移ろうから変えられる:「十二支」と仲良くなろう:天開稲荷社
太宰府天満宮にお参りをされたなら、ちょっと足を伸ばして訪れたいおすすめの場所があります。
それは、「天開稲荷社」(てんかいいなりしゃ)です。
太宰府天満宮の本殿を通り抜けて、そのまま奥に15分位歩いていくと、鳥居に到着します。
「天に開かれた社とされ、五穀豊穣・商工業の発展、更には人々に開運と幸福をもたらす神」(天開稲荷社の看板から)だそうで、その名からも、「なんだか凄そう!」だとワクワクしてきますよね。
真っ赤な鳥居を通り抜け、後はひたすら登るのです。
急勾配ではないですが、とにかくひたすら登るのです。
今は紅葉シーズンなので、鮮やかな景色を眺めながら、歩くのも楽しいですね。
紫陽花の時期も、おすすめですよ。
でも、油断はできません。
足元が悪い階段もあります。
でも、歩きやすいルートもあるので、不安な方は「なだらかコース」を歩きましょうね。
ここの大きな特徴として、「十二支の鈴」があることです。
自分の「十二支」を選んで鈴を鳴らしてお参りをします。
四柱推命を学び始めると、「十二支」の深さにハマっていきます。また、その実態の無さにも翻弄されて、学べば学ぶほど難解になってしまうのも、「十二支」の仕業です。
「十二支」とは、見えない気であり、移ろう気であり、そして、変化する気です。
例えば、季節を表したり、方角を示したり、時間を表したりするのです。
なので、パキッと切り取る事が不可能で、解釈も想像して感じていくしかありません。
しかも、気は単体で存在しているのではなくて、常に複数の気が入り混じって、化学反応を起こして、その場の気となります。その中でも、「十二支」は、クルクルころころ変わってしまうために、一体何がどうなっているんだろう・・・と迷ってしまうのです。
これは「十二支」が他の「十二支」から受ける影響の一部を抜き取って、まとめたものです。なので、これ以外にもありますが、一般的に解釈に用いる頻度が多いものだけまとめています。
刑 | 沖 | 支合 | 三合 | |
子 | 卯を刑 | 午 | 丑 | 申・辰が揃って三合水局 |
丑 | 戌を刑 | 未 | 子 | 巳・酉が揃って三合金局 |
寅 | 巳を刑 | 申 | 亥 | 午・戌が揃って三合火局 |
卯 | 子を刑 | 酉 | 戌 | 亥・未が揃って三合木局 |
辰 | 辰を刑 | 戌 | 酉 | 子・申が揃って三合水局 |
巳 | 申を刑 | 亥 | 申 | 酉・丑が揃って三合金局 |
午 | 午を刑 | 子 | 未 | 寅・戌が揃って三合火局 |
未 | 丑を刑 | 丑 | 午 | 卯・亥が揃って三合木局 |
申 | 寅を刑 | 寅 | 巳 | 子・辰が揃って三合水局 |
酉 | 酉を刑 | 卯 | 辰 | 丑・巳が揃って三合金局 |
戌 | 未を刑 | 辰 | 卯 | 寅・午が揃って三合火局 |
亥 | 亥を刑 | 巳 | 寅 | 卯・未が揃って三合木局 |
例えば、上から二段目の「丑」の場合、他の気に「巳」と「酉」があれば、本来は「土」が多いと解釈をするはずの「丑」が「金」の気に変わってしまうとされています。
なぜその様な事が起こるのかの説明は、とても長くなってしまって・・・ここでは省きますが、これが非常にややこしいのです。
どうしてなのかというと、「丑」は「未」と一緒になった場合、喧嘩をしてしまうために、力が弱い方がはじき飛ばされてしまう(沖)とも言われていて、そうなると、もしも「未」が「大運」など影響が大きい流れに入っていると、「丑」はなくなり「未」になる・・・。
強さは、想定値もなければ、そもそも測れないものなので、想像して、どちらかに決めなくてはいけないのは、解釈をする人に委ねられます。
また、「流派」によっても、若干の解釈の違いがあるために、「流派」を越えて学び始めると、こんがらがってしまいます。
ということは・・・・
「正解」はない、とも捉える事ができますよね!
しかも、一緒に過ごす人の気や、場所の気や、季節の気や、食べ物の気や、目にする色の気や、嗅いだ香りの気・・・全ては気なので、影響は無限大なんです。
なので、「知識」ももちろん大事ですが、「感受性」も大切にしたいですよね。
自分の解釈は、自分が考えて自分が感じた解釈です。
もしも、他の人の解釈と異なっていても、「正統性」を突き詰めるよりも、その違いが何から生まれたものなのかを突き詰めていった方が、楽しいし、実際の鑑定では、とても役に立ってくれます。
なぜなら、お客様は自分と全く違った気を持って、自分と全く違う気を受け取って、「オリジナルの化学反応」を起こしているから。想像するしかないのです。
なので、特に「十二支」については、「考えるな、感じろ」で解釈をしたいですね!
こちらを参拝されたなら、ぜひ、もうひと頑張りして「奥の院」も行ってみてくださいね。
境内の左端に、石の階段があります。
そこを登ると、小さな古墳の様な石室があります。石室はとても狭いので、人が二人位やっと入れるスペースしかないんですが、ぜひ、その中に入って、石室の中の神様にもご挨拶をしましょう。
3分くらい登れば石室に辿り着けます。
写真を撮るのが憚られるほどに、とても清らかで、思わず襟を正したくなる様な気を感じる事ができると思いますよ。
という訳なので、画像はありません。
東洋の「占い」は、「気」を扱っています。
「気」とは、全てなので、自ら選び取ることもできるのです。
「風水」では、環境を整えることで、場所の気を整えて「開運」をするために、多くの賢人たちが、経験に基づいて、様々な「方法論」を残してくれました。
「四柱推命」も、「喜神」(自分を助けてくれる気)を取ることで、「開運」を目指しています。
一言に「開運」と言っても、時代によって違うし、立場が違うと求めるものも変わってきます。
だた、間違いなく言えることは、「十二支」が、こんなにも、他の気から影響を受けるということです。
つまり、「間違った気」を取り込むと、とても怖いことでもあります。
「間違った気」は、「カリスマ占い師」に観てもらわないと、判別がつかないのかと思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
実はそんなことはありません。
「十二支」の景色は、見えない景色で、それは、感じる景色です。
自分にとって居心地の良さを感じるものが、必要な気を持っている「十二支」です。
もしも、スクスクと育っている木や植物に触れると、心地よさを感じるのであれば、木の気があなたの「喜神」です。十二支で言うならば、「寅・卯・辰」あたりだと思いますよ。
夏にやる気が出るのであれば、「巳・午・未」あたりでしょうね。
芸術作品に惹かれるのであれば、「申・酉・戌」
年末年始にやたら張り切るのは「亥・子・丑」かもしれませんね。
ちょっと意識してみてください。
きっと、自分の「喜神」が判明しますよ。
「運」の状態は、自分の心の状態です。
なので、できる限り、心地良いと思える「情報」を、そして、心地良いと感じる「人」「場所」「行動」などを、自分のテリトリーに置きましょう。