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<今週のアロマブレンド>「サンダルウッド」:気持ちが焦ってしまう時こそ、じっくりと「重々しい」時間を味わってみましょう

<今週のアロマブレンド>

・サンダルウッド

 

最近の私の「旬」は、精油をブレンドせずに、「単体」で感じること。

ブレンドすると、思いもかけない新しい「香り」に出会うことができ、それもすごく好きなんですが、「単体」の場合は、深くじっくりと感じることができます。

 

なんとなく、「単体」で感じる場合には、「時間」がゆっくりと穏やかに、流れる様な気がしてくるのです。

決して「華やか」ではありませんが、でも、ブレンドの時に感じる「賑やかしさ」はありません。

 

 

ゆっくりと、「時間」と向き合いたいと思っておられるなら、「単体」で香りを楽しんでみてくださいね。

 

 

「サンダルウッド」の瓶を、「万年暦」の上に置いてみました。

「万年暦」は、それこそ「万年分」の「暦」が、びっしりと記載されているものです。

占い師には、なくてはならない、というよりも、これがなくては仕事にならないほど大事な「相棒」です。

 

私が使っている「万年暦」には、1912年(大正元年)から2048年までの、暦の流れがびっしりと記載されています。

時々パラパラとめくって、過去の暦を振り返ってみたり、ずっと先の暦をみながら、これからを妄想してみたり。それは、「時間」の流れを感じて、時には、「なんて時間は長いんだろう」とか、逆に「なんて時間は短いんだろう」など、ちょっと矛盾していますが、「時間」が流れていく「速度」を体感できる気がしています。

 

「時間が長い」と感じる時は、クヨクヨ考えている時や、これからどうなってしまうんだろうと、ちょっとネガティブな気持ちになっている時です。それは、「重々しい」時です。

「時間が短い」と感じる時は、その反対で、これからの計画を予定通り進めるために、こんなにも短い時間でできるかしら・・・もっと時間があれば良いのに、と、アクティブに事を進めている時です。それは「軽々しい」時です。

 

全く同じ「時間」なのに、重々しかったり、軽々しかったりするのは、「時間」が私にとって、どんな「意味」を持っているのかが違っているからではないかなと思っているのです。

 

 

 

「サンダルウッド」の精油は、とにかく「濃度」が濃いんです。

 

精油を滴下する時には、瓶を振ってはいけません。

キャップを取って、瓶を逆さまにして、口から精油が自然にポトリを落ちるのを、ひたすら待ちます。

 

濃度が薄い精油は、口を逆さまにした瞬間に、ポトリと滴下します。気をつけないと、ポトポトと垂れてしまって、想定外にたくさんこぼれてしまいます。だから、一度にたくさん落ちない様に気をつけなくてはいけません。

 

一方で、「サンダルウッド」の様に、濃度が濃い精油は、ドロっとしているので、なかなか落ちてくれません。なので、ひたすら、じっくりと、雫が垂れるを待たなくてはいけないのです。

 

精油の状態にもよりますが、「サンダルウッド」の場合は、2分近くはかかってしまいます。

気長に、じっくりと、腰を据えて待たなくてはいけないので、急いでいる時にはつかえません。何故ならばイライラしてしまうから。笑

 

 

濃いから、「上質な精油」なのかというと、全く関係ありません。

濃い精油は、香りが深く、いつまでも残るタイプです。

さらっとしているほど、香りは、サッと消えていきます。

なので、ブレンドする時には、濃度の異なるものを使用すると、パッと感じる香りから、時間と共に変化していき、最後に残る香りの印象が変わっていきます。その香りが変わっていく「香り時間」の流れも、ブレンドでこそ楽しめる面白さです。

 

 

「濃い」とは、「重々しい」

そして、「濃い」とは、「長い時間」

 

 

じっくりと、まったりと流れる時間は、「サンダルウッド」の精油のように、いつまでも深く、あたりの「(空)気」の中に影響を与え続けます。

 

 

 

「サンダルウッド」は、「弔いのハーブ」とも呼ばれています。

 

宗教儀式や、ヨガの瞑想でもよく使われています。また、日本では、「白檀」として「お香」で親しまれている香りです。

 

この香りは、辺りを「鎮静」の気で包み込んでくれるよう。とても深くリラックスできます。

落ち着きたい時におすすめの香りです。

 

インド伝統医学のアーユルヴィーダでは、サンダルウッドは、熱を冷ましてくれるとされています。つまり、「火」が旺盛な状態にとても効果があると考えられているのです。

(精油の解釈は「スピリットとアロマテラピー・東洋医学の視点から、感情と精神のバランスを取り戻す」ガブリエル・モージェイ著 前田久仁子訳 フレグランスジャーナル社)を参考にしています。(一部抜粋あり)

 

 

「火」は、熱く、四方八方に向かって、その「熱」を放射していきます。

特に、上に向かう力が強く、それは、「炎」が空に向かって火柱をあげる様です。

なので、「火」の気を多く持っている「命式」の人は、「熱く広がっていく」イメージを持っておられます。影響力があり、カリスマ性があり、なので、黙っていても目立ってしまう。だから、思いがけない「方向」から、突然の「攻撃」を受けてしまうこともあります。

そんな時、「瞬間湯沸器」の様に、すぐさま「反応」してしまうのが、特徴です。

それが、「吉」と出るか「凶」と出るのかは、その時の状況によって違うので、それをコントロールできるかどうかに、全てがかかっているのです。

 

 

「売り言葉」に、思わず「買い言葉」がパシッと出てしまうのは、「火」が旺盛になっているのです。火柱が高く勢いよく燃え過ぎて、周囲をも焼き尽くしてしまわんばかり。

そんな時の「時間」は、「軽々しい」を通り越して、「ぶっ飛んでいる」かもしれないですね。

 

だから、「買い言葉」は、火炎放射器のごとく、次々にそこら中に「ぶっ放して」いるんだと思います。

 

危ない、危ない!!!

「言葉」は止まらなくなって、自分でも止められなくなって、そこら中までも、火柱にして、「辺り一面火の海」になってしまいますね。

 

 

情熱を持って、走り続けるのは、とても大切なことではありますが

「火」が旺盛になり過ぎて、何でもかんでも「全力疾走」になると、「火柱大炎上」になって、自らの「情熱」に、自分も飲み込まれてしまいます。

 

 

 

気持ちばかり焦ってしまって、どうしたら良いのかわからない。。。と言われる方に

「目を瞑って、1分経ったと思った時に、目を開けてみてください」と、ちょっとした「実験」を試してもらうことがあります。

 

面白いくらいに、皆さんの感じる「1分」は短いです。

それどころか、目を瞑ってじっとそのままでいられずに、「お尻がもそもそしてきた・・・」とか「目を瞑るとますます落ち着かない」と言われるんです。

 

つまり、すごく「自分時間」が短くて、ぐるぐると動いているんです。

「待てない」状態とも言えますね。

「自分時間」が、軽々しくて、広がりすぎて、「大炎上」して、収集がつかなくなっているんだと思いますよ。

 

 

だから、まずは、落ち着いて。

落ち着いてから、もう一度「計画」と向き合ってみましょうね。

 

 

 

四柱推命で、個人的な運気の中で、もっとも「重々しい」のは、10年に一つずつ巡る「大運」です。

「大運」は、個人の運気の「6割」を占めるほどの影響を与えると考えられています。

そして、「大運」が切り替わる時(前後一年も含みます)、人生が大きく切り替わる「転換期」として解釈をするのです。

 

 

 

占星術で扱う「天体」の中で、個人を超えて「時代」にまで影響を与えると考えられている「天体」のことを「トランサタニアン」と呼びます。

「トランサタニアン」は、「天王星」「海王星」「冥王星」の3つです。

これらの「天体」の特徴は、「公転周期」がとても長いことです。

 

「天王星」の公転周期はおよそ84年

「海王星」の公転周期はおよそ165年

「冥王星」にいたっては、200年以上

 

 

重々しく、長い長い「時間」は、とっても濃い濃度で、影響を与えてくれます。

それは、もしかしたら、「辛い」ことかもしれません。

思い通りに進まなくて、「傷ついて」しまうかもしれません。

 

でも、大きな「変化」は、テーブルの上に乗った全ての物をひっくり返すほど、とてつもない勇気と力が必要です。テーブルをひっくり返すには、「途方もなく」大きな勢いがないとできませんよね。

だから、「時間」が必要なんでしょうね。

「時間」は「気」、つまり、「動かす力」そのものだから。

 

 

「自分」を超えるほどの「自分」になるためには、「時間」が必要ですね。

 

 

もしも、今、「重たい」時間と向き合っているのなら

大きく変わる準備をしている時なんだと思います。

焦らないで、しばらくそのまま待ってみるもの良いかもしれませんね。