目覚めの時がやってきた:タロットカード・大アルカナ「審判」
「占い」とは、運気を紐解いて開運を目指していくものです。
観ていく運気は、3つあります。
「過去」と「今」と「未来」
この3つの運気は、独立して存在はしていなくて、3つの「点」が繋がって、一つの「線」となって、その「線」の状態を観ていくのが「占い」です。
「今」は「過去」から流れてやってくるから、突拍子もない変化はやってきません。それから、「今」が流れ着いて「未来」に到達するので、「今」がすっぽりとこそげ落ちているわけではありません。
つまり、「今」起こっていることは、全て「過去」からやってきたもので、「未来」は全て「今」が原因で起こります。
ここで、誤解のないように理解しなくてはいけないのが、それはあくまでも「自分の運気」だということです。
周囲の「運気」は、全く別の次元の話なのです。
「過去・今・未来」の「線」は、二つの視点から観ていきます。
一つは、変わらずに決まっている流れを観る。
もう一つは、変えようと影響を与えてくる流れを観る。
変わらない流れは、「生年月日」から観ることができます。
「生年月日」が教えてくれるその人の「特徴」は、生まれた瞬間に決まって、変えようがありません。むしろ変えようとすると、上手く行かなくなります。
それから、暦の流れも、順番が決まっているので、変えようがありません。それらは、「暦」から観ていきます。
もう一つの変えようとする影響の流れは、「環境」による運気です。
それは、「一期一会」のご縁です。
ご縁を観るのは、タロットカードの様に、その場で選んで出たもので解釈をする「占い」で観ることができます。
「変わらないもの」と、「変わるもの」の二つが織りなす「景色」をイメージしながら、その人の「運気」を紐解いていきます。
それをもっと確実にイメージするには、「手相」の様にその人の「運(気の流れ)の健康状態」を知っていると、アドバイスが具体的になって良いかなと思います。
「相」は、予言はできませんが、「健康診断」みたいに、「今までの不摂生をそろそろやめないと・・・あなた、疲れてますよ」と、言われてドキッとする事まで踏み込んで言えるんです。
逆に、「相」がいきいきしていたら、どんな流れが来ようとも、体力気力で乗り越えていけるので、ガツガツ背中を押したくなります。
「とにかく頑張って!!!!」と、背中をガツガツ押したくなる人は、「審判」のカードが重要な箇所に登場します。
このカードは、大きな運命の流れをお知らせしてくれる、22枚の「大アルカナ」のカードの中で、最後から二番目のカードです。
ちなみに、最後のカードは「世界」です。これは、「完成・統合」を意味します。
最後から二番目の「審判」とは、「満月前夜」の様に、ピークを目前にした象徴です。
全て失って棺の中に入って、もうどのくらい長い間、棺に閉じ込められているの忘れてしまうほど長い時が過ぎていきました。
いつもの様に、棺の中でじっと横たわっていたら、遠くから、かすかに「ラッパ」の音が聞こえてきます。
最初は、気のせいだろうと思っていました。なぜなら、ずっと棺の中で過ごしてきて、今日もまた、同じ様に過ごすとばかり思っているから。今日も明日も明後日も、これからもずっと、変わらない時が過ぎると思っているから。だから、気のせいだとしか思えません。
でも、確かに、「ラッパ」は鳴っています。
だから、勇気を出して、重たい棺の扉を押してみると、思っていたよりも軽々と扉が開きました。
それから、また、勇気を出して、立ち上がってみると、天使が「復活のラッパ」を吹いています。
天使が、目覚めの合図をしていたのです。
これが「審判」のカードの物語です。
「審判」のカードの解釈で、とても大事なポイントがあります。
「長い時が経っている」
「棺は自分の手で開ける」
「時」の気は、物事を生み出す気です。作り上げるのではありません。
考えたり、悩んだり、試行錯誤したり、時には、挫けて落ち込んだりしながらも、取り組んでいった「時」は、新しく生まれ変わる力を内在していき、それが満タンになったら、外に出るのです。
自分の殻の中からしか、生まれないので、自分で外に出すために、殻を内側から破らなくてはいけません。
機は熟した
「審判」がおりました。
このカードが出ると、胸が熱くなります。
本当に今まで、よく頑張れました!!!!
そう言って自分を思いっきり褒めてあげてくださいね。
最近、「審判」が「旬」です。
本当によく出るんですよ。
「辛丑」は、土の中の宝石の原石を発掘する「景色」です。
遠くを見るのではなくて、目の前の足元を見て、掘り起こしていきましょうね。
桜の花が咲く頃、きっと宝石が見つかります。
楽しみですね。