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見えないからこそ「見える」ようにする:「気」を意識して「行動」を自ら選択する

「気」には二つの性質を持っています。

 

 

それは、「圧」と「方向」です。

「圧」は圧力。

圧力には「強」「弱」があります。

 

 

例えば、人の「気」で、「圧」が強いと、「外」の「圧」と戦えます。自分自身を強く持ち、その強さは「破壊力」さえ持っています。

「圧」が弱いと「外」の「圧」の抵抗に負けてしまいます。ただし、それは優しさでもあり、受け入れる懐の深さでもあるのです。

 

 

「方向」は、どこに「基準」を定めるのか。

これは「外向き」と「内向き」があります。

 

 

例えば、人の「気」で、「外向き」に基準を置くと、みんなに喜んでもらえるためにどうしたら良いかな、とか、みんなに認めてもらうにはどうしたら良いかな、と周囲に合わせて、自分を「演出」することができます。

「内向き」の場合は、私はこんな事が好きです、とか、こんな思いを実現したい、とか、自分に素直に、忠実に行動ができます。

 

「圧」が「強い」のか「弱い」のか

「方向」が「外向き」なのか「内向き」なのか

 

今の自分の「気」の組み合わせを意識することで、「行動」すると、効率よく進む事ができます。

 

 

 

組み合わせには4つの「タイプ」があります。

 

 

1)「圧」:「強」・「方向」:「外」の場合

 

やる気があって頑張りたい時。

人の喜んでくれる笑顔があれば、「ご飯を食べなくても満足」だと感じてしまう。ハードワーカーになりやすい「気」です。

この時には、「自分」が後回しになりがち。

<良い状態>

みんなの為に頑張ることで、みんなが喜んでくれます。それは、自分のやっている事と、求められている事が「一致」しているからです。

体が少しくらい疲れていても、ストレスは感じません。

なぜなら、みんなが応援してくれているから。

こんな時には、体調には気をつけて。でも、どんどん進みましょう。

<良くない状態>

みんなの為に頑張っても、みんなが認めてくれません。だからますます頑張ってみる。だけど「悪循環」になってしまって、とうとう心と体が「悲鳴」を挙げてしまいました。

「休みなさい」と言われても、じっとなんかできない。何かやっていないと落ちつかないのです。

こんな時には、「方向」を変えて「軌道修正」をしないと、本当に疲れます。「目標設定」の仕切り直しです。

 

 

 

2)「圧」:「強」・「方向」:「内」の場合

周囲からの「期待」を肌で感じます。今までの成果を認めてもらえた嬉しさと、そして「これからの自分」の新たな「新転地」が見えてきます。

「自分」をバージョンアップしたくなる時。

<良い状態>

内側からの気落ちがふつふつと湧いてきて、新しい挑戦をしたくなります。今までも良かったけど、これからの事を考えたいのです。

「新天地」に行けるかどうか不安だけど、何とかなりそうな気がするのです。

こんな時は「転機」がきた時。勇気を出して、扉を開けます。

<良くない状態>

周囲からの「期待」は嬉しいけど、自分では納得ができないのです。新しくどんどん「重いミッション」がやってきて、「もう嫌だ!」と思わず逃げ出したくなってしまいます。

こんな時は、自分の心にしっかりと向き合って、今の「居場所」が本当にこれからも居ても良い場所なのか検討をします。

もしも良い場所と思えなかったら、その時は「脱出」です。

 

 

 

3)「圧」:「弱」・「方向」:「外」の場合

色々とやりたい事が目白押しで、忙しく動き回りたくなります。何でもかんでもやってみて、楽しかったら続くけど、つまらないと思った途端に、「もう嫌・・・」とわがままも出てしまいます。

「ご縁」が広がる時です。

<良い状態>

みんなの楽しいお誘いがたくさんあります。みんなと一緒に楽しみます。新しい挑戦も、周りの応援を受けながら、楽々こなしていけます。

とにかく「広がる」のが楽しいのです。

こんな時は「モテ期」です。

<良くない状態>

ついつい周りの圧力に負けてしまって、断れなくなります。なのでどんどん忙しくなってきて、気持ちがイライラしてくるのです。嫌なのに断れないと、その人がますます嫌いになってきます。

「好き」「嫌い」をはっきりと感じます。

こんな時は「優先順位」を考えます。

 

 

 

4)「圧」:「弱」・「方向」:「内」の場合

周囲の優しさが身にしみます。そして自分にとって「大切」なものが見えてきます。将来のことはまだわからないけど、でも、目の前のことをコツコツとやっていると、「これも良いな」と思えてきます。

土台を築く時です。

<良い状態>

知りたかった事、興味があることを、どんどん吸収できます。いつもだったら難しいなと苦手に感じていた事も、周りに助けてもらったらできるようになりました。

自分に自信が持てる時

こんな時は「自分磨き」をします。

<良くない状態>

何でもかんでも用事を頼まれてしまって、でも、断れなくて、何だかやる気が落ちてきます。どよんとした体の疲れも感じます。「このままでいいのかな、これから先はどうなっちゃうのかな」そんな不安が胸をよぎります。

癒されたくなる時

こんな時は、「周囲に甘える」と落ち着きます。

 

 

「今」の自分の気が、どんな状態なのか、想像してみてください。

上手くいっている時には、そのまま進む。

でもそうではない時には、「圧」を変えるか「方向」を変えるか。

そうすることで、少し楽になってきます。

そして、自分がどの「タイプ」になりがちなのかを意識すると、出来るだけ「良い状態」になるように、「行動」を自ら選んで起こしてみると、「タイプ」が「売り」になります。

 

 

クオリティーが高いと言われる人は、「圧」:「弱」・「方向」:「内」の人です。

人のことが気にならず、自分の世界にこもります。

なので、みんながあっと驚くような、「斬新なアイデア」を発表できます。

そんな人は「自由度が高い」人です。

なるべく「縛られない環境」を選んだ方が、スムーズに進めます。

 

 

仕事の結果が出せる人は、「圧」:「外」・「方向」:「外」の人です。

周囲の状況に合わせて、最大限のエネルギーを外に向かって放ちます。どんどん仕事をこなして、望まれる「結果」を出していきます。

そんな人は「自由度が低い」人です。

なるべく「責任を一手に引き受けない環境」を選んだ方が、スムーズに進めます。

 

 

人の「気」にはそれぞれ「タイプ」はありますが、それは常に「移ろって」変わります。それは「環境の気」も受けるため、自分の「気」と折り合いをつけていかなくてはいけないからです。

 

 

何だか最近、調子悪いな・・・

 

 

そんな風に感じる時には、自分を「俯瞰」してみる。

ただ「俯瞰しろ」と言われても、煮詰まった「思考」は、そう簡単には動いてはくれません。

そんな時には、自分の「気」の「圧」と「方向」を、イメージしてみる。例えば「数値」で表現してみても面白いと思います。

 

見えないものは「視覚化」することで、より深く「本質」を知ることができます。