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東洋思想から学ぶ「当たる占い」とは:三因制宜(さんいんせいぎ)

医学や学問など、様々なこれら全ての「思想」には、「西から発生したもの」と「東から発生したもの」があります。

それぞれ特徴があり、西は西の共通点、東は東の共通点があります。

 

「西」は、木を見て森を知る

「東」は、森を感じて木を理解する

 

 

例えば、「医療」について、「西洋医学」は、「解剖」により人を知り、病気を知り、データーを元にして発展しました。

対して「東洋医学」は、「経験」により人を知り、たくさんの人の日々の生活や気象など、全てから受ける「感覚」で発展しました。

 

「生まれた場所」により、「世界観」が違っていて、でも、しかも突き詰めてみると、「同じ点」に向かってベクトルが向いているのが面白いところです。

 

どちらも「木」とは何か?

 

行き着くところはそこです。

 

 

占いに関しても、西は「西洋占星術」、東は「易・四柱推命」です。

占星術は「心理学」がベースとなっていて、「内側の心」に向かって視点を定めています。

一方で易・四柱推命は「哲学」がベースとなっていて、「人としてどうあるべきか」と、外側に向ける「自分のあり方」に視点を定めています。

 

 

視点の向きは反対ですが、行き着くところは「わたし」です。

 

 

 

東洋医学の治療の大前提として、「三因制宜(さんいんせいぎ)」という理論があります。

 

これは、「同じ病気・病態であったとしても、三因によって治療法が異なる」という考え方です。

 

三因とは

・因地制宜(いんちせいぎ):場所によって治療法が変わる

・因地制宜(いんちせいぎ):時(季節)によって治療法が変わる

・因地制宜(いんちせいぎ):人によって治療法が変わる

 

この三つの「特性」を捉えて、それぞれにぴったりと合った方法を探していくものです。

 

例えば、風邪を引いたから、みんなが飲んでいる「定番」の風邪薬を飲みましょう。ではなく、そもそも風邪なのか、何の症状が辛いのか、体力はどうか、食事は取れているか、睡眠は取れているか、空気が乾燥していないか、ゆっくり体を休める場所は確保できるかなど、あらゆる事柄から判断して、最も適切であろうと思われる「治療」を提供します。

西洋医学では、「医療行為で病気を治す」

東洋医学では、「自力(免疫力)で病気を治すためにサポートする」

そんな感じでアプローチをしていくのです。

 

 

東洋医学は「オーダーメイド」の治療です。

 

では、どちらが良いのかというと

どちらも一長一短なので、「どっちもどっち」です。

 

 

西洋医学では、本人の力で及ばない「病魔」をやっつけてくれます。だから勝負が早い。でもその分、早いスピードの付いていかなくてはいけないため、体の負担もかかります。

 

東洋医学では、本人の力が必要です。だから時間がかかります。でも、本人の状況に合わせながら、じっくりと取り組めます。本人の力が頼りなので、自分で頑張らないといけません。力がないと結構きつい。負けてしまうかもしれません。

 

 

西洋は「治療」

東洋は「養生」

 

ケースバイケースで、美味しいことろを「選ぶ」のが一番だと思います。

 

 

「占い」に関しては、どちらかというと「養生」の範疇です。

「占い」は万能でなく、予言ではなく、「上手にお付き合い」していくものです。

 

なので、「今年は悪い運気だから」とか「殺界だから」とか、それだけ観て、だから全部悪いとはなりません。

日々を楽しく、ちょっとお得に過ごすための、「参考文献」みたいな感じで捉えてもらえると良いなと思っています。

だから、気楽に捉えてもらえたら嬉しいなと思っています。

 

 

でも、やっぱり当たりたい。当てたい。当ててほしい。

 

 

東洋医学の治療の大前提として、「三因制宜(さんいんせいぎ)」という理論があるように、占いにも「三因制宜」はあります。ありますというか、これがなくては「当たる」とは言えません。

 

これは、「同じ命式・運気であったとしても、三因によってお伝えする内容が異なるからです。

 

 

占いでの三因とは

・因地制宜(いんちせいぎ):環境・立場によって変わる

・因時制宜(いんじせいぎ):時代背景・タイミングによって変わる

・因人制宜(いんじんせいぎ):年齢・性別・目標によって変わる

 

 

当てるためには、「全体」を観る。

環境や立場に関しては、聞いた情報だけではなく、「そこに居てどんな気持ちなのか」「このまま居たいのか」「脱出したいのか」

時代背景やタイミングに関しては、「世の中の常識と比べてみて、戦う必要があるのか仲良くでそうか」「戦いたいのか、仲良くしたいのか」「ゆっくりしたいのか、はやく動きたいのか」

年齢・性別・目標に関しては、「家族構成はどうなのか」「体力的にはどこまで頑張れそうか」「体力よりも倒れてでも頑張りたいのか」「なぜその目標を持ったのか」「それは自分の目標なのか」「妥協できる線はどこまで下げられるのか」

 

それらを総合してから、本人の免疫力(覚悟の度合い・本気度)を確認して、「暦の流れ」を伝えていきます。

 

 

それは「オーダーメイド」の鑑定です。

 

オーダーメイドの鑑定の特徴は、「当てに行く」こと。

「当てに行く」のはご本人です。

 

 

だから、「当てて欲しい」と切望しながら、いつもお客様と向き合っています。

 

 

そのために、いつも心がけていることがあります。

 

それは

鑑定はシンプルであること

伝える内容は具体的であること

 

シンプルにこだわると、「無駄な情報」は削除できます。

迷っている時は、「無駄な情報」ありきで、たくさんの情報に振り回された結果、選べなくなってしまった状態です。

だからこそ、「これだけは譲らないで」「ここだけは抑えて」「それって必要ないでしょ」鑑定の時、そんな言葉が、何度も何度も出ます。お渡しする用紙にも、書き出して、時には赤ボールペンでグルグル印もつけます。

人のエネルギーは有限です。

無駄使いはもったいない。

やりたいことの為に、使えるエネルギーを集中して使って欲しいのです。

 

 

具体的であると「形」にできます。

何月までに準備をする。今、すぐに出来る行動を伝える。例えば、そろそろパートに出たいけど、何をしたいか何が出来るかわからないと言われた方には、「家族の幸せが一番」と「命式」が言っている人の場合、「お子さんが小さいから、自宅の近くで、短い時間で働けることろだったら、なんでも大丈夫です」と伝えています。

どんなに条件が良い仕事でも、子供さんの事が心配で、そんな人の優先順位は「仕事」ではなく「子供」です。

そんな時、仕事の話が舞い込んできたとしても、「出来るかどうか不安。やっぱり無理かも」と尻込みしてしまい、悩みの上塗りになります。

 

そんな感じで話をしていると、「なんだか、まだ働かなくても良いかなって思えてきました」と、最初のご質問とは全く方向が違う「結論」にたどり着くこともあります。

 

でも、もやもや悩んで過ごすより、「このままでも良いかな」を思って過ごすのでは、「視点」が全く違うので、ちょっと楽しく、少しお得に過ごせます。

 

 

私が思う「当たる占い」は、そんな感じの「占い」です。

「暦」を利用して、上手に「養生」してもらえたら良いなと思います。