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空(星)からのメッセージはちょっと厳しい:ホロスコープを覗いてみた

かの昔、古代中国では、森羅万象、全てに「気」が宿っていて、その「気」の巡る法則は、「人」の人生にも「影響」を及ぼしていると考えられました。

その「気」の巡りを書き記した「万年暦」を使って、推命家は「人の運気」を読み解きます。

 

時同じくして、古代バビロニアでは、天体の動きと「人」の動きには、見えない「糸」でつながっていて、太陽系の惑星の配置を読み解く事で、「人の運気」を読みとく事ができると考えられていました。

これがホロスコープ、いわゆる「星占い」の始まりです。

 

 

どちらの思想も、「宇宙と地上」は一つであり、よって、「人もまた宇宙」であるという、偶然にも全く同じ理論から成り立っています。

 

 

「切り口」は違っても、「四柱推命」と「ホロスコープ」の「根」は一つなのです。

 

 

 

天体の中で、「ちょっとブラック」な星が二つあります。

それは、「土星」と「冥王星」です。

 

 

「土星」は、とても頑固で我慢強い星です。だから、皆んなにも、それを強いてくるのです。

泣き言を言わずに、黙々コツコツ頑張って、努力する人が大好きで、しっかりと応援してくれます。

頑張らない人は大嫌いなので、「試練」を与えてきます。

でも「土星」はとっても優しいので、「土星」のくれる「試練」をこなすと、「一回り大きな自分」になるチャンスをたくさんくれます。

 

 

「冥王星」はかなり「強者」で、「ブラックの中のブラック」です。

太陽系の最果てに、ひっそりと存在していて、1930年に発見されました。200年以上の時をかけて、ゆっくりと、12星座を巡ります。

「冥王星」は、厳しく問いかけます。「嘘」や「まやかし」は許しません。偽りのベールの底に秘めた「本当の姿」を曝け出すように、様々な「炎」で焼き尽くします。

「冥王星」は、焼き尽くされても、焼かれることのない、「本物」が大好きです。

「大きな試練」を乗り越えてこそ、「本当の自分」になれることを、「冥王星」は厳しく教えてくれるのです。

その歩みの遅さは、「隅々までじっと睨みを利かせて」いるようで、その鋭い目は、どんな事も見逃さない厳しさがあります。

冥王星が発見されてから、まだ12星座全ては巡っておらず、今後の動向は、「神秘のベール」に包まれていて、底知れぬロマンすら感じます。

 

「土星」は「ブラック子分」

「冥王星」は「ブラック親分」

そんな感じです。

 

 

 

「ブラック子分」と「ブラック親分」は、今年、「山羊座の部屋」を訪問中です。

 

「山羊座の部屋」では、「社会的に目標を立てる」ように、サポートをしてくれます。

私利私欲ではなく、皆んなが応援してくれて、皆んなが「ありがとう」と喜んでくれることが出来るように、この部屋で訓練をするのです。

 

 

「土星」は、頑張ります。

コツコツ努力をして、「名誉」や「地位」を築こうと、日々与えられた「課題」をこなします。

でも、「名誉ってなに?」「地位ってそんなに大事?」

ネガティブな「思い」が浮かんでくるのです。

 

「自分にとっての名誉ってなんだろう」

「自分が本当に手に入れたい地位ってどこにあるんだろう」

 

「山羊座の部屋」で、「土星」はしっかりと、その「課題」に向き合っています。

 

 

「冥王星」は冷ややかです。

コツコツと頑張って手に入れた「名誉」や「地位」に対して、そもそもそんな物はあっけなく壊れてしまうよと、クールに言い放ちます。

今まで信じられてきたものが、新しい「風」に吹き飛ばされ、「リニューアル」することを強いられます。

「見せかけの形」は、呆気なく吹き飛ばされます。

「皆んなが言うから」とか「今までこうだったから」とか、そんな「形」は「冥王星」の「炎」にやられてしまいます。

そして、「本当に価値のあるもの」だけ、残ります。

 

 

「誰かの役に立つことを、今まで誰もやっていないけど、でも、本当に必要だと思うから、例え反対されたとしても、地道に頑張って自分の”形”(オリジナル)にしていきたい。」

そんな人に、たくさんエネルギーをあげたいねと、「土星」と「冥王星」は山羊座の部屋で話しています。

 

 

今日から3日間、5月21日から23日まで、「山羊座の部屋」では、ちょっと面白い「お客様」が遊びにきています。

 

気まぐれな「月」が「山羊座の部屋」に入りました。

 

「月」は、「太陽」と相反する性格で、とっても気まぐれです。月は満ち欠けするように、気分がコロッと変わる「不安定さ」を持っていて、感情のまま行動します。あえて良い表現をするならば、「本能に忠実」であるイメージです。

 

動きもとても早く、12個の星座の「部屋」を2〜3日ごとに訪問しては、すぐに退散して、くるくる移動をしています。

 

「土星」と「冥王星」は、頑固なので、「素早い動き」は苦手です。

なので、どちらかと言うと「優柔不断」。

 

そんな二人に、気まぐれな「月」は、イラッとして

 

「やりたいんだったら、やっちゃいなよ」

「だって、そうしたいって思ってるでしょ」

 

二人の背中を、ポンと押します。

 

今日感じている「本音」は、とても大切にしてくださいね。

忘れないように「メモ」するとか、誰かに宣言するとか。

 

まだ「形」にするには、たくさんの「試練」があるけど、せっかく「月」が、「言っちゃいなよ、本当のことを」と、背中を押してくれたから、気まぐれな「月」の気持ちが変わる前に、心にしっかり刻むといいと思います。

 

 

きっと、願いは叶います。

 

 

 

「万年暦」と「ホロスコープ」を眺めていると、ふと、ある考えが浮かんできました。

 

森羅万象の全て気にも、陰陽の二つがあるように、「景色と空」にも陰陽があるのではないかと言うことです。

 

四柱推命から読み解く「景色」は、「起こる出来事、目に見えるもの(人)」、つまり「陽」を示していて、星読みから読み解く「空」は「出来事に宿る思い」、つまり「陰」を示しているのではないかと感じるのです。

 

 

そしてその二つの関係性は、最初に「陰」が存在し、その中にちっぽけな「陽」が生まれました。

「陰」は様々な「課題」を「陽」に向けてきて、「陽」はそれを解決すべく、対策を講じて、乗り越えていく。

乗り越える過程が「成長」であり、それは、全てのものに課せられて「使命」であると思うのです。

 

「陰」と「陽」は、同じ大きさのエネルギーを持っています。

「大きい空」のエネルギーと、「人」は、同じ強さのエネルギーを持っているので、きっと、乗り越えることのできない「試練」は来ないんだと思います。

 

「ブラック親分」の「冥王星」は2023年3月24日まで、「山羊座の部屋」に滞在します。

「中身のない形」は壊れてしまうけど、「中身の詰まった形」は壊れることはありません。

 

「各々の価値基準」が、今、問われているのです。