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「好き」な事しか「成功」できない理由

東洋思想では、全てのものは、両極があると考えます。(一元二極)
そして、一つの気の中にも、相対的な気が存在していると考えます。(気一元論)
男女の交わりから子供が誕生するように、相対する気が混じり合うことで「揺らぎ」が生じ、新しい創造物が誕生します。

古代中国人は、陰陽から生じる「揺らぎ」が、「進化」の構造単位であるとし、両者のバランスを解釈することで、「進化」の過程や動いていく方向を想像していきました。

「陽」とは促進していくもの。進む方向としては時計回りです。
「陰」とは抑制していくもの。進む方向としては反時計回りです。

ちょと余談になってしまいますが、現代人は圧倒的に「陽」が好きです。なぜなら、広がって大きくなる流れだから。例えば旅行に行くなどで電車や新幹線に乗る場合、進行方向を向いて右側の座席に座るのは、「陽」の流れと一体化します。だから、積極的にやりたい事がある時は、右側に座るのがおすすめです。
左側はダメなのかというと、そうではないです。一人でゆっくりしたいとか、リフレッシュしたい時にはおすすめです。何かを断ち切りたい時もいいですね。
それぞれの「用途」に応じて、右と左を選ぶと楽しいと思いますよ。

東洋の占いでは、「陽」を「吉」として、「陰」と「凶」として解釈をする傾向があります。東洋占術が誕生した古代中国では、国の領土が広い方が良いし、子孫が多く誕生し、「家」が大きく発展していくことを望んでいたので、そのように考えたのも頷けます。なので、解釈も、「心」にはあまり目を向けません。どう感じたいかではなく、何ができるか、何が獲得できるか、それは大きくなっていけるかを観ていきます。

しかし、最近は、「心」に目を向ける傾向が強くなってきているように感じています。何事も、自分で選択をしなくてはいけなくなってきたので、気持ちが向かないと、結局は楽しくなくなって、続かないからです。人は決定権のあるものに対して責任を求めようとします。つまらない事なんかに責任は取りたくない。頑張れません。

「心」を陰陽で分類すると、「快」が「陽」で「不快」が「陰」となります。

「快」はそれをもっと味わいたいと、「渇望」へと進化します。広がっていく「喜び」をずっと味わいたいと、運気が動いていきます。一方で、「不快」はそれを縮小したい、または、消滅したいので「嫌悪」の感情が生じます。つまり「忌み嫌う」のです。つまり、「心」だけをピックアップして占っていく場合は、「喜び」が「吉」であり、「忌み嫌う」のは「凶」となります。

「好き」は「吉」「嫌い」は「凶」です。

「やる事が、好きでなければ成功しない」と「成功」するためにはどうしたら良いのかについて書かれた著書などに書いてありますが、「吉凶」の視点から考えてもその通りだと思います。
ただし、それは「拡大」を良しと判断した場合でだけ当てはまりますが。

「渇望」が強くなりすぎるあまり、「嫌悪」を過剰に抑圧しないように気をつけなければいけないですね。