2021年は綺麗になろう:干支と十二支の解釈:「辛」「丑」
全ては「陰」と「陽」の二つがあり
その「陰」と「陽」は、互いに反発し合いながらも、「一つ」となっていくために
お互いにバランスをとりながら、絶え間なく動いている。
その動きは、五つの「進化」の過程を辿っていき
「進化」の過程にも「陰」と「陽」があるので
まるで寄せては引いていく波のように、「進化」もまた
寄せては引いて、螺旋階段を登っていくように進んでいる。
この「世界観」を、「人」に当てはめたものが「命式」です。
「命式」とは、この世に生まれ落ちたその瞬間の「進化」の「過程」の「立ち位置」です。
「命式」を読み解いていく時には、この、大きなる気の動きを感じながら
「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の合わさっている様をイメージします。
それは、形のないものなので、形として置き換えて、解釈をしていきます。
四柱推命が難しいと言われるのは、それぞれの「柱」が合わさった時に、どんな「景色」になっていくのかは、あくまでも想像するしかなくて、正確な「模範解答」がないからかも知れません。
それはなぜかと言うと、「命式」を解釈しようとする「人」の「命式」も影響をするために、解釈をする人によって、導き出されるイメージが変わって来ます。
だから、推命家同士で話をしていても、意見の違いは必ずあって、同じ解釈にはなりません。でも、違いの中から新しい気付きや発見ができるので、それはそれで、とても楽しいのです。
ただ、やはり「基本」はとても大切で、絶対に「してはいけない」解釈もあります。
「してはいけない」解釈とは、「決め付け」の解釈です。
全ては「気」なので、周囲は常に「気」がうごめいていて、その「気」に影響を受けるために、例え「悪い」と解釈される場合にも、周囲の「気」の影響までは想定外なので、決めつけることは不可能なのです。
四柱推命を学ぶとき、行き詰まってしまうのは、この「決め付け」が大きくなってしまった時です。
「悪い運気」のはずなのに、ちっとも「悪い」ことが起こらない、とか、「最高の年のはずなのに、踏んだり蹴ったりの出来事ばかり・・・」など。
お客様のそんな言葉を聞けば聞くほど、自分の解釈に、自信が持てなくなってしまいます。
そもそも「悪い」運気はなく、「良い運気」もないし、想定外の影響など計り知れないものは解釈することはできません。だから、いくら学んでいても、「本当にこれで良いのか」と不安になっていきます。
四柱推命と、楽しく向き合うには、「決め付けない」こと。
そして、「基本」を軸にした自分の言葉での「解釈」をすること。
この二つが大事だと思っています。
自分の言葉で解釈をするには、まずは「基本」を知ることが大事です。
「基本」は
・陰陽論
・五行論
この二つです。
まず「陰陽論」は
「陰」と「陽」のイメージを明確にしていきます。
「陰」のキーワードは
受け止めていき、許していき、馴染もうとするイメージです。
戦うよりも仲直りの方法を見つけていく感じです。
「陽」はその逆になります。
戦っていき、攻撃して、全面に押し出すイメージです。
次に「五行論」
気のサイクルは「木」「火」「土」「金」「水」の五つの過程を経て進化していきます。
それぞれのキーワードは次のようになります。
「木」は、上に伸びる
「火」は、拡大する
「土」は、安定する
「金」は、成熟する
「水」は、休息する
「五行」は「水」から始まり「水」で終わります。
つまり、「水」は、再生するために、内側に力を溜めていき水面下で粛々と準備をしている状態とも言えますね。
「命式」は、二階建て構造になっています。
上の部分は「見える景色」
下の部分は「見えない景色」
上は10個の干支から構成されています。
甲(木・陽) 乙(木・陰)
丙(火・陽) 丁(火・陰)
戊(土・陽) 己(土・陰)
庚(金・陽) 辛(金・陰)
壬(水・陽) 癸(水・陰)
下の部分は12個の十二支で構成されています。
十二支も「五行」を宿しています。十干支との違いは十二支は「五行」が混じり合って宿っていることです。
子(壬・癸)
丑(癸・辛・己)
寅(戊・丙・甲)
卯(甲・乙)
辰(乙・癸・戊)
巳(戊・庚・丙)
午(丙・己・丁)
未(丁・乙・己)
申(壬・庚)
酉(庚・辛)
戌(辛・丁・戊)
亥(甲・壬)
十二支の解釈は、この様に気が混じり合っているために、非常に複雑になります。
周囲の気にも影響を受けるために、どの象徴が押し出されるのかが変わっていくからです。
2021年は「丑」が巡ってきます。
「丑」は「癸」(水・陰)と、「辛」(金・陰)と、「己」(土・陰)が含まれています。
その中で、一番全面に出やすいのは、「土」です。
「己」は、「陰」なので、周囲と協調しながら進みます。自分の信念があっても、曲がらないといけない場面には、曲がろうとするために、「忍耐」強くなっていきます。
黙々と、コツコツと、内なる自分の信念を持って、進んで行くのです。
学んだこと、体験することを、胸に刻みながら進みます。そして、「大地」を維持していこうと努力します。
どうしたら「外」に向かって、真っ直ぐ伸び上がることができるのかを、探っていくのです。
それは何の為なのかと言うと、「こだわり」を貫くためです。
「辛」は「宝石」の様。磨いたり、削ったりすることで、本来持っている輝きを、より素晴らしい輝きにしていこうとします。
今まで感じていた矛盾や、下に隠れていたものに、日の目が当たるように、上に引き上げてきます。
「癸」は、枯れ果てた草原のように、見通しを良くして行こうとします。
透明性を増していくのです。
「癸」は、十干支の中で一番か弱い気だと言われています。でも、一番か弱いからこそ、周囲の影響をそのまま全て受け取って、「七変化」をします。
土の中から掘り起こされた「宝石」の土を、洗い流すほどの水の力が出せない時もありますが、周囲に「壬」がやってきたら、途端に元気になって、大振りの雨が降り出します。また、「金」は「水」を生み出してくれるから、「金」が巡るときも元気になります。
「水」は「叡智」の気です。
「宝石」は「叡智」に洗い浄められて、輝かしい光を取り戻していきます。
「丑」のキーワードを繋ぎ合わせて見ました。
ぜひ、キーワードを参考にして、「マイ・丑」を繋ぎ合わせてみてくださいね。
できれば思いっきり「ポジティブ」に。妄想してみてください!
2021年の十干支は「辛」(金・陰)です。
「丑」の中の「辛」と、干支の「辛」がくっ付きます。
くっ付くと、より、その気が安定して存在できます。「強くなる」とか「大きくなる」のではなくて、安定するので影響を受けにくくなると考えてください。
つまり、2021年は、「辛」がシャキッと主張する年になりそうですね。
「宝石」が輝くように、鍛錬して角を取り、より透明にクリアに、磨き上げる。
どんどん「動く」と言うよりも、どんどん「深く」刻んでいく。
そんなイメージの一年ではないかと思います。
「オリジナル」にこだわって、自分の「言葉」で発言をする。
その「言葉」は、まるで「宝石」の様に、キラキラ輝いている。
だから、美しくキッパリと、深く心に刻まれていく「言葉」を繋いでいきたいですね。