来年2023年の「景色」:「壬」から「癸」へ、バトンを繋げよう
年度末も近づいてきて
そろそろ、来年の運気が気になり始める頃ですね。
2022年は「壬」が巡る一年です。
「壬」は「水」の「陽」の気です。
勢いよく流れる「大河」、または、広大な「海」のような気。
常に流れて動いていて、その流れを堰き止めることはできても、完全に止めてしまうことはできません。
あれやこれやと、動き出す一年。
固まっていたものが溶け出して、流れていきます。
勢いの強い流れは、覆い被さっていたものを洗い流して、「露呈」させていきます。
それは感情面でも同じです。
なので、ずっと我慢して抑えていた感情が、湧き出した方もおられるかもしれませんね。
また、足枷が外れて、あちらこちらに足を運んだ方もおられるでしょう。
今年の流れは、やがては「海」、つまり、「命の源」に向かっているので
何か始めたことがあるのなら、止まらずにマイペースに続けていってくださいね。
2023年は「癸」が巡る一年です。
「癸」は「水」の「陰」の気です。
パラパラとふる「雨」、つかみどころのない「霧」の象徴です。
全ての生き物にとっては、なくてはならない恵の水です。
ただし、「雨」も固まれば大雨となり、脅威になります。
「霧」も濃すぎると、先々の見通しが悪くなり、不安な気持ちを生みます。
「霧」が濃くなるのか、それともさほどでもないのかは、周囲の状況によって異なります。
つまり、それほど状況によって、大きく変化していく気です。
「壬」と「癸」は、同じ「水」なので、ベースとなる特徴は同じです。
「水」は、清らかで、止まることなく流れていて(動いている)、決められた形はなく、小さな隙間があれば進んでいけます。
「水」は「叡智」の気とも言われていて、「感情」ではなく「思考」が向かうべき方向を示してくれます。
陰陽の違いは、「陽」は外側の景色を変えようと力を発揮するのですが、「癸」の「陰」は、内側の景色に影響を与える力が働きます。
「陰」は、周囲の力を取り込んで、自らの力に変化させます。
「陽」は、外に向けてアクションを起こすので「動」のイメージが強いのですが、「陰」はどちらかというと「静」です。
水面下で蠢いている感じです。
裏工作だったり、下準備とか、根回しみたいな感じでもあります。
なので、思うように事が進まず、焦りの気持ちが強くなる方もおられるかもしれません。
でも、しっかりと根回しをすると、ほんの小さなきっかけで、大きな「変革」を起こせるはずです。
焦る気持ちに飲み込まれそうになったら、霧の森に迷い込んだ姿を想像してみてください。
闇雲に動けば動くほど、霧の森の奥深くに迷い込んでしまいます。
焦りは禁物。
冷静に思考する。
「癸」は、「土」に剋されることを嫌います。
雨粒が土に吸い込まれて、土中に埋もれてしまうからです。
そうなると、流れることができなくなります。
「土」は「公」
ずっと同じ場所に留まり動かない。慣例、慣習、伝統、ルーティーン、それから、現状維持。
これらを意識しすぎると、「土」は強くなって、どっしりと居座ります。
なので、できれば「土」をほぐして柔らかくしていきたい。
その役割は「木」が行います。
「木」は「伸びる」
芽が、天高く伸びていく。
好奇心、向上心、諦めない気持ち、改革精神、新しいことに挑戦する勇気。
これを意識すると、「土」の栄養が「木」に向かい、気が動きやすくなります。
なので、来年は、フレッシュな気持ちを強く持ちたいし、新しい「芽」の成長を応援したい。
「癸」の雨は、「芽」にとっての恵となるので、様々な事が「育ち」やすい環境だとも言えますね。
しかも、「木」気の十二支「卯」が、「癸」のパートナーとして巡るので、ちょっと楽しみ。
では、来年の雰囲気をもう少し詳しく。
3月「乙卯」は、どんどん伸びる時期。木気が溢れる月なので、やりたい事は、3月までに準備をしておくと良いかも。
5月「丁巳」は、バランスが崩れやすいので要注意。火気が巡り、水を蒸発しようと働くからです。睡眠をしっかりととって。そうすると、火気と対等に戦えますし、何かしらの結果が出やすい時期でもありますよ。
10月「壬戌」は、「水」の助っ人が登場するから「癸」は、パワーアップします。やる気がでたり、行動力もアップするかも。今後の方向性が定まってくる時期なので、次の年度に向けての「目標」が決まるかもしれないですね。
11月から来年1月にかけて、とても冷たい「水」が、勢いよく巡ります。
今後に向けて、今できることは、とりあえず、できるだけ、やっておきましょう。
来年の春、芽が出ます。