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<今週のアロマの香り>ペパーミント:「好奇心」が固い「大地」をほぐしてくれる

<今週のアロマの香り>

・ペパーミント

 

「花粉情報」が気になり始める頃、ペパーミントは私にとって、なくてはならない香りになります。

キリッとしたメントール系の香りは、鼻の通りを良くしてくれるのです。

 

この時期は、いつも、もやもやしていて、ムズムズしていて

詰まり気味の排水管状態となり、と二酸化炭素の交換も、つまり、呼吸もスムーズにできていない気分になってしまいます。

 

そんな時に、パンチの効いた香りは、頼もしい存在です。

 

ただし、刺激も強く、香りも強いので、「香らせ過ぎない」よう、ほどほどにしています。

 

 

支配星は、金星と水星

東洋医学的には、気を巡らせてくれる(理気)効果が期待できるとされています。

暑い時には、冷やしてくれて、寒い時には温めてくれる作用を持っています。

「辛味」を持つ香りは、一旦「熱」を与え、その後、内側の「熱」を外に排出していきます。そして冷却していくのです。

「熱」から「冷」に向かう「過程」が、内側にこもったもやもやの一緒に、連れて行ってくれるのでしょうね。

 

 

ペパーミントは、とても繁殖力が高い植物です。

「地植え」をすると、他の植物を飲み込んでしまうくらい、その場所を占領していきます。土さえあれば、どんな土でも、とりあえず根を広げ、繁殖していきます。

その「こだわりの無さ」は、良い意味で、どんな時にも前向きに進む姿で、香りの強さの秘密もそこにあるのかもしれませんね。

 

 

でも、ミントの葉っぱは、とても柔らかく、きれいな黄緑色です。

気負いなく、力強く、伸びやかに根を張るミントのように、13日・魚座・新月を迎える準備ができたら良いなぁと思って、今週の香りは、ペパーミントを選んでみました。

 

(精油の解釈は「スピリチュアルアロマテラピー事典 中医と占星学から読み解く精油のメッセージ」柏原茜・登石麻恭子監修 株式会社河出書房新社 を参照しています。)

 

 

「占星術」では、「惑星」を「人」に例えて解釈をしていきます。

その中で、「水星」と「金星」は、「軽やかな人」です。

 

なぜ「軽やか」なのかと言うと、公転周期が早いからです。二つの惑星は約1年かけて、地球の周りを周っているので、「フットワークが軽い」と解釈をしているのです。

 

「水星」は、「わたしは知りたい」と軽やかに動きます。そして、コミュニケーションを取ろうと動き回るのです。

「金星」は、「わたしは愛したい」「わたしは楽しみたい」と軽やかに動きます。そして、素敵なものを掴み、素敵なものに心をときめかせるのです。

 

 

 

「軽やか」であるのは、コロコロと変わっていくことでもあります。

例えば、何か障害物にぶつかってしまうと、くるっと身を翻して方向転換をします。

それは、時には、「一貫性」がないと言われてしまい、「短所」だと捉えてしまいます。

 

 

頑張っている人は、いつも「目標」があって、その「目標」が達成するまで、努力を耐えて我慢して頑張ることを「吉」としておられます。

それは、高い「目標」を達成するには、とても大事だとは思いますが、しばしばそのせいで、頑なになり、密度が増して、重たくなってしまいます。

一度にたくさんの事を、同時進行で進めて行こうともされます。

 

「あれもできてない」「これも未完成」「いつも中途半端」

その様に言われるのです。

 

そんな時は、「十二単を着て、障害物競走をしているみたい」と話すのです。

ちょっと想像してみてください。

そんなの無理だし、十二単が邪魔になるし、着物だけでも重たいのに、高く飛び上がることなんかできないですよね。

 

その姿を想像すると、思わず笑ってしまいますね。

 

 

 

笑うと、気が抜けるんです。

笑うのは、息を吐くことです。

体の中に溜まっていて、淀んでいて、密度が濃くドロドロしていて、重たく下に沈んでいた「気」が、笑って息を吐くことで、一緒に外に出てくれるんだと思っています。

 

 

 

不思議なことに、笑うと気持ちが軽くなって、自然に優先順位が決まっていきます。

 

優先順位のトップに君臨するのは、「わたしが楽しみたいこと」です。

それを「わたしの言葉」で、やりたいと伝えていく。

「水星」「金星」が、軽やかに巡り始めたイメージが浮かんできますね。

 

 

優先順位の決め手は「好奇心」が喜ぶかどうか。

 

人は、自分の思った通りに、世の中をいつも見ていたいと願います。

自分の考えていることが、「正しい」と考えます。

そのために、知識を得て、経験から学び、情報に触れて解釈を固めていきます。だからどんどん固まっていきます。

 

「好奇心」は、知識や、経験や、学びや、情報では、解釈できない別次元のもので、理由もないし、一貫性もないし、フットワークの軽い「感情」です。

 

 

「固まり」も大事、でも、「固まる」からそれ以外との間に「境目」ができてしまう。

「好奇心」とは、固くなりすぎた「固まり」を崩してくれていると思います。

 

ペパーミントの香りは、内側の「熱い思い」を、良い感じに冷まして温度調整をしてくれる香りだと思います。