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上手くいくには「相性」が物を言う:「森」から見るのか「木」から見るのかで「相性」は変わってくる

「彼との相性を観てください。」

 

 

そう聞かれた時には、まず「彼とはどんな関係ですか?」と確認をします。

なぜなら、「関係」によって、「伝える内容」を変えているからです。

 

決して私の好き勝手に、伝える内容を変えているのではなく、「相性」とは関係性によって大きく変えたほうがスムーズにいくからです。逆に言うと、関係性によって変えようとしないから、「摩擦」が生まれ、上手くいくものも上手く行かなくなってしまいます。

 

 

例えば、可愛らしい学生さんのカップルの場合。

まだ「社会」に出る前なので、一番の優先順位は、「自分らしく社会の中で居場所を作る」ことです。なので、「彼の望む進路」ではなく、「自分の望む進路」について、しっかりと応援をしてくれる彼だったら合格です。そして、彼の応援もしてあげる。それが難しいくらい「二人の世界」にどっぷりとハマっていたら、ちょっと残念な「相性」です。

 

特に、「彼の幸せが自分の幸せ」オーラをバンバン放っている女の子には、「あなたの試験前に、デートしたいけど我慢してくれる彼だったら、とってもいい相性ね」と伝えます。

そうすると大抵は、「実は彼と付き合い始めてから、成績が下がったから、親に注意されてるんです」としょんぼりとします。

 

「彼」に左右されるのは、「環境」に馴染める「良い子」だからです。そんな女の子は、「誰とでも仲良く」できます。それは「環境」に染まるから、相手に合わせることが「得意」です。「環境」がとても大切。だからこそ、「勉強頑張ってね」と言ってくれる彼との相性は抜群ですが、試験勉強の邪魔をする彼との相性は良くありません。

 

 

また、結婚が決まったカップルの場合。

今更「相性」を観るのもなあ、と思いながらも、一応は鑑定をします。

まず、お互い、「外向き」か「内向き」なのかを観ていきます。「命式」には「個性」があって、外に出て自らの「結果」を掴みたいのか、「環境」の中に自らの「結果」を求めたいのかの二つのタイプがあります。

「外向き」・「外向き」カップルは、同志として。

「外向き」・「内向き」カップルは、役割分担をしっかりと決めて。

「内向き」・「内向き」カップルは、仲間として。

この関係性が良好に保てれば、「良い相性」になります。

 

 

結局のところ、「相性」とは、「良い居場所」をお互いに作れるか、作るための努力を惜しまないか、その努力を「共同作業」として考えて、相手にとって「最適な場所」を提供できるか。

これらが、全てバランスよくできていると、どんな「関係」であろうとも、どんな「命式」であろうとも、「最高の相性」です。

 

なので、時と場合によって異なり、「相性診断」は、そのための「目安」でしかないのです。

 

 

「人」を見る方法には二つあります。

 

まず一つは、その人を「分析」してから、その人の「カテゴリー」を決める。

その人が、何を持っていて、何が得意で、どんなことをしてくれて、だから、きっと「こんな人」だろうと「ラベル」を貼ります。

例えば、お金持ちだから、「おごってくれるはず」とか、頭が良いから「出世するはず」とか。

 

相手に「期待」をします。

 

これは相手の「できること」を最大限に伸ばしてあげることができます。何ができるかがわかっているので、そこをしっかりと褒めてあげると、本人もやる気になって頑張ります。

でも、それが強制になってしまったり、そもそも本人にとって興味のない「分野」だった場合は、おせっかいになって、お互いにとって窮屈な関係になります。

 

 

 

二つ目は、その人の「人となり」を知って、その人を「理解」する。

どんなことが好きで、どんな方向に向いて進んでいるのか。そして、それはなぜ、進みたいと思っているのか。これだけは譲れないと思っていることは何なのか。

それを知った上で、「だからこんな行動に出るんだな」と受け入れます。

 

相手を「応援」します。

 

これは、相手にとっても、後押しとなって、辛い時でも頑張れます。

でも、もしも進む方向性が納得いかないものだったり、頑張って進んでいるのか信用できなくなったり、また、自分に「応援」する余裕が無くなってしまった時には、まるで「置いていかれている」気持ちになってしまい、相手の手を掴んで、「こっち向いて」と引っ張りたくなってしまいます。

なので、お互い窮屈になります。

 

 

 

どちらの方法で「人」を見るのかは、「適材適所」と「バランス」がポイントです。

 

一つ目は、対外的に「結果」を出したい時には有効です。例えば、仕事関係や、チームで何かをする時など。得意分野を教えてあげることができ、それを伸ばしてあげられます。

二つ目は、自己の「結果」を出したい時には有効です。進み続けて疲れたり、不安になって、「ゴール」が見えなくなってしまっても、「ゴール」の方向を、「あっちだよ」と真っ直ぐに指をさして教えてあげることができます。

 

 

この二つを「時と場合」によって使い分けしていれば、どんな人との相性も、きっと「良い相性」になります。

 

自分の「命式(タイプ)」を知ると、自分の「見方の癖」がわかります。

相手の「命式(タイプ)」を知ると、どちらで見てあげると、相手が、自分らしく進んでいけるのかがわかります。

 

 

 

お誕生日から導き出す「命式」は、その人の「取り扱い説明書」です。

大切に読み取って、しっかりと感じて、愛しく守って欲しいと思っています。

 

 

 

何よりも大切な「相性」は、「自分」との相性です。

 

「自分」と相性が良いと、「私は私」と、自信を持って言い切れます。それは、自分の「得意分野」を分析しているし、「目指す方向」を信じてあげることができるからです。

 

「得意分野」がわかっているから、「苦手分野」とは距離を置く方法を自ら編み出すことができます。

「目指す方向」を意識しているから、「反対方向」に振り回されることはありません。

 

 

自分自身と折り合いがついていると、大抵のことは、上手に要領よく、交わすことができます。

 

なんだか最近、調子悪いな。。。

 

そんな風に感じている時は、二つの見方のベクトルが「ずれて」いる時です。

そんな時には、気分を変えて、仕切り直して、見方のベクトルの向きを変えてみる。

 

きっと、「まあ良いか」と、「自分」と「自分」との間で折り合いがついて、「最高の相性」が復活するはずです。