１２運について考えてみた：①長生

「運気」は全部で６０種類。それは、１０個の十干支と１２個の十二支をひとつずつ組み合わせると、全部で６０個の組み合わせができるからそのように考えることもできますね。
この６０種類は「六十干支」を言います。六十干支は、１２タイプに分類する事ができます。
これを「１２運」と言います。

１２運は、人が誕生し魂になるまでのサイクルを１２段階に分類して当てはめられています。
１２運の中で、・長生・沐浴・冠帯・健禄・帝旺は、気が拡大方向に巡ります。
今回は、長生について書いていきたいと思います。

長生となる十干は、火気（丙丁）・土気（戊己）・水気（壬癸）の３つです。
気が運ばれて行く方向は具体的ではありません。火気や水気は隙があれば四方八方に広がります。土気は動きません。なので、「固定された目標」には向かわないと考える事ができますね。
十二支は、木気（寅卯）・金気（申酉）の２つです。どちらも「型」が認識できます。
木気は殻を破って出る芽のような気。一点に気を集める特徴があります。
金気は鉱物のような気。塊として存在しようとする特徴がります。
木気は伸びていくため動いてはいますが、どちらも、その瞬間には、確かな「型」があります。
十干は「外」に見える行動として、十二支は「内」に秘められた心として解釈をするので、この場合の組み合わせから生じる景色は、納得できるまで動いてみる感じだと思います。

長生は、人のサイクルでは、幼児期〜学童期に該当すると考えられています。
命式に長生の組み合わせを持っている人は、たくさんの経験によって、成長していく段階のこの時期のように、自分の運を動かしていくタイプだと言えます。

特徴をもう少し具体的に考えてみると
愛嬌があり周囲に引き立ててもらえる運を持っている。（環境の影響を受けやすい）
人の意見は一応聞くが、最後は自分の意思を通す。それが通らないと機嫌が悪くなる。
大切な人の応援があると大きな力を発揮することができる。
笑顔が愛らしく、憎めない雰囲気を持っている。
素直な気持ちでそのまま発言するので、誤解を生む事がある。
このような特徴があります。

六十干支の中で、長生は全部で６個あります。
それでは、それぞれの特徴について、もう少し深堀していきますね。

「３番・丙寅」
・丙（火気陽）の特徴から
明るい　嘘がつけない　前を見て進む
・寅（木気陽）の特徴から
好奇心旺盛　気になったらやらないと気が済まない　負けず嫌い
・総合的に解釈すると
気になる事があると、場所や時間を気にせずに、納得するまで質問を繰り返す傾向がある。
空気を読まずのびのびと行動する。周囲から「大目に見て」もらえる得なタイプ。
一人で抱えるよりも、人に相談して助けてもらいながら行動するとうまくいきやすい。

「34番・丁酉」
・丁（火気陰）の特徴から
一見すると穏やかで優しい印象だが、怒ると突然攻撃的になる。
・酉（金気陰）の特徴から
好き嫌いがある。嫌な事、嫌いな事に対しては全く興味を示さない。
・総合的に解釈すると
好きな事にはとことん取り組み結果を出す。
結果をきちんと認めてもらえないと不満を持ちやすい。
自然に人の心を掴むので、「支援者」に恵まれやすい。（親族、パートナー、恋人などを含む）

「15番・戊寅」
・戊（土気陽）の特徴から
一度決めから最後まで頑張る。コツコツ積み上げるように行動する。計画を立てると安心する。
責任感が強い。
・寅（木気陽）の特徴から　
好奇心旺盛　気になったらやらないと気が済まない　負けず嫌い
・総合的に解釈すると
頼まれると断れないので、面倒な仕事を抱え込む傾向がある。
その場合でも、出来ないと言えなくてストレスを抱える事になる。

「46万・己酉」
・己（土気陰）の特徴から
人の役に立てると嬉しくなる。誰かに喜んでもらいたい。
・酉（金気陰）の特徴から
好き嫌いがある。嫌な事、嫌いな事に対しては全く興味を示さない。
・総合的な解釈をすると
家族思い。大切な人のために全力で頑張るタイプ。
苦手な人と関わると疲れるが、表面的にはそつなくお付き合いをする。

「９番・壬申」
・壬（水気陽）の特徴から
マイペースで、人からコントロールされるのを嫌う。純粋な心の持ち主。
・申（金気陽）の特徴から
自分の気持ちに素直に従いたい。不確実な状態では落ち着かなくなる。
・総合的な解釈をすると
純粋な気持ちを持っているので、他人もそうだと思っている。（人を疑わない）
興味関心があることに対する探究心が強い。

「40番・癸卯」
・癸（水気陰）の特徴から
周囲の状況に応じて態度や意見を変える。臨機応変に行動する。
気分屋。飽きっぽい。
・卯（木気陰）の特徴から
好奇心が強い。興味関心の幅が広い。
・総合的な解釈をすると
人の意見に振り回されやすい。気になる事が多くて心配性。

全ての長生さんにとって、とても大事な特徴は、「環境の影響を素直に受ける」こと。
違和感を感じる「場所」からは、なるべくなら距離を置く方向を選択するのがおすすめです。
あまりにも強いプレッシャーと戦うのは、あまりおすすめではありません。
例えるならば、幼児がいきなり一人で世界一周旅行をするような感じ。
たくさんの「武器」や頼りになる「保護者」と共に旅を楽しむように、行動していってくださいね。
良い感じに進めるはずです！