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スムーズな流れに乗れるのは、自分の「ご機嫌」が安定しているからです:気の調整方法・「補法」と「瀉法」を使い分けましょう

「気の調整」とは、いったい何を目標にするのかというと

どんな状況になったとしても、「スムーズに巡ることができる」状態を、保つことができることです。

 

状況は刻々と変わっていきます。

なので、それに合わせて、「調整」も刻々と変化していきます。

いつも同じ「調整」では、今日は良くても、明日は不適合であったりもします。

 

とても難しく感じるかもしれませんが、方法はたったの二つです。

 

 

一つは「補う」

そして、もう一つは、「瀉する」

 

「補う」方法を「補法」と言い、「瀉する」方法を「瀉法」と言います。

 

 

つまり、足りない時には、その気を補うことで、気の勢いを、強く大きくしていき、多すぎる時には、外に吐き出すように取り除くことで、気の勢いを、弱く小さくしていきます。

 

 

 

五つある「気」は、それぞれ影響をし合いながら、「一つ」の景色を作り上げています。

その影響は、「母」と「子」の関係で説明ができます。

 

「木の母」は「火の子」を育て

大きく育った「火の母」は「土の子」を育て

大きく育った「土の母」は「金の子」を育て

大きく育った「金の母」は「水の子」を育て

大きく育った「水の母」は「木の子」を育て・・・・

この流れを繰り返していきます。

「進化」の過程は、まるで「螺旋階段」のように、少しずつ高く上に向かって成長していくのです。

 

 

この関係を、もう少し整理してみると

 

「木」にとって、「水」が母で、「火」が子供

「火」にとって、「木」が母で、「土」が子供

「土」にとって、「火」が母で、「金」が子供

「金」にとって、「土」が母で、「水」が子供

「水」にとって、「金」が母で、「木」が子供

 

この様な「親子関係」が成立していることになります。

 

 

 

あまりにも、大きく偏ってしまった気のバランスは、一つの気が、とても大きくなり過ぎの場合、または、とても小さくなり過ぎのどちらかになります。

 

それを、穏やかな「流れ」にするためには、偏りすぎている気だけを操作すれば良いのかというと、なかなかの「荒療治」となってしまいます。

大きすぎるものを削るのは、相当力が必要で、少なすぎる場合も、相当たくさんの力を注ぎ込まなくてはいけないからです。

 

 

その時は、この「親子関係」を利用して、「周りから攻める」方法も使って、穏やかな流れを目指していきます。

 

 

 

あまりにも大きくなりすぎた場合には、「子供」の出番です。

「子供」が大きくなってしまうと、「母」の出番がなくなるので、「手のかかる子供」にして、「母」の仕事を増やしてしまいます。

 

つまり、「子」の気を、削って抑えていきます。

 

具体的には

 

「木」がイライラ過剰になったら、頭に血が上って「火」が過剰になるので、「クールダウン」をします。つまり「頭を冷やして冷静に」なる。

 

「火」がワクワク過剰になったら、食べ過ぎ飲み過ぎ傾向になり「土」が活発に動き始めます。なので、「腹八分め」の食事をゆっくりと摂る。

 

「土」がクヨクヨ過剰になったら、便秘傾向に拍車がかかって「金」が過剰になりすぎます。なので、「腸内環境」を整えて、「快便」を目指します。

 

「金」がカリカリ過剰になったら、呼吸が浅くなるので、全身に血液が巡りにくくなります。なので足先が冷えて「水」が過剰になってしまいます。なので、足元を温めて「温活」をする。

 

「水」がメソメソ過剰になったら、夜も心配事が頭から離れなくなって眠りが浅くなってしまいます。交感神経が休まらなくなって「木」も過剰になるからです。なので、交感神経を切って、リラックスモードの副交感神経へのスイッチを入れる方法を試してみる。

 

そうすることで、「過剰」モードの解消ができますよ。

 

 

少なくなりすぎてしまった場合は、「子供」に世話がかかり過ぎて、「母」がお疲れ気味なのです。

なので、「母」の気を補って助けてあげます。

 

 

「木」が疲れてしまったら、やる気元気のスイッチが入らなくなってしまいます。だから「水」を大きくするために、「睡眠」を十分にとる。どうしようもなく疲れを感じたら、思いっきり早く寝てしまいましょう。

 

「火」が疲れてしまったら、楽しいこともワクワクしなくなってしまいます。そんな時は、気分転換にお散歩に出かけましょう。そして、「森林浴」を楽しむと「木」のお母さんが、「火」を育て始めます。

 

「土」が疲れてしまったら、食欲もなくなって、「なんて自分はダメダメなんだろう・・・」と胸がつかえた様に感じてしまいます。そんな時は、とにかく楽しい笑える映画や、お笑い番組を見ると「火」のウキウキスイッチが作動します。そんな気持ちにもなれない時には、空を見上げて、お日様の光を浴びてみると良いですね。

 

「金」が疲れてしまったら、人の「一言」がグサグサと心に突き刺さって傷つきやすくなってしまいます。そんな時には、信頼できる人と、ゆっくりと、温かいお茶を飲みながら、たわいも無い話しをしてみると、胃腸が温まり、動き始めて、「土」が作動し始めます。

 

「水」が疲れてしまったら、頑張っていたことも含めて、放り出したくなるかもしれません。そんな時には、大切なものと、そうではない物を意識して、大切ではない物を処分して、自分のテリトリーを整理整頓してみると、「分断」の「金」が喜びます。

 

 

 

状況は刻々と変わっていきます。

なので、それに合わせて、「調整」も刻々と変化していきます。

いつも同じ「調整」では、今日は良くても、明日は不適合であったりもします。

 

 

スムーズな巡りに乗るのが苦手な人は、いつも同じ「調整」に拘ります。

気は、ゆらゆら揺らぎながら進んでいるので、「調整」もゆらゆら揺らいでいきましょうね。

 

まあ良いか

なんとかなるかもね

そのうち上手くいくはずだよね

 

これらの「言葉」が出る状態が、「揺らぐ調整」ができている証拠です。

 

 

お母さんを応援するのか、子供を喜ばせてあげるのか、その時々で、色々試して診てくださいね。

 

自分の「ご機嫌」が良い方を選ぶと間違いないですよ。