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タロットカードはなぜ当たるのか。

「タロットカードは怖い。」
と、良く言われます。
「死神」「悪魔」など、いかにもこの世が終わってしまうかのような、全てを失っしまうかのような世界が描かれたカードがあるからかもしれません。
「タロットカードは当たる」
これも良く言われます。


お客様の中には、10年以上前に鑑定を受けて忘れられないカードがあり、その後、カードのメッセージ通りのことが起きたとお話ししてくださる方もおられます。
そのようなお話をされると、なぜか再び、そのカードが鑑定の時に出ることがあります。
「やっぱり、前にも同じカードが出たのよ。」
とびっくりされます。


タロットカードは、一つの「物語」を描いたものです。
始まりがあり
試練が来て
試練を乗り越えて
結果を掴む
全てのカードを数字の順番に並べると、起承転結のストーリーが描かれているのがわかります。また、一枚のカードの中にも、起承転結のストーリーを見ることができます。
始まりは、期待感が広がり、不安に押しつぶされそうな気持ちが。
試練は、傷を負った敗北感と、それでもやり遂げたい情熱が。
試練を乗り越える時は、周囲のあたたかい応援と、自分の中から湧き上がる強い力が。
そして結果をつかんだ瞬間の満足感と、今後失っていくであろう兆しが。
それらを「シンボル」を通じて読み取ることができます。
よって、どのカードも、「良い」「悪い」ではなく、「怖い」カードもなければ、「幸せ」なカードもないのです。


物語のどこに、自分が目を向けるか。
カードリーディングは、見えない自分の気持ちを、カードの絵の中に見つけて「見る」作業です。
ポジティブ心理学では、「ネガティブなものを知ることが、ポジティブな行動をとる動機づけになる」と言われています。(「成功が約束される選択の法則」 ショーン・エイカー著 徳間書店)
カードの物語を読むことで、自分の今の状況と気持ちを確認し、戦うべき敵のイメージを客観視し、敵との戦い方を分析し、どんな結果を掴みたいのか、本当に掴む必要があるのかを自分の物語として作り上げることができます。
タロットカードは、「シンボル」を通して、自分の物語を俯瞰してみることができるアイテムです。
外側から自分を観察すると、今の状況に気付くことができます。それで、心がスッと落ち着きます。
だから、タロットカードは当たるのだと思います。
心が落ち着いたら、仕切り直して新たな一歩を踏み出せますね。


ちなみに、「忘れられないカード」は「気になるから忘れないカード」です。
私のカードリーディングは78枚のカードから21枚のカードをめくって行います。
同じカードが出る確率は3分の1くらいあります。
なので、実は、けっこうな確率で「同じカード」が出るんですよ。
気になるのは、避けては通れない「課題」です。
もしも「忘れられないカード」があるのでしたら、そのカードの意味を深堀してみると、心が落ち着いて、新たな一歩が踏み出せるかもしれませんね。