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ローズマリーの香りに包まれて、切れ味の良い「日本刀」になれたかな?:五行「火」:「丙」と「丁」

 

外出先から、事務所に戻ってみると、一階にある大家さんのお店の前が、なんだかとっても楽しそう。

 

 

純子さんとマイちゃんが、ホースを持って、何やら洗っている。

 

 

洗っていたのは、こちら。

大きい段ボールにいっぱい入っているローズマリー。

 

側に立っているだけでも、爽やかな香りがしてきました。

思わず、鼻をクンクン。

 

 

過去衣装ケースだった「タライ」で、収穫したローズマリーを綺麗に洗います。

 

 

枝ぶりも立派ですね。

見た目の強さのわりには、とてもマイルドで優しい香りがします。

 

 

同じ品種のハーブでも、育った環境(畑)や、育てた人によって、香りが違います。

 

同じ誕生日の人でも、環境によって運命も個性も顔も、違っていくように、ハーブも環境によって、個性が際立っていくんですね。

 

 

綺麗に水で洗った後は、天日で干します。

まるで夏のような、暑い陽気を受けて、ローズマリーの個性が、ますます際立っていきますね。

ロースマリーは、「火」の気に分類されています。

太陽の陽気を浴びて、ローズマリーの気も、どんどん勢いが増していきそうですね。

 

 

良い感じで感想できたら、ローズマリーチンキを作るそうです。

楽しみ楽しみ^ ^

 

 

今日の日差しは、痛いくらいで、そろそろ「火」の気の勢いが、本格的に増していくのを実感しました。

 

暦では、5月の十二支は「巳」

「巳」は、「火」の気で、季節は「夏」です。

 

十二支は、水面下でうごめく気なので、形にはまだなりません。

ただ、そろそろ「予兆」として、夏を感じ始める時期にです。

 

「火」は、五行の中では、最も勢い旺盛な象徴の気です。

輝きを放ち、理想を現実の形にすることを望みます。そして、行動し確立していきます。

「火」は、「心」を司っていると考えられていますが、『黄帝内経』によると、「心は君主の官」と記されています。

これは、「心」すなわち、「火」は、生命の根源であり、精神の働きを司っていると記されているのです。

 

 

「火」が良い状態である時は温情・愛情が安定していて、精神的にも落ち着いているために、満足感や幸福感を抱くことができます。

過剰となると、神経質となり、過度に「情熱的」となって、周囲をコントロールしようとします。また、眠りが浅くなり、いつも何かしていないと不安で、落ち着きなく動き回ります。

不足すると、温かさがなくなり、利己的、自己中心的になります。意気消沈して無気力になります。また、自己評価が低くなってしまいます。

 

 

 「火」の「陽」は「丙」で、「陰」は「丁」です。

 

「丙」は、太陽の象徴です。

天高く昇る太陽の様に、勢いがあり、非常にエネルギッシュです。

なので、十干支の中で、最も他の気の影響を受けにくいと言われています。

誰も、太陽の邪魔はできない・・・と言った感じですね。

 

「水」の「陽」である「壬」との相性が抜群で、大海原の海面に太陽の光が美しく光り輝く景色となります。(水火既済)

しかし、「水」の「陰」の「癸」では、霧の中に太陽が隠されてしまうので、あまり良い景色とは言えません。

流石の太陽も、霧雨は苦手。掴みどころがない霧雨は、扱いが難しいのです。

 

ただし、「命式」があまりにも「火」が強すぎる場合、「壬」を用いると、相反する勢いが衝突してしまい、「水火激冲」となってしまいます。

バランスをとるどころか、一気に崩れてしまいます。

その場合には、まず「金」の「陽」である「庚」を用いて「火」の勢いを抑えてから「壬」を用います。

「庚」が緩衝材の役割をしてくれます。

また、「水」あまりにもが多すぎる「命式」の場合には、「甲」を用いて「水」を吸い取り、それから「庚」を用いて調整をしていきます。

 

「丙」は、単体でも十分に力を発揮できます。だから、強める方法はあまり使いません。

上手に抑えて加減をとっていくのが得策です。

 

ただし、「冬月」の生まれで、かつ、「金」「水」が強い場合には、熱が下げられてしまいます。その場合は、多すぎる「水」を吸ってくれる「甲」を用いる、「甲」に「丁」を用いて「火」を起こす方法を使います。

 

 

 

「陰」の「丁」です。

 

燃えている炎の象徴です。

人の手によって起こした「火」です。つまり、人の手によって、変えられてしまうとも言えますね。

激しく燃え盛る炎にも、ろうそくの炎の様な穏やか炎にもなります。また、風によって炎は揺らぎ、水によって勢いがない炎は、簡単に消されてしまいます。よって、周囲の影響を受けやすいのです。

 

扱い方によっては、暗闇を明るく照らして、希望を与えてくれる「火」になり、間違えてしまうと、全てを焼き尽くしてしまう「火」となります。

 

 

だから、常に安定して燃え続ける必要があります。そのために薪となってくれる「甲」は欠かせない存在となります。

蔓草の「乙」も、なんとか頑張ってくれると、弱いながらも燃えて火を加勢してくれるかもしれませんが、残念ながら、「甲」ほど、強い作用はありません。

 

 

燃え盛り過ぎを防ぐためには「庚」が必要です。

「庚」は、シャープな「金」で、例えるならば、切れ味の鋭い刃物です。「庚」を使うことで、「丁」は火加減をし、「庚」は鍛えられて強い「庚」になれます。

これは、刀鍛冶が、燃え盛る火の中に刀を入れて、熱くして、強い刀になるよう叩いていく様子です。

 

また、「甲」が多過ぎると風通しが悪くなり、「火」にとってはあまり良い環境ではなくなってしまいます。その場合にも、「庚」で「甲」を切り、それを薪にして、「火」が燃え続けるための熱源となります。

 

「丙」と共にある場合には、常に明るい中の炎となってくれます。

 

 

5月の「巳」は、「戊」「庚」「丙」

6月の「午」は、「丙」「己」「丁」

7月の「未」は、「丁」「乙」「己」

 

なので

5月は、鍛えられるほどに強くなれて

6月が、最も「火」の勢いがあることになり

7月は、「火の扱いには注意」が必要となりますね。