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8月の気の景色:「庚申」・金気が際立つ

8月の月干支は「庚申」です。8月8日から9月7日まで巡ります。
「庚」は金気。そして「申」も金気。
金気同士が合体し、どこから見ても金気となります。
金気の特徴としては、「塊」であること。そして、それ自体は動かないこと。
周囲から影響を及ぼされるのを嫌い、どちらかというと放っておいてもらいたい。
とてもマイペースです。


「申」は金気(季節では秋)の旺支です。
若々しい金気が金気らしく成長していく。荒々しさや強引さがあります。
そんな「申」が「庚」と一緒になったらどんな感じなのかというと、邪魔になる道の真ん中に鎮座する大きな岩の塊のようかもしれませんね。
金気は感性の象意でもあるので、揺るぎない「自分の気持ち」を頑固に貫く傾向が強くなると考えることもできます。


日主や月の十二支によって、頑丈な金気をどのように使っていくのが効率的なのかは異なりますが、8月は「自分の気持ちを大切にする」「許せないことは許さない」「好きにこだわって楽しむ」のように過ごすのがおすすめです。


月の干支は、年の干支の中に置かれています。年の干支は「お家」で月の干支が「お部屋」みたいな感じです。なので「お家」の中で出来ることを「お部屋」で行います。決して「お家」を飛び出すことはできないのです。
今年の「お家」は、「癸卯」。穏やかな春のしっとりしたお家。
ただし、これは「表面的」に見た場合です。
と言うのも、「卯」は木気(春)の旺支です。木気が成熟しています。
成長や発展の象意の木気ではあるんですが、感情は「怒」です。
つまり、成長や発展の原動力となるのは「怒」の感情だということです。
「このままで終わってたまるか!」という強い怒りは、世の中の「壁」を突き破って新しい「道」を切り開いていきます。ネガティブに捉えると「卯」は「癸」に水をもらって逞しく育つので「怒」の感情も抜いても抜いても蔓延る「アイビー」のように湧き上がってくる景色と考えるとこができるのです。
そのような「お家」の中で、8月は金気の「お部屋」で過ごします。


「金気」は、鋭い「刃物」です。伸び散らかった「アイビー」を刈り取ります。
大きな刀で繊細な「アイビー」を刈り取るので、ちょっと慎重にしなくてはいけませんよね。
だから、感情的ではなく、冷静に切り取った後の姿を想像しながら、少しずつ刈り取ります。
自分の意思で、自分が望む姿を想像しながら、実際の目の前のアイビーに集中して切り取る。イライラして先を急ぐと、せっかくのアイビーの重要な蔓まで刈り取ってしまうかもしれません。刃先に全神経を集中させて。
慎重に慎重に、深呼吸しながら、自分のペースで。
これが上手に刈り取るコツですね。


8月は「結果」を意識した上で、無駄を省き、形を整えいく。新しいことにドンドン手を広げると言うよりも、現実的にできる事にこだわって行った方が良いと思います。上手くいかないと感じることは、そろそろ軌道修正の時期に入ります。手放しも必要です。
自分の気持ちに素直に向き合いながら頑張ってきた人にとっては、手応えを感じることができると思います。