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7つの「感情」のご機嫌を取ろう:「七情」:「ほどほど」が大切なのには理由があります

年明けに届いたアレンジメントの花たちは、全部ではないんだけど、元気いっぱいに花びらを広げています。

 

元気な子たちを集めて、ガラスの花器に入れ替えました。

 

出窓に置いてみたら、ちょうど、お日様の陽射しが差し込んできて、ガラスの花器を陽射しが通り抜けました。

 

花器の下には、とても綺麗な光の反射が出来て、しばらく眺めていました。

 

四柱推命では、太陽は「丙」(火・陽)で、大海原は「壬」(水・陽)と考えます。

そして、「丙」は、何者にも影響を受けないとても強い「干支」と考えます。

それは、太陽なので、「誰も手が届かない」から邪魔することができないからです。

そして、「壬」は、その勢いは全てのものを流し去ってしまうほど力を持っていると考えます。

それは、大海原に寄せては引く波は、誰にも止められないからです。

 

そして、その、とても強い二つは、相反する力を持っているにもかかわらず、絶妙にバランスを取っている状態を、「最高の景色」と考えます。

この状態は、「水火既済」(すいかきせい)と呼びます。

 

 

ガラスの花器を通り抜けていく太陽の陽射しは、「水火既済」ほどではないかもしれないけど、でも、それに負けない程の「調和」が取れているような気がして、画像に残したくなりました。

 

本当は、もう少し、キラキラしてたんですけど・・・・

とっても綺麗でしたよ。

 

 

全ては「気」で構成されていて、その集まり方の偏りが「個性」となります。

その「個性」と」「個性」がぶつかり合って、「個性」同士が、また、「バランス」を取ろうと動きます。

その動きが、「運気」の流れとなって、巡っていくのです。

 

 

なので、あまりにも、ピッタリと合う時には、「バランス」も崩れにくいために、少し退屈な感じになってしまうとも言えるんです。

 

相反する二つの「気」は、取り扱い注意ではあるけれど、だからこそ、「希少」であり、「想定外」であり、その巡りが発する「気」は、人の心を惹きつける「オーラ」となるのです。

 

 

「オーラ」を纏いたい時、何も相性の悪い人と、無理矢理合わせてみたり、苦手なことを、無理矢理やろうとしてみたり、そんなことはしなくても大丈夫です。というよりも、それは、合わせる必要がないので、無理矢理はおすすめはできません。疲れます。

 

人は、みんな、必ず、「相反する」ものを持っています。

 

例えば「感情」も。

五つの気に分類することができます。

 

「木」・・・怒り

「火」・・・喜び

「土」・・・思う 憂う

「金」・・・悲しむ

「水」・・・驚く 恐る

 

この7つの感情は、誰しも感じる感情です。

東洋医学では、これら7つの「情」を「七情」と呼びます。

 

そして、この7つの感情が、どれひとつ欠けることなく、「適材適所」で感じて、過剰になりすぎないことを良しとします。

 

つまり、怒りすぎたり、喜びすぎたり、などは、体の不調を引き起こすとされているのです。

何事も、「ほどほどに」なんですね。

 

 

でも、「ほどほど」と言われても、感情のスイッチが入ってしまったら、なかなかコントロールできないですよね。

そんな時には、感情を「見える景色」として、客観的に観察してみるといいかもしれないですね。

 

 

「怒り」は、気が上に上がっていきます。

怒りすぎると、自分の気が上に上がりすぎて、頭から蒸気機関車の様に、怒りの気が出ているかも。それから、「目」も、つり上がっているはずです。

 

 

「喜び」は、気が緩みます。

喜ぶすぎると、気がゆるゆるになって、だらだらになって、注意散漫になっていきます。ゆるゆるだと、「隙」だらけになってしまい、もしも、敵がやってきても、たちまち、やられてしまいます。

 

 

「思う」と気はかたまります。

お腹の中心に向かって、自分の気が集まってきて、大きな塊になっていきます。

なので、気が塞ぎ、食欲も落ちて、大切な「栄養」を十分に消化できなくなります。そして、消化不良を起こします。新しい新鮮な「食材」が入ってこないから、新陳代謝が滞ります。

 

「憂う」と気は縮みます。

「思い」すぎると、気がどんどん集まって、固まって、縮んでいきます。

なので、ますます消化不良状態が加速していきます。そして、体の中心に「活力」がなくなるので、大切な自分の気の中心も、同じように「活力」がなくなってしまいます。そして、自信が持てなくなって、下を向いてしまうのです。

 

 

 

「悲しみ」は気を消滅させてしまいます。

悲しみすぎると、大切な自分の気が、減っていくのです。

気の役目の一つとして、「外敵から身を守る」役目があります。弾力のある気は、外からの攻撃を、跳ね除けてくれるのですが、気が減ってしまっては、外敵が容易に侵入してきます。

 

 

 

「驚く」と気は乱れます。

驚き過ぎると、気が散乱してしまって、取集がつかなくなります。何をやっていいのかわからなくなり、大事な判断を謝ってしまうかもしれません。気が動転して、何がなんだかわからなくなってしまいます。

 

「恐れる」と気は下がります。

恐れ過ぎると、気がどんどん下がってしまい、やる気・元気が鎮火していきます。そして、上を向くことさえできなくなって、全てを諦めて投げ出してしまったり、全てを自分で決めずに、委ねてしまいます。自分の事ですら、委ねてしまうのです。もはや、それは、「自分」ではなくなってしまいます。

 

 

自分の感情の波に、呑み込まれてしまいそうになったら、ちょっとだけ、やっている事を止めて、手を休め、「感情劇場」を観てみましょう。

 

ものすごく腹が立った時、「真っ赤な蒸気機関車」になって、頭から火を吹いているのを想像したら、思わず笑ってしまいますよね。

笑うと、上がりすぎた気が、ふっと緩んでくれます。

そうすると、「余計な一言」をうっかり言ってしまわなくてすみますよ。笑

 

 

恐れ過ぎると、気がどんどん下がって落ちていき、自分の「荷物」を持つことができなくなっていく不安に苛まれていきます。

 

そんな時、「簡単」に、「センセーショナル」に、「貴方の荷物を持ちます!」と言われると、まるで「救世主」が現れてくれたかのような気持ちになります。

 

 

自分の「荷物」は、自分の持ち物です。だから決して、人には委ねないこと。

 

 

そんな時は、「水」が冷たくなり過ぎて、もしかしたら凍っているかもしれないですね。

まずは、温かいスープでも飲んで、一休みしましょう。

大事な「判断」は、お腹の中に、温かい気を感じることができてからです。