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季節の「恵」をいただく:旬の食材には、その時に必要な「恵」が宿っています:花梨とクローブ

のぶちゃんの家には、いつ頃植えたのかはわからないけど、花梨の木があります。

のぶちゃんが、お嫁に来る前に、すでに花梨の木があったらしい。

お姑さんが、どなたからか苗をいただいて、それを植えたそうです。

今は亡きお姑さんがお元気な頃には、「かりん酒」を作っていて、それを良く飲んでいたそうです。

 

 

お姑さんが亡くなられてからは、かりん酒を作ることもなく、なんとなくそのまま放置していた花梨。

今年は、立派な果実が実っただけではなく、お家の玄関先に、ボトッ!と落ちてきたんですって!!!!!

 

 

 

これが、玄関先に落ちてきた花梨。

ちょっと大きな赤ちゃんの頭くらいあります。

 

 

昨年は、花は咲いたものの、果実は実らなかったそうです。

今年は、3つも大きな実が実ったそうです。

 

皮の上から嗅いでも、美味しそうな、さっぱりとした、良い香がします。

早速、のぶちゃんと一緒に、甘く煮込んで、ジャムにすることにしました。

 

 

 

 

 

花梨はとにかく硬い・・・・・

包丁が立たない・・・・

 

「確か、切る前に茹でてたかも」と、のぶちゃんの微かな記憶を頼りに

花梨がすっぽり入る大きなお鍋を準備するのが面倒だったので

レンジで温めてみました。

 

 

温めると、少しは切りやすくはなったけど・・・・

相当硬い。

 

 

 

 

頑張ってカットして

皮を剥いて、というか、削ぎ落としましたけど笑

 

実を細かく切るには、力尽きて

「文明の力」を頼りました。

 

 

 

さすが!「文明の力」

あっという間に細かくなりました。

 

 

 

弱火でじっくりと煮ていきます。

花梨の香りに花を添えたくて

甘く香るクローブを投入。

 

クローブは、ホットワインなどにも良く使われるスパイスです。

「生薬」としても使われます。

身体の深部を温めてくれる効果が期待できるんです。

 

最近では、「免疫力を高める」として、人気が高まっているそうです。

 

 

 

火がある程度入ったら、砂糖を加えます。

砂糖が入ると、艶が出て、ますます美味しそう。

 

 

 

コトコト煮ること約20分。

美味しく出来上がりました^ ^

 

そのままでも良いけど、ヨーグルトに入れても良い感じ。

 

花梨は、生では食べられないそうです。

「毒性」があると言われていて、アルコールで処理したり、砂糖を加えて煮ると食用が可能になります。

ちょっとだけ、生でかじってみたんですが

渋いし、硬いし、不味いし、苦笑

なので、カラスやタヌキも花梨には、見向きもしないそうです。

 

 

でも、効能は素晴らしいんです。

肺に潤いを与え、咳を鎮め、クエン酸の効果で疲労回復も!

空気が乾燥する今の時期には、本当にぴったりの果実。

花梨エキスや、蜂蜜漬け、のど飴など、風邪予防の商品もたくさん市販されていますよね。

 

 

こんなにも不味くて、しかも、毒性もある果実を、最初に食べられる方法を見つけて食べた人は、誰なんだろう。

本当に、人の知恵とチャレンジャー精神はすごいなと思います。

感謝して、美味しい花梨の薬効成分をいただきました!

 

 

喉粘膜などが潤っていて、適度な水分があると、外から入り込むウイルスなどが付着しても、水分で流してくれるそうです。

マスク生活は、喉の乾きに気が付きにくくなってしまいます。

なので、「潤い」を意識して、維持していきたいですね。

 

 

寒さに向かいます。

温めて、潤して、元気にお過ごしくださいます様に。