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進化の過程は「成長」する方向に進み続けている:「弱者」と「強者」との向き合い方:「気」の流れを意識して行動を起こす

「占い」には二つの「大御所」がいます。

 

 

西の代表は、「占星術」

東の代表は、「四柱推命」

 

 

医学や思想、学問など、これら全ての「視点」には、「西チーム」と「東チーム」にはそれぞれ特徴があります。

 

 

「西チーム」は、木を見て森を知る

「東チーム」は、森を感じて木を理解する

 

 

例えば、「医療」について、「西洋医学」は、「解剖」により人を知り、病気を知り、データーを元にして発展しました。

対して「東洋医学」は、「経験」により人を知り、たくさんの人の日々の生活や気象など、全てから受ける「感覚」で発展しました。

 

 

「占い」についても例外ではありません。

「占星術」は「心理学」であると言われています。かのユングも、占星術に傾倒し、かなり深い知識を持っていました。そして、その考えは、彼の「深層心理」の考え方にも多大なる影響を与えていると言われています。

「心理学」は、科学的なデーターに基づき、立証された理論のみ「採用」されています。昔は、人体実験がメインでした。人の心を読み解くために、「暗室」に閉じ込めたり、「睡眠」をさせなかったり。今では考えられないような、「黒歴史」の中に葬られた「実験」もあります。

今は、そのような実験はされていませんし、実験に参加してくれる人には、事前に「契約」を書面で交わしています。内容も「アンケートにお答えくださいね」といった感じの実験です。

 

「占星術」のゴールは、森を知ること。

なので、時代の流れや、世の中の動向を詳しく読み解くことができます。

 

 

一方で「四柱推命」は「(自然)哲学」であると言われています。

気が遠くなるほどの、永い永い「歴史」と、数え切れないほどの、老若男女の人々の「人生」を基に、積み上げられた概念です。なので、「実験」をした経緯はなく、先人たちの「なんとなく、多分、こんな感じではなかろうか」という「経験」が一つに集結したものです。

 

「四柱推命」のゴールは、木を理解すること。」

なので、私とは。どう生きたいのか。「個人」を深く感じさせてくれます。

 

 

相反する「視点」の二つの占術ではありますが、共通点があります。

それは、「全ては成長する」こと。

 

物事は、止まることなく動いていて、それは進化のため、成長のために、今までも、今この瞬間も、そして、これから先もずっと、ずっと動きます。

なので、現状維持はありません。

 

 

天空の星たち(占星術)は、「あなた、こんな風に思ってるでしょ」

暦(四柱推命)は、「で、あなたは、どうしたいの?」

 

私はこんな感じで読み解いています。

両方とも、とても素敵な、そして的確な「課題」を提供してくれます。

 

 

人には「恒常性」という性質があります。

 

これは、どんな環境にあっても、常に「一定」に保とうとする性質です。例えば、暑い時、体温が上がりすぎないように、汗をかき、体表面から汗の水分が蒸発することで表面の温度を下げ、体温を一定に保とうとします。

この性質があるからこそ、どんな時にも一定の健康状態を保つことが可能です。

体と心は「一つ」なので、心にも「一定」を保ちたい気持ちが芽生えます。

 

変わりたくない

現状維持したい

失いたくない

 

そんな気持ちは、誰の心も持っていて、持っているというよりも「性質」なので、新しいことに挑戦することは、とても勇気のいることです。

 

 

人は「一定」でいたいけど

全ては「進化」を求めてくる

 

だから、人は悩み、傷つき、そして、それでも前に進むしかない。

 

 

次の「ステージ」に行く時期が来たら、それは俗に言う「転換期」ですが、どんな感じなのか想像してみました。

 

天の星たちは、一斉に周りを固めて、「ほら、行って。さあ、急いで」と攻め立ててきて、背中をグイグイ押してきます。

そして暦の「気」は、次のステージから迎えにきてくれて、手を差し出してくれます。ただし、手を握るのは自分次第。「こっちにおいでよ。手を繋いでくれたら引っ張ってあげるから」と、覚悟を決めて手を繋ぐのを待っています。

 

どちらも「次」に向かう流れです。

 

でも、変わりたくない・・・と「執着」してしまったり「不安」が大きいと・・・

周囲を見渡します。

すると、周囲にある、自分より「弱い」ものが目に入ります。

自分より「弱い」ものは、次に向かう流れには乗っていないので、それを掴むと「ブレーキ」がかかります。

 

「弱い」ものは、「掴んでいいよ」とは一言も言っていません。自分のペースで進んでいるから、掴まれるのは嫌だと思っています。

それでも、「ブレーキ」をかけたい一心で、「弱い」ものの気持ちなんてお構いなしに、乱暴に「弱い」ものを掴みます。

力の限り、全力を振り絞って掴むと、「弱い」のもは壊れてしまうかもしれないけど、「変わりたくない」気持ちが強いと、そんな事は、全く気になりません。

 

掴んでいるものが壊れたら、また他の「弱い」ものを掴めば、とりあえず「ブレーキ」はかかります。

だから、次から次に、手当たり次第、目の前の「弱い」ものを掴みます。

 

そうすることで、「一定」が保たれます。

 

掴む理由は、「自分」が「一定」でいたいから。

変わるのが怖いから。

 

 

そこには「成長」はありません。

そこにあるのは「退化」です。

 

 

 

「強い」ものは、自分の先のステージにいます。

「強い」ものは、もっと強くなりたいと思っています。

だから、自分より「弱い」ものは視界には入りません。

 

でも、目の前に、「弱い」ものが一生懸命になって、手を差し出してきたら、心がキュンとなって、思わず手を伸ばしたくなります。

それは「かつての自分」だから。

頑張って、努力して、諦めずに次に行こうと手を伸ばしていたら、その手をぎゅっと掴んでくれて引っ張ってくれた「気」の存在がいたことを思い出すのです。

 

強くなったから、しっかりと手を握って、引っ張ることができます。

そして、見事引っ張ってあげることが出来た瞬間に、「追い風」が吹きます。

それは「弱い」ものの後ろから押していた「成長」の流れが、自分の「成長」の流れと「合流」するからです。

 

だから、風がどんどん強くなって、波がどんどん大きくなって、「成長」のスピードが「加速」します。

 

 

進化の過程は、「次」に進む流れです。成長のために動いています。

 

 

「良いよ」と言っていないのに、乱暴に一方的に掴んでくるものは、するっと交わすか、一目散に逃げた方が無難です。なぜなら、それは「退化」の流れだから。

「こっちにおいで」と優しく手を伸ばしてくれるものは、掴んだ方がお得です。なぜならそれは、「あなたは、こっちに来れるよ。だって、それは、かつての自分みたいだから。こっちに来れた方法を教えてあげるから、勇気を出してね」と、覚悟が決まるのを待っていてくれています。

それは、「進化」の流れに、ぐいっと乗せてくれます。

 

「転換期」のアドバイスとしては

占星術的に言うと、「なんとなく飽きちゃったでしょ。このままじゃ嫌だなって思ってるよね。なので、どんな感じで嫌なのか、じっくりと自分の気持ちに向き合ってみると良いよ。」

四柱推命的に言うと、「こんな風になりたいとか、あんな感じだったら良いなと思うことがあるでしょ。それはまだ、手の届かない所にあるかもしれないけど、一つづつ、一歩づつ進むと良いよ。今月は、この”気”を利用しましょう。なぜなら、あなたの周りのものは、全て気の集合体だから。意識すると集まって来て助けてくれるよ。」

 

 

 

実は、「転換期」は特別なものではなくて、日常全ては「転換期」です。

なぜなら、物事は、止まることなく動いていて、それは進化のため、成長のために、今までも、今この瞬間も、そして、これから先もずっと、ずっと動くからです。