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「気」を効果的に使ってみよう

占いで、運が良い時期とか、そうではない時期とかを判断するための材料として、「気」を用います。

「気」は目には見えないもので、もちろん形もありません。

では、どの様にして判断しているのかと言うと、それは、「特徴」と「働き」を合わせていき、そこから派生するであろう「景色」を想像していきます。そして、伝える為には、様々なものに例えながら、わかりやすい「言葉」に置き換えていくのです。

そもそも、「気」とは何でしょうか。

東洋思想では、「気」は宇宙を構成する最も基本的な物質と考えます。

この考えは、「中医学」「薬膳」でも、とても大切にしているポイントです。もちろん「四柱推命」でも、それは同じです。

そして、そこからもっと広げてみると、全ての物事は、「気」の運動と変化によって生じると考えることができるのです。

「気」は物質だからこそ、栄養を含む事ができ、不足したり、滞ったり、また集まったり分散する事ができるのです。

人体で捉えるならば、「気」が不足したり停滞する事により、「気」のエネルギーが不足し、精神的に不安定になりやすく、また、集まり固まることで、身体的に不調が出やすくなる傾向となります。

運気で捉えるならば、「気」が不足したり停滞することにより、「気」のエネルギーが不足し、運気が不安定になりやすく、また、集まり固まることで、運気が流れが固定化していき、物事が思う様に進まなくなり、すなわち、「タイミング」が来なくなっていく傾向となります。

それでは、「気」について、その働きと特徴を書いてみますね。

「気」の働きは、次の5つあると言われています。

  • 推動作用(すいどう)・・・推し動かす作用
  • 温煦作用(おんく)・・・温め熱を生む作用
  • 防御作用(ぼうぎょ)・・・外邪の侵入を防ぐ作用
  • 固摂作用(こせつ)・・・固める作用 漏れ出るのを調整する作用
  • 気化作用(きか)・・・物質の変化を促す作用 代謝作用

推動作用のお陰で、「気」がグングンと動きます。なので、運もグングンと動きます。止まりません。

なので、「同じ事」「同じ場所」「同じ環境」のままを望むのは、この作用に反していることになります。

温煦作用のお陰で、温かい気持ちになれます。そして、他の人と「気」を交流させることで、「温かい」関係になれます。なので、心が冷たくなって落ち込んでいる人を、気遣うことで、温めてあげることができます。

防御作用のお陰で、嫌だと思う事を受け入れない強さを発揮できます。また、そもそも嫌な事を嫌だと気が付くことができます。この作用は、「敵」を察知する感覚を授けてくれるからです。これは、大事な「自分」を守るために、とても大事な作用です。

固摂作用のお陰で、自分の持っている「気」が漏れ出て失ってしまうのを防げます。やる気が落ちても、気持ちを切り替えて「もう一度頑張ってみよう」と、崩れ落ちそうになっている「気」を、かき集めていけます。また、人の為にやり過ぎて、自分の力が失われていくのを、ほどほどの所で踏みとどまることができます。

気化作用のお陰で、「新しい自分」に生まれ変わることができます。また、たくさんの「経験」「時間」「人」が集まって、想定外の「化学反応」が起こります。その「化学反応」の良し悪しは別として、でも、「想定外」があるから、今は叶えることができない「夢」に対しても、「もしかしたら、叶うかもしれない」と可能性を信じる気持ちになれます。

運気が良い人とは、この作用を十分に発揮させて、周囲の状況に応じて、合わせながら、自らでコントロールできている人ですね。

では、「気」をどのように動かしていけば良いのでしょうか。

「気」の動きは、「昇」「降」「出」「入」の4つのパターンで動きます。

「昇」とは上がること。上げていくこと。今よりも高く動かしていくことです。

気持ちを上げたり、テンションを上げたり。向上心を持ったり、高い目標に向かって行動してみたり。これらは「昇」の動きです。

「降」は下がること。下げていくこと。今よりも下に低く足元に向けて動かしていくことです。

迷ったらもう一度リセットして考え直してみる、テンションが上がりすぎない様に気持ちを鎮める。しっかりと足固をする。まずは一歩からしっかりと踏み出してみる。これらは「降」の動きです。

「出」は出すこと、吐き出すこと、排出すること、デトックスすることです。

パンパンに張り詰めた気持ちを吐き出してみる。泣きたい時に声を上げて涙をたくさん流して泣いてみる。断捨離をしてみる。心と体を「身軽」にする。これらは「出」の動きです。

「入」は入れること、吸収すること、受け入れること、食べること、補給することです。

知らない事を学んでみる。耳の痛い意見も聞いてみる。季節を感じ季節の「旬」を取り入れてみる。食事に気を配ってみる。これらは「入」の動きです。

この4つの動きを、上手く使っている人は運の流れに乗れる人です。そして、バランスよくできている時が、運の流れに乗って進めている時です。

自分の「気」を周囲の「気」に合わせながら、作用を動きを活用できている時は、「気」について、自らの意識には登らない場合が多いです。

それは、スムーズであるために、意識をする必要がないからです。

例えば、「お腹が痛い・・・」と感じていると、胃腸が弱っていたりなどで「不調」だから意識に上ります。お腹が全く問題なく、元気に動いてくれていると、生活の中でお腹のことは気にはなりません。

こんな時に、「腸内環境は大事!!!」と、サプリメントを勧められたとしても、「サプリも良いけど・・・美味しい物が食べたいな」と興味関心が、腸内環境に傾きにくくなります。

だから、「普段通り」で大丈夫です。

「普段通り」で、じゅうぶんに「運が良い」ですね。

「気」のがギクシャクしていると、様々な現象を感じます。

・気が不足している時

いわゆるエネルギー不足のときです。やる気が落ちる。物事が進まなくなる。

動きや反応が鈍くなる。積極性がなくなる。

  • 気が滞っている時

いわゆる煮詰まっている状態です。憂鬱感でいっぱいになる。食欲がなくなる。一つの物事がぐるぐる回る(発展しない)。変化がない。

  • 気が集まり過ぎたとき

いわゆる一方に偏りすぎた状態です。忙しすぎる。気持ちが先走って、動きが空回りする。実態がないのに物事が進む。変化の過程が早すぎる状態。

これらを感じる場合には、「修正」が必要です。

 気の特徴を理解して、不具合の状態をイメージして行っていくと、具体的な方法が思い付くと思いますよ。

調整方法は、とても大雑把に言うと、たった「二つ」です。

「補う」

「抑える」

つまり、足りなければ「補う」、多すぎると「抑える」のです。

東洋医学でも、治療の方法としてこの「二つ」の方法が基本です。専門的な言葉では「補法」と「瀉法」です。

気が少ない場合には、補うために「補法」を用い、気が多い場合には、抑えるために「瀉法」を用います。

気が少ない場合
状態調整方法(補法)
押すと気持ちがいい息を吐いた時に押す。息を吸った時に放す
表面が柔らかい流れに沿う
凹んでいるゆっくり徐々に強くする
開いているじっくりと
気が多い場合
状態調整方法(瀉法)
押すと嫌な気持ちになる息を吸った時に押す。息を吐いた時に放つ
表面が硬い・緊張流れに逆らう
しこりがある短時間で
隆起している集中的に

鑑定における調整方法を、中医学の「補法」と「瀉法」を参考にして考えてみました。

これは普段、私が取り入れている方法です。

気が少ない場合
状態調整方法(補法)
励まされると元気になる弱音を吐く 気が済んだら前向きに
柔軟に対応しすぎる(自分で全部引き受けてしまう)無理せずに周りに手伝ってもらう
気分が落ち込む やる気が出ない最初はできる事から取り組んでみる
周囲の影響を受けやすい 環境を整える 好きな物を部屋に置く
気が多い場合
状態調整方法(瀉法)
人に意見されると嫌な気持ちになる耳を塞ぐ 聞かない逃げる(笑)→でも大事実はこれが意外に出来ていない
視野が狭い 頑固になるストレッチ・運動をして体をほぐす
頑張りすぎる短時間に区切る 休憩も計画に入れる やる事を減らす
こだわりが強い課題はピンポイントで 

「こじつけ」上等!笑
ご自身の気が済めば、それが一番効果的な方法なんです。

ご自身にぴったり合う方法を見つけて、お試しくださいね。