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「クリスマスっぽく」で全てがわかる:「占い」が当たるには「言葉」が大事です:「火」と「木」と「水」の気

今週の「花の定期便」のリクエストは、「クリスマスっぽく」でした。

で、届いたアレンジメントがこちらです。

 

真っ赤な薔薇がとても華やかだけど、あえて沈めて入れてあり、アンニュイなパープルのカーネーションが高く入っていて、「前面には出ないけど華やかさが漏れ出ている」ようで、大人っぽい印象を受けました。

 

「赤」と「緑」の組み合わせは、「定番のクリスマスカラー」ですが、花材とアレンジメントによって、ポップにもなるし、エレガントにも変幻自在に変わります。

 

 

でも、やっぱり「クリスマス」を感じるのは、考えてみるととても不思議なことでもありますよね。

 

 

でも、それが、実は「占い」が当たると言われている「答え」かもしれません。

 

 

具体的な事柄が違っても、広いイメージでは皆んなが同じものを感じることができる。

それは、人の深い部分の「思考」は、皆んな一つに繋がっているからです。

 

「ユング心理学」では、この概念のことを「集合的無意識」と呼んでいます。

この概念は、師匠でもあったフロイトとの決別の原因のひとつになったとも言われている概念ですが、決別してもどうしても貫きたい概念でもあったのでしょうね。

 

人は、意識をしていない、自らの考えが及ばないほど深い部分の「意識」の中で、教えられているわけでもないのに、他人と同じ「意識」を共有していると言われています。

例えば、「母」とイメージした時に、柔らかい、育む、受け入れてくれる、など、具体的な「言葉」は違っていても、同じ「イメージ」を持ちます。

 

そのイメージは、「元型」(アーキタイプ)とも言われ、「そのもの」ではないし、「固有」の対象が固定されてはいないけれど、「母」の「元型」は皆んな同じものを感じているのです。

 

これは、時代や国や文化によっては、若干の違いはあるかもしれませんが、不思議なことに、それさえも超えた部分での「イメージ」です。

 

 

「母」ではなく、「母的」な部分は、同じだというわけです。

 

 

だから、「クリスマスっぽく」のオーダーだけで、花屋さんは、全く同じではないけれど、細かい花材や色の指定をしなくても、「クリスマスっぽく」アレンジメントを作って届けてくれることが可能なのです。

 

 

 

「占い」についても、「上手くいきたい」「自分らくしいきたい」「運を良くしたい」と、具体的にどうしたら良いのかは、全く人によって違うから、分からないけど、でも、「上手くいく」「自分らくし」「運が良くなる」などの「元型」は、誰でも同じイメージを感じています。

 

 

だから、占い師の言うことが、「そうそう、その通り」としっくりくるのです。

また、時々、ブログを読んでくださっている方から、「まるで自分の事を言われている気がしました」とか、「欲しかった一言が書いてあって驚いた」とか、「なぜ自分の悩んでいることが分かったんですか?」と言われることがあります。

 

ブログに書きたいと思うことは、私自身が、「これ言いたいな」「これ伝えたいな」と思っていることで、それは、私が、「これがやっぱり大事だな」とか、「もう一度この部分を確認したい」など、自分自身が感じていることです。

決してアンケートを取っているわけでもなく、リサーチもしていません。

私が感じていることは、同じ時の流れの中で、他の人が感じていることでもあり、だから、まるで自分に向けての一言のように、感じていただけているんだと思っています。

 

 

占い師は、この、皆んなが同じように感じている深い部分の「思い」を、暦や惑星やカードや数字の中から、掘り起こして「言葉」に置き換え、話をすることで伝えています。

 

 

なので、「占い」は当たるんだろうと思っています。

 

 

 

だから、「占い」を知識として体得することと、「占い」を実践として活用するのは、全く違う「方法」が求められます。

 

知識として、体得するためには、やはりひたすら「勉強」あるのみ。

本を読んだり、教室に通ったり、ネットの情報もありかもしれませんが、繰り返し覚えたり、広く深く知識を得ていきます。

これは自分のペースで、自分で選んで出来ます。

 

実践の場合は、「相手」が登場します。

どうやったら「相手」に伝わるのかが、「目標」となるために、伝わらないと全くの「失敗」になってしまいます。

でも、「失敗」しないと、その先にしか「成功」はないので、何度も何度も、どんな「言葉」を使うのか、どんな「占術」がその人にとって受け入れてもらいやすいのか、など、試行錯誤の連続です。

だから、「失敗」の連続で、落ち込むことばかり。

 

鑑定の前は、準備した「命式」が間違っていないかとそわそわして何度も見直してみたり、終わった後も、あのカードの解釈はあれで本当に良かったかな、など、いつも落ち着かないんです・・・でも、ずっと続けているのは、欠けていて求められている「パーツ」にスッとハマる「言葉」が出せた瞬間の心地よさや、パッと顔色が明るくなったお客様の顔が見られた時の達成感が、たまらなく好きだからだと思っています。

 

 

こればっかりは、自分で操作することができないので、プレッシャーと戦う武器としての「知識」と、場数を踏んで臨機応変に対応できるようになるための「実践」の両方ともが大事ですね。

 

 

「実践」については、回数さえ増えれば良いというわけではないと思います。

 

「実践」のために、普段から「準備」をしておかなくては、せっかくの「実践」がただの「体験」になります。

 

「占い」の場合は、伝えるための「ツール」として、まず一番大事なのは、「言葉」です。

「言葉」をたくさん持っていること。これに尽きます。

 

では、「言葉」とは、具体的に何かというと、「暦」や「運」や「巡り」についての、皆んなが同じように感じる「言葉」です。

 

例えば、「木」の気といえば

真っ直ぐに上に向かって木が伸びていく様を浮かべます。

真っ直ぐ伸びていく方向は、明るい方、つまり、太陽の「火」の気に向かって伸びていきます。

太陽が眩しすぎて、暑すぎていないか、もしも、そうだったら、「木」はカラカラになって元気がなくなっています。

水をかけてあげると、再び「木」が元気になれるかもしれない。

「木・陽」の場合は、真っ直ぐにストレートに伸びていく「大木」です。

「大木」の上に、突き抜けられない硬い「屋根」があったら、それでも「大木」は伸びようとして、傷だらけになってしまいます。

だから、「場所」を変えた方がいいかもしれません。

「木・陰」の場合は、クルクルと伸びる「蔓草」です。

少しの隙間があれば、その蔓を伸ばしていけます。

でも、張り切って一度に伸ばし過ぎたら、蔓が絡まって、何が何だかわからなくなって、上に伸びるどころか、蔓たちが絡まって、がんじがらめになってしまいます。

 

「木」の気を持っている人に、この「木」の話をすると

「わかるわかる!」と、うなずいてもらえます。

全ての「言葉」ではなくて、この中の「どこか」にピンのきます。ピンとくる「どこか」がその人の「課題」です。その「どこか」を探っていき、「木」が本来の「木」らしく、明るい方に向かって伸びていけるための方法を、一緒に考えていきます。

 

 

「占い」を勉強している人に対しては、当てはまらないかもしれませんが、「占い」でしか使わない「専門用語」は、「言葉」として使わない方が良いと思います。

なぜなら、「難しい」から。

英単語を覚えていないのに、ネイティブの人と英語で話しているみたいで、何を言われているのかが、全く伝わらないから。

なので、「専門用語」を、それ以外の「言葉」で伝えるための「言葉」も、たくさん持っていた方が良いですね。

 

 

全ては「気」です。

その全てを「言葉」として表現してみましょう。

「実践」にとても役に立ちますよ。

 

 

 

このアレンジを「言葉」にしてみると

 

「赤」は「火」の気

「緑」は「木」の気 

「紫」は「火」と「水(青)」

 

真紅の「赤」は、低くアレンジしてあって、心の奥にしっかりと熱い情熱が宿っています。

それを外にそのまま向けるのではなくて、知性的にふんわりと、外の景色を変えてしまわないように、優しく出しています。

でも、情熱の火は、決して耐えることはありません。

なぜならば、「火」はいつも「木」が育ててくれていて、消えそうになった時には、「木」がエネルギーを、いつもくれています。

だから、いつも、辛いことや悲しいことがあったとしても、「木」に守られているから、勇気を出して、情熱の熱い思いを、外に向かって出し続けていきましょうね。

「木」は、成長するエネルギーを、持っていて、歩き続けるあなたを、いつも応援してくれています。

 

 

こんか感じでいかがでしょうか?

 

 

なんてこじ付け・・・と思われるかも。そうです。こじ付けです。笑

でも、この「言葉」を感じながら、クリスマスっぽいアレンジメントを眺めていると、熱い思いが大きく育っていくような気分になってきませんか?

なってきたでしょ!

 

 

これが「占い」です。

熱い思いが溢れてきた瞬間が、「占い」が当たった瞬間です。

 

 

ぜひ、このアレンジを見ながら、「言葉」にしてみてくださいね。