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大きな流れは「直感」が教えてくれます:「大運」「接木運」と「サターンリターン」

四柱推命を学ぶと、「暦」の知識を得るだけでなく、「運気」を体感することができると思っています。

 

「運気」とは、「気」の流れのことです。

「気」の流れは、実は規則的に流れていて、巡る順番は、「進化」の過程として表現できます。

 

まずは、「土台」を築く。それから「種」をまき、「芽」が出てそれが大きく育っていき、「花」が咲き、「実」を結び、収穫して、また、次の「土台」を築きます。

 

「運気」を観ていくのは、巡りの中の自分の「立ち位置」を確認することです。

 

「土台」の運気であれば、足元を整え整地します。

「種まき」の運気であれば、何かが始まる、または、自ら始める。

「芽」が育っていくのであれば、どんどん外向きに動く、ご縁が広がる。

「花」が咲くのであれば、「結果」が出る、または、出す。

「実」を収穫するのであれば、次の段階を意識して、そろそろ旅立ちです。

 

 

時間毎に巡る「気」もありますが、何と言っても、10 年にひとつ動く「大運」は、とてもダイナミックな「気」です。

「大運」の切り替わりの時期には、やはり、様々な事柄が切り替わるために、自分自身の立場を変えたくなったり、自分ではそのつもりがなかったとしても、変わらなくてはいけなくなったりと、大きな「節目」となると言われています。

実際に、鑑定をしていても、やはり、「大運」は侮れないなと感じています。

 

 

運気の種類は、全部で60種類あります。

それは、10 個の「干支」と12個の「十二支」の組み合わせが、全部で60パターンあるからです。

 

「大運」については、10 年にひとつ変わるので、人生でも巡ってくる「気」が、例えば100歳まで生きたとしても、11個の「運気」しか体験できません。

つまり、生きている間に、同じ「大運」が巡ることはないのです。

 

 

つまり、それは、体験できる運気とは、「一期一会」であり、二度と同じ巡りの組合せはありません。

 

 

今日の日は、今日が終わってしまったら、もう二度と戻れない。

運気もまた、同じです。

 

 

 

「大運」は、あまりにも大きな巡りなので、細かく分析する解釈よりも、おおらかな気持ちで向き合った方が上手く感じることができると思います。

 

例えば、「秋って何?」と質問されると、「何って何?」と思わず聞き返してしまいますよね。

つまり、「大運」はそんな感じなのです。

 

 

「大運」を解釈する場合は、「上り坂」「下り坂」「内向き」「外向き」みたいに、なんとなく感じる「雰囲気」が全てなのです。

 

「10代のわたし」は、とにかくがむしゃらに走っていたな、とか

「20代のわたし」は、仕事を通じて鍛えられたな、とか

過去の自分がどんな「思い」を求めて、動いていたのかを紐解いていくと、「大運」のイメージが具体的になるかもしれませんね。

 

「大運」は、個人的な運の6割位占めていて、とても影響があると考えられています。

「年運」や「月運」も大事ですが、ぜひ、「大運」も感じてみてくださいね。

 

 

実は、「大運」よりも、もっと「大物」の巡りがあります。

 

 

それは、30年毎の「季節」が変わる節目の運気です。

「接木運」とも言われています。

これは、「十二支」で判断をします。

 

「十二支」とは、見えない「気」のサイクルの象徴です。

「季節」もまた「十二支」の担当となります。

 

「亥・子・丑」のグループは「冬」

「寅・卯・辰」のグループは「春」

「巳・午・未」のグループは「夏」

「申・酉・戌」のグループは「秋」

 

「戌・亥」「丑・寅」「辰・巳」「未・申」の変わり目が、季節ががらっと変わることになります。

 

「大運」の巡りについては、「順行」と「逆行」があります。

順行の場合は、「戌から亥」「丑から寅」「辰から巳」「未から申」に変わる年が「接木運」となります。逆行の人の場合は、気の巡りが逆に進むために、「亥から戌」など、逆向きに変わる年が、「接木運」になります。

 

「季節」が変わるので、衣替えをしなくてはいけません。

なので、「30年に一度の大転換」と考えられているのです。

 

 

なので、「接木運」の前後は、「とんでもないことが起きそうで怖い・・・」とおっしゃる方もおられるのですが、30年間も同じ自分でいられるわけもなく、そもそも時代も変われば、自分の年齢や立場も大きく変わっているので、「とんでもない」かどうかは、全く関係はありません。

 

 

ただ、やはり、「大運」や「接木運」については、「切り替わり」の時期として捉えた方が、運気を利用できると考えています。

 

 

今まで楽しめていたことが楽しくなくなったり、新たな目標が突然閃いてきたり、ふっと「空気」が変わる気がします。

 

 

そして、面白いことに、占いに興味が全くなかったけど、良い機会だからガッツリ自分の運気を知りたくなった、と言われて、鑑定を受けられたり、また、自分で運気を観れるようになりたくなったと、講座を受講されたりされる人は、この「切り替わり」の場合がとても多いんですよ。

 

大きな流れは、感じるものなので、例え「占い」を知らなくても、運気の流れにのっている人は、ご自身でそれを、しっかり体感されています。

なんとなくの「直感」って、やはり何かを感じているからで、だから、迷った時には、自分の直感を信じてみると良いと思います。

 

自分の答えは、外ではなくて、自分の中にしかありません。

 

 

「占星術」でも、「30年」の大きな節目があります。

 

「占星術」は、「天体」の巡りと、「天体」たちの「位置関係」から、今の状況を紐解いていきます。

その中でも、「個人」と「社会」との間の境界線に、「土星」と「木星」があります。

 

「木星」はなんでも増やしてくれる天体で、一般的には、良いとされます。なぜならば、増えるから。ただし、良いも悪いも関係なく増えるんです。

 

一方で「土星」は、その逆で「制限」を課してくるので、固めるとか、縮小するなど、あまり、良い感じには受け止められてはいません。

でも、「土星」の「制限」を超えることで、脱皮して、より大きくなっていけるとも解釈できます。

 

 

「土星」は、とてもゆっくりと巡ります。

その周期は、約29年。つまり、大体30年。

 

生まれて30年、それから60年、それから90年経つ時には、生まれた時の場所に「土星」が戻ってくるのです。

これを「サターンリターン」とも言われていて、次への「限界」に立ち向かう「新たな30年」の始まりでもあるのです。

 

 

暦も、天体も、「30年」ずっと同じことをやってたらダメだよと、言ってくるのです。

逆に考えてみると、いずれにしても、ずっと同じ状態ではいられない、とも言えますね。

 

 

10年はひと昔

30年は遠い遠い大昔ですね。