ブログ,  占い

火気が偏る命式の特徴と調整方法について

今日は本当に暑かったですね。
夏至直前の時期は、太陽が高く昇り、地球に光を届けます。なので、今の時期の日差しは、とても強く地球に注がれます。6月は、うっかり日焼けをしやすいと言われるのも納得です。
人が持っている気は、お天気にも影響を受けると考えます。こんなに暑いと、熱を持った火気から受ける影響がとても大きいでしょうね。うまく使うと、やる気元気で頑張れそうですが、もともと火気が強い人は、それを通り越してイライラしてしまうかも。熱くなりすぎて「噴火」しないように、イライラしたら深呼吸をしてみてくださいね。「呼吸」は金気を宿しているので、熱しすぎた火気を冷やしてくれる力を持っていますから。

今日は火気を感じた一日だったので、日主火気で偏りがある命式の特徴と整え方について書いていきますね。

代表的な偏りのある命式は、以下の5つのタイプがあります。

1)<強火>(きょうか)
「火」が強すぎて燃え盛っている状態。
「火」は「丙」と「丁」があります。
「丙」は「陽」で、太陽のような気です。一度空に出ると、辺り一面明るく照らします。つまり「明るみに炙り出す」のです。とても強い干支で、他の干支の影響は、ほとんど受けないほど「強力」だと考えられています。そのために、命式の中に一つ「丙」があると良いと言われています。ただ、二つも三つもあるのは・・・・太陽が二つも三つもあるので、熱い、明るい、、、、。
「丁」は、炎のような気です。風に煽られて広がることもあれば、熱源となるものがなければ、火の勢いが落ちていきます。つまり、周囲の影響を受けやすく、また、人の手でコントロール可能と考えます。
「火」が強いのは、「太陽」なのか「炎」なのかを考えて対処しなくてはいけません。
最も無難で基本となる方法としては、「金」を補って「火」を落ち着かせていきます。熱過ぎる「熱」は、「金」を用いることで「熱」の力を「金」を溶かす方に向けるのです。そして、「金」が溶けると「水」を生むために、段階的に「火」を抑えていくと考えます。
ただし「丙」の場合は、もう一つの「荒技」があります。「丙」と「壬」が重なり合うと、大海原に太陽の光が降り注ぎ、水面がきらきらと輝く景色になると考えます。この景色のことを、四柱推命では「水火既済」とよび、「最も美しい景色」として「大吉」と解釈をします。
しかし「丁」の場合は、燃え盛っている炎に向かって、冷たい「水」をいきなり浴びせる景色となります。なので、せっかくの「水」は水蒸気となり、熱い蒸気が飛び散ってしまいます。なので「大凶」です。この景色のことを四柱推命では「水火激沖」と呼びます。
なので、「火」が強過ぎる場合は、気を付けて調整をしていく必要があります。

2)<晦火>(かいか)
「土」が強過ぎて「火」の力が「土」に漏れ出してしまう状態です。「火」と「土」の関係は、「火」が母親となって「土」の子供を育てていくと考えます。
つまり、「火」にとって、多過ぎる「土」は、世話のかかる子供たちに振り回されてしまって、力が漏れ出し疲れてしまいます。なので、「土」の子供に、大人しくなってもらう必要があります。
「土」を抑えてくれる気は「木」です。
「木」は「土」の栄養分を吸い取って、地面に根を張り巡らせて、大きく育っていきます。「木」は「甲」(陽)と「乙」(陰)がありますが、この場合は「甲」の方が有効だと考えます。「甲」は大木なので、グングンと「土」から栄養分を吸い取って、大きな根っこを張り巡らせるからです。
「乙」の場合は、蔓草なので、ちょっと力不足になります。
と言うわけで、「甲」を用いて、 その上で「火」を補っていきます。

3)<熄火>(そっか)
「金」が強過ぎて、「火」の勢いが沈められてしまい、今にも消えそうなほど力が奪われてしまった状態です。「金」は、「火」の熱を奪って自らが溶けていき、そして「水」を生み出します。なので、多過ぎる「金」は、「火」の熱だけでなく、「水」によって「消火活動」をするのです。
まずは、消え入りそうな「火」を強めなくてはいけません。なので「木」を用います。焚き火に薪をくべるのです。
もしも、多過ぎるのが「庚」(陽)であれば、刃物で木々を切る景色も同時に生まれます。つまり、「木」を用いることで、「金・庚」は「木」に向かい力を使っていくと考えます。だから一石二鳥ですね。それから、弱くなっている「火」を補って、強過ぎる「金」を溶かせるほど強力にしていきます。
ただし、この場合は「水」を生み出すことにもなるために、加減が大事です。

4)<滅火>(めっか)
「水」が強過ぎて、「火」が消されてしまった状態です。
もしかしたら、辛うじて「火」が残っているかもしれませんが、辺りは水浸しになっているために、「火」にとってはとても厳しい状況と言えます。
まずは、憎き「水」に、いなくなってもらわなくてはいけません。そために、「木」を用います。「木」に「水」を吸い取ってもらうのです。「木」は豊富な「水」をもらって、大きく育っていきます。
そうすると、焚き火に薪を投入できるようになるのです。つまり、「火」の熱源となり、「火」は大きくなっていきます。もしも、それでも「火」が不足していたら、「火」そのものを補います。

5)<熾火>(しょっか)
いくら「木」があると、「火」は強くなると言っても、多過ぎてしまうと、さすがに「火」は、「木」を上手く燃やすことができなくなります。多過ぎる「木」があると、燃えた木が炭となり、炭が貯まっていきます。そして、燻っている状態になります。しかも、炭が堆積して、辺りの風通しが悪くなる。
運気は、サラサラと流れてこそ、新旧交代を繰り返しながら進化していきます。なので、風通しが悪い状態は、物事が滞り、運気の流れがドロドロしていきます。
余分な「木」を切り倒して、熱源となる「木」を減らしていきます。その場合は「金」を用います。そして、「木」を切り倒していくのです。
ただし、例外もあります。
炎の気である「丁」が巡ってくると、たくさんの炭は、燃え盛ることができます。なので火力が増すために「吉」であると考えます。

日主火の人で、「最近調子が悪い・・・・」と感じる場合は、巡って来た運気や、周囲の人の持っている気からの影響を受けて、五つの「偏り」のどれかに一時的になっているかもしれませんね。

なんとなく感じる「景色」が、どれに当てはまっているか想像して、対応策を練ってみてくださいね。

「偏り」時は、気の巡りが偏っています。

そんな時は、グイッと勢いをつけるチャンスなんですよ!

参考にしてみてくださいね。