人は見ている「世界」が全てだと思い、見ていない「世界」を見ようとはしない:「金」が極まると「個」が極まります:五行「金」と「水」・「火」の関係
どんなお仕事に就かれておられても、時々、ふと、「この仕事は自分に向いているのかな」と考え込んでしまうことがあるはずです。
それは、私も同じで、今まで幾度となく、考え込んでしまったことがあります。
向いているかどうか考え込むときは、「結果」が見えなくなってしまったからだと思います。
例えば、商品を薦めても買ってもらえない日が続くとか、お客様の気持ちが分からないとか、もしかしたら「苦情」を言われてしまって落ち込んだとか。
それは、自分が望んでいない形で、返ってきたときです。
自分が望まない形は、受け入れ難く、認めたくありません。
だから、「自分に合っていない」と思うのです。思いたいのです。
好きな事を仕事にしようとこだわると、逆に、好きだから「向いている」と思い込み、満足のハードルを自ら上げてしまいます。
いつもハードルを楽々超えていける自分でいないと、認めることができません。
全ては「陰」と「陽」の半分半分なので、超えることもあれば、超えられないこともあり、だから、「バランスが取れている」し、だから、安定して続けていけますよね。
「天職」に就いている人は、自分では、「向いていないけど・・・なんとか頑張ってます!」と、いつも、良い意味で「結果」の自己採点が、低めです。
低いから、どうやったら高くできるかを、いつも考えていて、そのために、チャレンジを繰り返し、学びを深め、目の前のことに全力で向かって進んでおられます。
そして、そのために、情報を自らの足で、取りに行かれています。
人は、自分の見ている「世界」が全てです。
これは、どんな人にも言えること。
と言うことは、自分の見ている「世界」の中に落ちている「情報」しか取り上げません。
特に、ネットでどんな情報にも触れるチャンスがあり、自分の好きな情報だけ、限りなく収集できる今、自分の見ている「世界」は、どんどん極まっていくような気がしています。
「情報」は(特にネットの)、五行では「金」です。
「金」は塊の気で、どんどん固めて「個体」として、周囲との間に「結界」を作り上げていきます。
ポジティブに捉えるならば、「個」が充実するので、オリジナリティが極まっていき、いわゆる「自分らしい自分」が極まっていきます。
ネガティブに捉えるならば、「個」が充実し、オリジナリティが極まるので(ここまではポジティブと同じです9、他者との間に「溝」が深まっていき、「孤独」「孤立」となります。
見たい情報だけ集め、意見が同じ集団だけに属し、違う意見は認めず、どんどん集団が「強固」となっていきます。
ここで、今一度考えてみると、「個」が極まると、「変化」を認めず受け入れないので、気の流れの特徴である「進化」を拒絶してしまうことに繋がってしまいます。
「金」が極まってしまって、不都合が生じているのなら、「金」で止まってしまった「気」のサイクルを、強制的に刺激して、動かしてしまいましょう。
「金」は「水」を生み出して、「水」を育ててくれるのです。
だから「水」を意識すると、「金」がほぐれていきます。
「水」の象徴は、「許す」「受け入れる」「受容」「水に流す」「なかった事にする」「一旦リセットする」
決して戦わず、贖うことはせず、スルッと流れていきます。
「水」は大きい海に向かって流れていく様に、今の場所よりも、スケールの大きい「世界」を意識してみるのもおすすめです。
例えば、おすすめの「商品」が気に入ってもらえないなら、皆んなが喜んでそれを普通に使っている世界を想像してみる。そうしてみると、もしかしたら、使い勝手が悪い事に気がついたり、皆んなはもっと便利なものをすでに使っている場合もあるかも知れませんね。
そこで、改めて、調整してけば、スルッと流れていけるはずです。
くれぐれも、間違っても、「お客様」を直接流してしまうことのないように、気をつけましょうね。
そんなに悠長な気分にはなれない・・・と思っているのであれば
「金」の塊が、大きすぎるのかも知れないですね。
そんな場合は、「火」の登場です。
「火」は、熱い熱い熱で、極まった「金」を溶かしてほぐして、柔らかくしてくれます。
「火」の気は「血脈」に宿っています。
全身を流れる「血」です。
「許せない」が極まっている人は、例外なく、血行が偏っていて、肩凝り、首凝り、足先冷え性のどれか、または、全部に該当するんです。
もっとそれが進んでしまうと、呼吸をスムーズにするための「横隔膜」まで固くなって、呼吸が浅くなってしまいます。
それは大変!
新鮮な酸素は、体だけでなく、「運」にとっても、新陳代謝を促してくれる大事な「気」です!
許せないことがあり、思いっきり文句を浴びせたい気持ちになったら
まずは、スクワット、ストレッチ、お散歩、歩く、階段昇降、片足立ち3分、なんでも良いので、とりあえず体を動かしてみましょうね。
文句を言うのは、筋肉が温まってから。
柔軟な「金」から発する言葉は、きっと、オリジナリティ溢れたきらきらした言葉なはず。
だから、凄いことが言えますね。
「水」と「火」を、しっかり利用していきましょう!