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「3月」は痛くて厳しい:十二支「卯」:「旅立ち」ができる人と、できない人の違いとは

3月は、出会いと別れが交錯する時期です。

そした、不安と希望も交錯します。

 

大きい決意をされた方は、前向きに進んでいくしかないので

どちらかと言うと、希望が大きく膨らんでおられる様に感じています。

不安ももちろんあるけど、不安を感じる間もなく忙しいし、動き始めてしまったからには、後戻りはできません。

実際に、やらなくてはいけないこともたくさんあるから、考えている暇はないですよね。

 

 

そんな中、本当は決意をしたかったけど、でも、できなかった人にとっては、周囲がどんどん旅立っていくのを見て、取り残された気持ちになります。

決意をしなかったのには、理由もあるし、今はまだ、決められない状況にある場合もあるので、あえて保留に決めたのも、それは「英断」だと思います。

でも、やはり、横で「旅立ち」の準備が始まると、気持ちがざわついてしまいます。

 

 

この時期の相談で多いのは、決めることができなかった人からです。

そして、決められない状況が、いつになったら変わるのか、尋ねられます。

 

もちろん、運気の流れには、「転換期」があり、驚くほど鮮やかに、あっさりと状況が変わってしまう時期があります。

 

でも、それは、自分で変えるのではなくて、「強制的」に変わってしまいます。

「強制的」だから、自分の計画とは関係ありません。

だから、大抵は、「こんなはずでは無かったのに・・・」となります。

 

 

従うしかないのです。

 

 

 

もちろん、決意をして「旅立つ」ことの方が、良くて、留まるのは「悪い」わけではありません。

でも、「旅立つ人」と、「旅だたない人」は、最初から決まっています。

そして、「旅立たない人」は、ずっと「旅立たない人」でいる確率がとても高いのです。

 

 

それでは、「旅立つ人」と「旅立たない人」との違いは、どこにあるのでしょうか。

 

 

それは、「変える」対象が違います。

 

 

「旅立つ人」は、自分を変えます。

「旅立たない人」は。周囲を変えようとします。または、周囲が変わってくれるのを待っています。

 

 

「旅立たない人」は、「もしも、こうなってくれたら、出来るんだけどな」「もしも、邪魔が入らなくなったら、出来るんだけどな」と、考えています。

また、「これから先も、このままで変わらないでいてくれたらいいな」「これから先も、同じようにいけばいいな」と、周囲が自分にとって、都合よく留まっていてくれることを望む場合もあります。

 

そして、心配になるのです。

自分でコントロール不可能なものが、どうにかして、思い通りになって欲しいと考えるから。

ただただ、見ているしかないために、少しの動きも怖いのです。

どうなってしまうのか、わからないからです。

 

 

そして、占い師に尋ねます。

「これから、上手くいきますか?」

心の中を覗いて、心の声も付け加えるとすれば

「これから、(自分の思い通りに)上手くいきますか?」

 

 

残念ながら、答えは「ノー」

と言うか、「わかりません」としか、答えようがないのです。

ただし、運の巡りはお伝え出来るので、「準備する」とか、「決意表明する」とか、「走り出そう」とかにピッタリの、時期はわかりますよ。

 

 

でも、そんな答えは、望んでおられないために

「で、上手くいきますか?」と再び尋ねられます。

 

そして、「占いジプシー」のループに囚われてしまうのです。

 

 

 

「3月」の十二支は「卯」です。

「卯」は、「木・陰」

「蔵干」(宿している五行)は、「甲」と「乙」

春の五行である「木」が、最高潮になる様で、木々が真っ直ぐに勢いよく伸びていて、蔓草は、隙間を見つけて強かにグニュグニュと根や茎を蔓延らせていきます。

「卯」の漢字は、生贄を捧げるために、肉を二つに割く様子でもあります。

 

このように、とても強く、そして、痛みを伴うのです。

 

 

「旅立ち」とは、「卯」のように、地面の隙間を見つけては、地面の上にはきっと明るい世界が待っていてくれると信じて、ねじ曲がりながらも進んでいくこと。そして、我が身が切り裂かれるほどの、痛みを味わい、それでも、進もうとすること。

 

 

だから、「旅立ち」を、心から祝福し、応援してあげましょう。

決して、暗い言葉を浴びせて、光を遮ってしまわないで、光の差し込む場所を、明るい言葉で伝えてあげたい。

決して、裂かれた身を、さらに傷つけることはしないで、傷がこれ以上広がってしまわないよう、守ってあげたい。

 

全ての「旅」の最後は、祝福の場所でありますように。

 

 

私は、そんな気持ちで、占いをしています。