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「暦」を知る醍醐味は「森」を感じる「ひとまわり大きい気」を観る視点をもてることです:「大運」の割り出し方・解釈

東洋思想の原点とも言える考え方は「天人合一」です。

 

まず、森を観る。

そして、森の中の、個人の「立ち位置」を確認します。

「個人」だけに視点を合わせていても、「全体」との関係性を考えずに「個人」を理解することは難しく、「ひとまわり大きな部分」への、広い視点があってこそ、「個人」を知ることができるのです。

 

 

例えば、東洋医学では、個人の「気の巡り」が滞っていないか、流れすぎていないか、少なすぎないか、多すぎないかだけでなく、「季節」や「土地」「生活環境」など、「個人を取り巻く環境」も含めて、「一つ」の個人として診察をします。

 

食養生においても、同じです。

個人の体質だけでなく、旬を取り入れたり、生活している「場所」で育った食材を大切にして食したり。

 

 

「全体」は「個」でもあり、「個」は「全体」でもある

つまり、「世の中」で起きていることは、「個人の中」でも起きてきることとして、物事を捉えていきます。

 

なぜ風水で「家具の配置」を変えると「運気」が変わると言われるのかも、この理論を元に言われていることです。

また、逆に、「自分」が変わると「相手」も変わるとも言えます。

 

「運の良い人」とは、常に「ひとまわり大きなもの」を味方につけています。

なので、タイミングがピッタリとあったり、外から「助け舟」がやってきます。

 

 

「天人合一」の理論からすると、それは至極当然のこと。

「大いなるもの」と一緒だから、できない理由はどこにもありません。

 

成功者は、「公」の目標を持っていて、「公」の中で、自分の得意分野を生かし、行動します。

そこには「私利私欲」はありません。

 

 

四柱推命は、東洋思想の中で誕生したものです。

なので、「全体」をとても大切に紐解きます。

 

「個人特有」の「気」には二つのパーツがあります。

一つは「命式」

これは、生年月日に基づき、「暦」から割り出します。

なので、ずっと変わることなく、一生その「命式」を持っていることになります。

 

そして、もう一つは「大運」です。

「大運」とは、10 年毎に巡る「気」のことです。

「大運」のベースとなるのは、「月干支」です。

「月干支」とは、生まれた月の「干支」のことで、「月干支」から「社会運」を紐解きます。

「大運」は10 年サイクルで動きます。

なので、「進化」するのです。

 

つまり

「命式」は自分の「核」

「大運」は「成長」する自分の過程

 

こんな感じです。

 

 

読み解き方は

「命式」が「大運」の船に乗り、旅をする

「大運」はどんな船なのか、どこに向かっていくのか、乗り心地はどうか、自分で運転した方が良いのか、それともお任せした方が良いのか、など。

「旅」のテーマです。

 

そして、「命式」との関係性から

その「旅」は、ワクワクするのか、ドキドキするのか、勇気を持って挑戦するのか、それとも自ら動くより周りを利用した方が得策なのか、など。

「大運・旅」が、自分にとって、どの様なことを「体験」させてくれるのかを読み解いていきます。

 

なぜ四柱推命では、この「大運」をとても大切に捉えるのかというと

「大運・森」を見て「個人・木」を観るから

「大運」は、個人の「気」の60%を占めるとも考えられていて(実際のデーターは無いので定かでは無いですが)、どれだけ「森」を観ることが大切であるかを示してくれていると思っています。

なぜならば、方向性が違っていては、どうしても「チグハグ」になってしまいます。

それは、「オーロラを見にアラスカに行くツアーなのに、夏服しか持って行かない」ようなものです。

 

なので、「運気」を鑑定する時は、「大運」を見て、それから「年運」→「月運」と細かく下ろしていきます。

 

 

では「大運」はどうやって求めるのかというと

ここからは、ちょっと「専門的」なので、興味のある方だけ。

そうで無い場合は、飛ばしてくださいね。

 

①命式の「年干支」から「順行」「逆行」を割り出す。

 ・男性の場合

  年干支が陽(甲丙戊庚壬)は「順行」

 ・女性の場合

  年干支が陰(乙丁己辛癸)は「逆行」

 

②「月干支」から「スタートの干支」を調べる。

 「スタート干支」から順行・逆行に従って「大運」の流れを出す

 

③「大運」の切り替わりの年齢を求める

 ・順行の場合

  生まれた日から次の節入り日までの日数を数える。

  その数を「3」で割る。

  求められた数字の数が、切り替わりの年齢となる。

 ・逆行の場合

  生まれた日から次の節入り日までの日数を数える。

  その数を「3」で割る。

  求められた数字の数が、切り替わりの年齢となる。

※日数を「3」で割った時に出た「余り」いついては、「余り・1」につき「4ヶ月」とする。

 

求め方は以上の手順を踏んでくださいね。

 

例えば、順行の人で、節入りまでの日数が「9日」だった場合は

9÷3=3

となり、「3歳0ヶ月」で切り替わります。

 

つまり、「大運」は、3歳0ヶ月・13歳0ヶ月・23歳0ヶ月・・・・となります。

 

節入りの日までの数が「7」の場合は

7÷3=2余り1 「1」は4ヶ月なので

なので、「2歳4ヶ月」が切り替わりの歳となります。

 

「余り」の取扱に関しては、「四捨五入」するやり方もありますが、細かく解釈をする場合は、やはり何ヶ月かを出す方が良いのでは無いかと思っています。

「余り1」とは「三分の一」のこと

すねわち、一年12ヶ月の内の「三分の一」

つまり、「4ヶ月」。

余りが「2」の場合においては「8ヶ月」も「誤差」が出てしまうからです。

 

「大運」を割り出すには、「万年暦」が必須ですが、最近では「無料アプリ」もあって、簡単に求めることができて便利です。

でも、できれば、一度くらいは、「暦」を使って紐解いてみてくださいね。

やはり、何事も「体験」してこそ

自分のものになります。

 

 

「万年暦」も、様々な種類のものがあります。

 

スクール業を始めた当初は、浅野太志先生の著書を、皆様におすすめしていました。

この著書の巻末には、浅野先生が作られた「万年暦」があり、大運の切り替わりを出す時、面倒な計算をしなくても求められる工夫がしてあるからです。

また、本の内容も、とても興味深く読める内容で、何よりも「運は自分で作るものである」と、先生のポリシーが感じられて、私も常にそう感じているので、皆様にも読んでいただきたいと思いおすすめしていました。

 

ただ、残念ながら、「品切れ」状態で、とても手に入りづらくなってしまったので、最近では、「お好みの万年暦」または、お持ちの方はそれを使っての講義をしています。

 

ちなみに私が使っているものは、「東洋書院」のものです。

東洋書院のものは、他の鑑定士さんたちも使っている方が多いです。

「令和」になってもう随分経ったので、そろそろ「令和版」に変えなくては・・・と思いながら、新調していませんが・・・。

値段もお求めやすいかな。

 

 

今は「アプリ」も良いものがあるので、最初からお求めいただく必要もないかもしれません。

でも、できれば、「紙媒体」の「重み」を感じていただきたいので、「一家に一冊万年暦」を。

パラパラとページをめくりながら、過去を紐解き、未来を感じることができるのは「紙媒体」ならではの楽しみ方だと思っています。

 

 

 

「大運」は「森を観る」

 

なので、「大運が悪い」から、10 年鳴かず飛ばず・・・なんてことはありません。そのような解釈は「木」を観ています。

 

大きな気持ちで「大運」の流れを感じてください。

「大運」を深く感じると、東洋思想の深さを知るきっかけにもなりますよ。

 

 

 

<協会からのお知らせ>

 

習得ベーシックコースで学ばれた方で、浅野太志氏の暦を使用しない大運の求め方を学ばれたい方は、フォロー講座お申し込みの際、お伝えください。

「大運」の捉え方についてのレクチャーも、合わせて行います。

なお、マンツーマン・フォロー講座は随時募集しています。

ご希望の日時をお知らせください。

 

 

現在お申し込み受付中の講座はこちらになります。

 

五気調整術「習得ベーシックコース」マンツーマンレッスン

 随時講座開講

五気調整術「実践アドバンスコース」マンツーマンレッスン

 ①の受講終了者様のみ受講可 随時講座開講

五気調整術「習得ベーシックコース・3回レッスン』(少人数制)

 第1講座:3月6日または3月8日

 第2講座:4月10日または4月12日

 第3講座:フォロー講座のため受講者様と日程調整して決定します

タロットカード解釈・リーディングコース(全3回・少人数)

 第1講座:3月22日(午前または午後)

      3月23日(午前または午後)

 第2講座:4月19日(午前または午後)

      4月20日(午前または午後)

 第3講座:フォロー講座のため受講者様と日程調整して決定します

手相解釈・鑑定コース(全3回・少人数)

 第1講座:4月26日(午前または午後)

      4月27日(午前または午後)

 第2講座:5月31日(午前または午後)

      6月1日(午前または午後)

 第3講座:フォロー講座のため受講者様と日程調整して決定します

詳しい内容・時間帯などの詳細はこちらのページでご確認ください。

 

 

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お気軽にお問い合わせくださいね。

 

 

「暦」を知る楽しさを、ぜひ、一緒に味わいましょう。

お会いできるのを、楽しみにしています。