽で分類すると、「快」が「陽」で「不快」が「陰」となります。 「快」はそれをもっと味わいたいと、「渇望」へと進化します。広がっていく「喜び」をずっと味わいたいと、運気が動いていきます。一方で、「不快」はそれを縮小したい、または、消滅したいので「嫌悪」の感情が生じます。つまり「忌み嫌う」のです。つまり、「心」だけをピックアップして占っていく場合は、「喜び」が「吉」であり、「忌み嫌う」のは「凶」となります。 「好き」は「吉」「嫌い」は「凶」です。 「やる事が、好きでなければ成功しない」と「成功」するためにはどうしたら良いのかについて書かれた著書などに書いてありますが、「吉凶」の視点から考えてもその通りだと思います。ただし、それは「拡大」を良しと判断した場合でだけ当てはまりますが。 「渇望」が強くなりすぎるあまり、「嫌悪」を過剰に抑圧しないように気をつけなければいけないですね。

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    「流れ」の中の自分を意識する・3つの流れ・四柱推命

    東洋思想は、全てを「流れ」として考えます。つまり、現象や時、空間は全て移ろっていくと捉えるのです。よって、基本的には動くことは「吉」であり止まることは「凶」だと考えます。動くことは、「流れ」と一体化することであり、それはつまり自分の動きは流れそのものになっていると考えることができるからです。その反対に、止まるとは、「流れ」と相反する状況であり、それはつまりすべての「流れ」が反対勢力として自分に立ち向かってくる状況であると言えます。世界中全てを敵に回している感じです。これは本当に大変。戦う相手が大きすぎますね。 また、「流れ」の中に存在する「個人」の状況を考えた場合、「個人」の存在は、大いなる「流れ」のほんの一部分であると考えます。「個人」は単体で存在していくのは不可能であり、常に「流れ」に翻弄されて動かされているのです。「個人」は自らの力だけで動いているのではなく、大いなる「流れ」の中でのみ動くことを許されているわけです。 「個人」は「グループ」(系)の一員として存在しています。「グループ」に適応した「個人」は居心地が良く、「グループ」からの恩恵を授かることが可能です。よってどのような状況にある「個人」は、「運が良い」「タイミングが合っている」と認識をします。 適応できない場合は、居心地が悪いだけでなく、「グループ」からの圧力(攻撃)を受けることになります。よって「凶」(運が悪い)として「個」は認識をします。 いかに「グループ」の一員として、最適な「立ち位置」を確保するかが、重要であるとされているのです。 では、「立ち位置」の状況を確認する方法があります。それは、「流れ」の特徴を理解することです。それにより、「個人」と合わせることが容易かどうかを、自分で判断します。 「流れ」には、状況に応じて3つの特徴があると言われています。 ①生起点であり始まりであり、物事が始まる原点でもあります。この状況は、水の流れが向かってくるような感覚を覚えます。流れは背中を押すので、「個人」の動きは勢いがあります。これから上昇していく雰囲気があります。 ②旺「流れ」の中で、最も勢いが盛んです。極まっています。頂点に達しているために動きには勢いがなくなっていき緩慢になります。そして、これから下降に転じていくために、向かう方向が変わっていく感覚を覚えます。 ③墓終点です。到着地点にたどり着いた状況です。水が外に向かって流れ去るように、勢いが衰退していきます。流れる水が海に戻っていくように、集結していきます。大いなる海に抱かれるような安定感を覚えます。 自分が今、どのグループに属しているかを判断し、「そのように振る舞う」と「流れ」と一体化できてスムーズに事が運びやすくなります。判断材料となるのは、自分の身近な「環境」の様子や、いつも目にするものや、聞こえてくる情報です。 例えば、周囲の人たちが新しいことに挑戦したり、仕事では新規開拓を求められたり、道端の成長していく植物に目が留まったり、流行している曲を思わず口ずさんでいたりしている人は、「生」の中にいます。 マラソンで完走した人の姿に心が震えるほど感動したり、頑張っている友人が成果を出して一緒に喜べたり、思わず綺麗に咲き誇る花に目が留まる人は「旺」の中にいます。 故郷が懐かしくなったり、昔好きだった映画を再び観たくなったり、白いご飯とお味噌汁を味わってほっこりしたくなったら「墓」の中にいます。 「生」の中にいるときは、変わっていくことを柔軟に受け止める場所。「旺」の中にいるときは、力を精一杯出し切って取り組む場所。「墓」の中にいるときは、足場を組み替えて基盤を頑丈にする場所。その場所に適した動きをすると、きっとスムーズに動けると思います。 この「流れ」について考えていると、松任谷由実さん(荒井由美)の「優しさに包まれたなら」の歌詞のワンフレーズが、いつも浮かんできます。とても優しいメロディーで大好きな曲です。気持ちを穏やかにしてくれますよね。 「やさしさに包まれたなら きっと 目にうつる全てのことは メッセージ」 歌詞によると、そのメッセージを受け取る方法として・カーテンを開けて木漏れ陽を浴びる・雨上がりの庭でくちなしの香を感じると良いそうですよ。 閉めたままのカーテンはダメ。外(上)に顔を向け太陽の光を浴びる。雨が降っている時は庭に出ない。雨が止むまでは室内で待機。いい香りを思いっきり吸い込むように深呼吸をする。これらがポイントだと思います。 世の中的には、そろそろ「生」から「旺」へと切り替わります。6月6日から巡る「午」は火気の旺支です。「午月」は、様々な事に手応えを感じる人が多いかもしれませんね。

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    日主五行別6月の運気・四柱推命

    6月6日から「戊午」が巡ります。個人的な運気の流れを簡単に観る場合は、「戊」と自分の命式の日主との関係から、どのような景色が生まれるかを考えていきます。日主はその人の「頭」にあたる部分だと想像してみてください。「頭」に、どの向きから、どのくらいの強さで、「戊」が影響を及ぼしてくるのかを観ていくのです。 「戊」は土気です。土気が影響を及ぼしてきます。それでは、日主五行別に、土気から受ける影響と、おすすめの過ごし方を書いていきますね。 <日主木気・甲乙>木気とは、「まるで植物」のように上昇していく気です。土気は木気が根を張るように促してきます。根を張った木気は、安定して伸びていけます。しかも、土気から養分ももらえるために、どんどん大きくなっていきます。だから、占い的には「とても良い」時期となります。やりがいのある事に、どんどん挑戦していけるし、成果にも繋がりやすいです。木気は土気をうまく使いながら成長していけます。「全て」が成長に向かうということは、良いも悪いも全部成長していくことです。良し悪しは自分の気持ち次第です。つまり、自分の気持ち次第で、運が良いのかそうではないのかが決まりやすい時期なのです。自分の心からの「目標」に向かって、前進あるのみです。 <日主火気・丙丁>火気とは、「まるで炎」のように熱く拡散する気です。炎が燃え尽きると、その場所には「灰」が生まれ「土」となります。火気は土気を生み出す「母」なのです。「母」は我が子にストレートに感情を向けます。ちょっとした事でとても嬉しくなったり、悲しくなったりします。このように、土気が巡ると、火気は感受性がとても豊かになる傾向が出るのです。なので、「恋愛運」も良い時期だと言われています。思いっきり楽しんだり、心から喜べるような出来事が起こりやすいし、反対に落ち込んでみたり、悲しくなったりしやすくなります。自分にとって、心地良いものを、「忖度」なしに選ぶ時期。そして、それは子供と触れ合うように、肌触りで選ぶと間違いはないはずです。心ウキウキする予定で、スケジュールを埋めましょう。 <日主土気・戊己>土気とは、「まるで大地」のように、いつもそこにある安定の気です。日主と同じ五行が巡る時期は、自分の「頭」が頑丈になる感じです。なので、自分の欲や気持ちも強められるので、土気さんは、ちょっと頑固だったり、優柔不断になりやすいかもしれません。「頭」が大きくなるだけではなく、自分の力を同等なものと向き合う時期でもあります。そうすると、負けたくない気持ちが生じて、自分をより大きく見えるために「お金」を使う傾向が出ます。この時期は、ぜひ、自分にとって「役に立つ」かどうかでお買いもをすると良いですね。「役に立つ」ものは、自分の背中を押してくれる力を持っているからです。何か新しい事を始めるのはおすすめの時期です。新しい気付きや出会いも起こりやすので、「好奇心」を持って過ごしましょう。 <日主金気・庚辛>金気とは、とても硬い「鉱物」のような気です。「鉱物」とは、他者とは異なる独立した存在。個性的でもあります。「鉱物」は土の中から発掘されるので、土気は金気を育む「母」のような存在です。個性的な金気に向かって、土気はあれこれおせっかいを焼いてくるのです。この時期は、あれやこれや言われたり、目の前の「仕事」が忙しくなったりで、あっさり動きたい金気さんにとっては面倒に感じるかもしれません。でも「母」は金気のことを思ってアプローチしてくれているので、少し立ち止まって考えたり、学んでみたり、良い所は取り入れてみると、自分自身の成長につながります。 <日主水気・壬癸>水気とは、さらさら流れる川のような気です。遮られることなく進む特徴があり、例え遮られたとしても、小さな隙間を見つけて、そこから脱出を試みます。土気は、まるで「土嚢」のように、水気を遮ろうとしてきます。なので、水気さんにとって土気はあまり歓迎したくない気かもしれません。特に、癸さんは土気に出合うとテンションが下がってしまう傾向が出ます。水は勢いが強すぎると、「洪水」を起こして収集不可能になってしまいます。なので、土気はそれを防ぐために「土嚢」として立ち塞がってくれているのです。それは、水気が方向を誤らないように「保護」してくれるとも考えることができます。自分にとって合わないことを無理に推し進めていることに気がつける時期でもあります。続けるか止めるかは自分の立場や気持ち次第ではありますが、今年の大きな「節目」になる時期です。しっかりと体調を整えて頑張りましょうね。 土気のキーワードとしては、「安定」「維持」「形をなす」「中心」「公的」「信頼」「胃腸」「万物が茂る」「基盤」などがあります。これらを参考に、実り豊かな6月をお過ごしくださいね。