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「手相鑑定」で大切なのは「ギャップ」を感じること:「丘」と「線」の関係:「土星丘」「運命線」:簡単に観る手相講座

手相鑑定では「手相」はあまり観ていません。

と言うと、驚かれるかもしれませんね。

 

もちろん、手のひらに描かれている線、つまり「手相」も観てはいますが、鑑定の時には、手の「雰囲気」をとても大切に観ています。

つまり、どんな「手」なのか、ということ。

 

 

ちょっとスピリチュアル的な言い方をするならば、手はいつも宇宙と繋がっていて、宇宙からのエネルギーの受け取り場所であり、また、自分のエネルギーを宇宙に向けて解き放つ場所でもあります。

 

「雰囲気」を観る時には、人の印象を観るときと同じで

優しそうだな、とか、厳しそうかも、とか、エネルギッシュ だな、とか、少し疲れているのかも、など。

今、どんな感じなのかを、手は如実に物語ってくれます。

 

鑑定では、生年月日から導く「日干支」のイメージと、手から感じる「印象」との比較をして、そこから感じるギャップが何かを紐解いていくのです。

 

「日干支」は変わることのない、その人の「象位」

「手相」は変わり続ける、その人の「象位」

 

その二つの「ギャップ」を、良い感じに均していくために、巡ってくる気の「刺激」をどのように利用していけば良いのかを、検討していく作業が「手相鑑定」です。

 

 

両手を広げた時に、手のひらが膨らんでいる「場所」と、反対に凹んでいる「場所」があります。

 

手のひらの膨らみの部分は「丘」と呼び、エネルギーを貯蔵する「一時保管庫」の役割をしていると考えます。

 

それは、外(宇宙)から取り込んだエネルギーを一時的に保管することで、いつでもストックすることで、いつでも取り出して使う事ができます。

また、自分から放出する場合は、貯めて出せるので、一度にたくさんのエネルギーを濃くしてドカンと出せるのです。

 

 

なので、手のひらを観た時に、良い感じに膨らんでいる場所は、その人の得意分野でもあり、頑張りポイントとなります。

ただし、あまりにも膨らみ過ぎている時には、つい頑張りすぎてしまい、そのために、かえって上手くいかなくなってしまうのです。

 

 

一方で、凹んでいる、またはあまり膨らみがない場所は、エネルギーをサラッと流す場所となります。

それは、あまり頑張れないと解釈する場合もありますが、人に頼れるまたは、人がその部分をサポートしてくれる、とも捉える事ができます。

それはなぜかと言うと、自分の貯蔵庫が大きいと、つい人に頼る前に自分でやってしまうことになり、また、他の人も、その人がその部分をいつも一人でやれているために、助けなくても大丈夫だろうと思ってしまうからです。それどころか、あわよくば、その人から、その部分のエネルギーをもらおうと考えるために、ますます頼れず、一人で抱え込んでしまうことになります。

なので、あまり発達していない場合は、その逆で、自分一人では頑張れなくても、みんなと一緒だと頑張れる。

協調性があるとも解釈する事ができるのです。

 

「丘」については、良し悪しで解釈してしまうと、その人の「個性」を片面からしか観ないことでもあり、「良い事言われた」「嫌な事言われた」だけの、薄い鑑定になってしまいます。

 

 

それでもやっぱり「良し悪し」はあります。

 

「良い丘」はどんな感じなのかと言うと

適度な弾力があり、発達しているのが良しとされています。

 

張りがある、または、肉が詰まっているようにパンと張っている、または、色がピンクで明るくて、血行が良い、など。

 

このような状態は、しっかりと受け取ったエネルギーが滞ることなく自分に向けて取り込めていて、自分からも、十分なエネルギーを詰まることなくスムーズに放出する事ができている。

つまり、「巡りの良い手」の持ち主は、外と自分との気の巡りもスムーズであり、運気の流れに上手くのっていて、なので、必然的に「運が良い人」となるのです。

 

 

手のひらに描かれている「線」は、そのエネルギーが通る「道」です。

 

どの「丘」の部分に線が強く出ているのか、また、「線」がどの方向に向かって伸びているのか、切れ目はないか、障害物はないか、活き活きしているのか、途切れてしまいそうなほど力無く出ているのか。

手のひらの「線」は、エネルギーの「行く様」を教えてくれています。

 

 

 

では、「丘」を観る事で何がわかるのかと言うと

性格

運気の強さ

精神的な強さトラブルの頻度

エネルギーの吸収度

などです。

 

 

具体的に一つ一つ解説をしていくと、とても長くなってしまうので

とっても簡単に。

 

性格については

忍耐強い努力家の性格の人は、中指の下の「丘」が発達しています。

この部分は、「土星丘」と呼ばれる場所です。

占星術を学ばれている方だったら、「土星」と言うだけで、その「丘」が発達しているとどうなのか、すぐにイメージできるかと思いますが。そうなんです!その通り。

この部分が非常に発達していると、まるで「土星」の人なんです。

 

中指は、「自分自身」を示しています。

ちなみに、手相の線の中で、「運命線」と呼ばれる線は、どこから出発していても、全て「運命線」として解釈をします。

 

外からのエネルギーを自分自身に取り込んで、自分自身のエネルギーを自分らしく外に放出する。

その重要な「基地」が「土星丘」です。

 

 

では、発達していないとダメなのかと言うと

実はそうでもないのです。

 

 

「自分」が中心ではなくて、「自分以外」が中心となる事が多いと、周囲の環境を上手く利用する事が可能です。

 

なので、環境によって育ててもらえるし、環境から後押しをもらって、チャンスをもらえる場合が多いです。

 

ただし、プレッシャーにはとても弱いために、あまり大きなチャンスが巡って来たときには、逃げ出したくなってしまうことも。

その時にも、やはり、周囲からサポートを受けるように調整をしていけば、プレッシャーを分散する事ができます。

 

 

それを判断するのには、運命線がどこから出発しているのかを観ていきます。

 

手のひらの親指側は「陽」

手のひらの小指側は「陰」

 

「陽」はしっかりとした「形」の後押し

「陰」は限定できない「形」の後押し

となります。

 

つまり

運命線が親指側から出発していると、「親」「自分の実力」「身内からの金銭的援助」など。限定的なものからの援助となります。

小指側からの場合は、「大勢の人」「周囲の圧力」「他人からの金銭的援助」など。多く広くからとなります。

小指側から2本並んで、綺麗な線が伸びていたら、「玉の輿にのれる」と言われるのもこのためです。

 

 

「土星丘」が発達していて、運命線が小指側から出発していると、周囲が応援してくれても、自分で頑張りすぎて人の援助を受けないために、「すごくもったいない!」と鑑定をするのです。

 

 

 

手相は日々変わります。

特に、状況が激変した時には、見事にガラッと変わります。

 

 

運命線は親指側から、小指側から、だけでなく、「中心」からも上がります。

 

ここ最近、「中心」から出発する運命線が出て来た方が、とても増えてきています。

それをご自身でも感じておられる事が多くて、コンピューター手相鑑定でも、「最近この線が出たけど、何の意味があるんですか?」と質問をしに来られる方もいらっしゃるほどです。

 

 

「中心」は「自分の軸」

 

 

つまり、「自分の軸」から「自分」に向けて、「運命」の道を自らの力で作ろうと決意をされていると言うこと。

真っ直ぐに上がる運命線は、まだ小さな細い線(道)でしかなかったとしても、勢い良く真っ直ぐに伸びていれば、いずれそれが、上に上にと上がっていきます。

 

そんな方から、「仕事を変わろうと思う」とか、「人間関係を見直したい」などと言われた場合、巡る運気がどうあろうとも、「大丈夫。思った通りに選択する決意ができたから、自信を持って行きましょう!」と、はっきりきっぱり伝えます。

 

巡る運気も大事ですが、優先順位は「自分の気持ち」だから。

覚悟があれば、きっと、なんとかなるからです。

 

そして、「土星丘」が発達している方には

「一人で頑張り過ぎず、たまには誰かにぐちぐち言って甘えてみてね」と。

反対に「土星丘」が発達していない方には

「自分で小さなノルマをたくさん作って、順番に一つ一つそれを達成して、その都度、自分にご褒美をあげてね」と。

 

 

「丘」を観ながら、具体的にかつ個人的に、お伝えをしています。

 

 

今、皆んな、「自分の道は自分で作りたい」と、「自分の大切なものを自分の力で守りたい」と、そんな風に感じ始めている「流れ」が来ているんだろうなと思います。そして、キラキラ光る「運命線」を見せていただきながら、私自身もお腹に力がグッと入るのを感じています。

 

「運命線」を観る時には、ぜひ、「土星丘」とセットで紐解いてみてくださいね。