「占い師」はこの様にして「運気の調整」をしています:五行バランスを整える3つの方法
四柱推命の鑑定で、一番大事に取り扱うのは、「日柱」の「干支」です。
「気」には「木」「火」「土」「金」「水」の五つがあって、「日柱干支」も必ずどれかに当てはまります。
その「気」がしっかりと、安定して守られている状態は、自分自身が、自信を持って「自分らしく」過ごせる状態であると言えます。
「自分らしく」と言うのは、俗に言われている様な「成功している」とか「発展している」とかではありません。あくまでも、「心地良い」状態です。
五つの「気」は、絶えず影響し合って、共鳴し感応して、バランスを取っていきます。
巡ってくる「運気」や、住んでいる「場所」や、「職業」や、「行動」や、「対人関係」や、「時間」などの、有りとあらゆる様々な「気」が、絶え間なく「日柱干支」に向かって、影響を与えてくるのです。
なので、落ち着く暇もありません。
俗に言う「良い状態」とは、「日柱干支」に向かって、「気」が注ぎ込まれていることと、「日柱干支」がスムーズに「気」を外に向けて出せていること、そして、その両方の力加減のバランスが取れていること、この3つが良いと、「良い状態」であると言えるのです。
それでは、「良くない状態」は、どんな状態であるのかと言うと、その逆になります。
つまり、「日柱干支」に全く「気」の力が注ぎ込まれていないくて枯渇している、または、「日柱干支」がとても大きくなりすぎているか、とても小さくなり過ぎていて、スムーズに外に力を出すことが難しくなっている、そして、受け取る力と出す力とのバランスが崩れていることになります。
この状態を、改善していくのが、「運気を調整」することになります。
「運気の調整」と言うよりも、「運気の流れの調整」と言った方が適切でしょうね。
少なすぎる場合は、「補う」
多すぎる場合は、「削る」
この二つのアプローチをしていくのです。
では、実際のアプローチはどのようにしていくのでしょうか。
全ては「気」で構成されていて、その集り方が「個性」となります。
五行 |
木 |
火 |
土 |
金 |
水 |
五徳 |
仁 |
礼 |
信 |
義 |
智 |
五季 |
春 |
夏 |
長夏 |
秋 |
冬 |
五方 |
東 |
南 |
中央 |
西 |
北 |
五時 |
朝 |
昼 |
午後 |
夕 |
夜 |
五色 |
青 |
赤 |
黄 |
白 |
黒 |
五気 |
風 |
暑 |
湿 |
燥 |
寒 |
五臓 |
肝臓 |
心臓 |
脾臓 |
肺 |
腎臓 |
五腑 |
胆嚢 |
小腸 |
胃 |
大腸 |
膀胱 |
五指 |
薬指 |
中指 |
人差し指 |
親指 |
小指 |
五官 |
目 |
舌 |
口 |
鼻 |
耳 |
五主 |
筋 |
血脈 |
肌肉 |
皮 |
骨 |
五華 |
爪 |
顔色 |
唇 |
毛 |
髪 |
五味 |
酸 |
苦 |
甘 |
辛 |
鹹 |
五情 |
怒 |
喜 |
憂 |
悲 |
恐 |
五感 |
視覚 |
触覚 |
味覚 |
嗅覚 |
聴覚 |
五欲 |
名誉 |
色 |
飲食 |
財 |
睡眠 |
五畜 |
鶏 |
羊 |
牛 |
馬 |
豚 |
五穀 |
麦 |
黍 |
粟 |
稲 |
豆 |
調整には、この「表」が欠かせません。
それぞれの「五行」を、補ったり削ることで、全体のバランスを整えていきます。
調整の方法は3つあります。
・具体的な行動や触れるものを用いて行う
・巡ってくる暦の五行を取り込んで利用する
・内的な部分に「気」を投入する
まず「具体的な行動や触れるもの」を用いる方法としては
例えば、「木」が欲しい場合は、「森林浴を楽しむ」「青いものを身につける」「肝臓に優しい食事をとる」など。
直接「木」に繋がるものを、取り入れることで、「木」を補っていきます。
逆に「木」が多すぎる場合は、「木」を切り倒してくれる「金」を利用します。
例えば、「香りを楽しむ」「白いものを身につける」「腸活をする」など。
「金」を取り込むことで、「木」が抑えられます。
次に、巡ってくる「気」を利用する方法としては
今年は「子」(水)が巡る年なので、「水」が「命式」が欲しがっている「気」の場合には、「ガツガツ動こう!」と計画を立て動きます。
これは、「年運」だけではなく、「月運」にも応用できます。
もっと応用すると、自分が欲しい「気」をたくさん持っている人と一緒に過ごすのもおすすめです。(相性鑑定はこの部分を観ています)
潮の流れをよんで、船の航路を決めていく様な感じですね。
最後に、内的な部分に「気」を投入する方法としては
「心」または「感情」に対してアプローチをしていきます。
例えば、「火」が強すぎてしまった場合には、「火」の感情は「喜」なのですが、喜びすぎて浮かれて、地に足がつかなくなってしまいます。
それはそれで、足元をすくわれかねません。
内的アプローチについては、「多角的」にイメージしていく方が、上手にできると思います。
まず、「火」がこれ以上燃えすぎないように、「木」を安定します。
「木」が増えると、「火」を育てて大きくするからです。
「木」の欲である「名誉欲」は、「マウント」したくなる行動に表れます。
なので、「マウントもほどほどにしなくてはね」と、「謙虚」な気持ちを忘れていないか確認をします。
大きくなりすぎた「木」を「金」に剪定してもらいます。
また、燃え盛る「火」には、「水」をいきなり投入すると、「水」は大きな「火」に炙られて蒸発してしまいます。(水火激中)
その場合には、まず「金」を使います。
「金」の気の大きな特徴として「分断」があります。つまり、「分別をつける」のです。
自分と、自分以外の人の間に、きっちりと「分別」をつけるのです。
そうすると、今の自分があるのは、自分以外の人の存在があってこそだと気がつきます。
そう考えていくと、「火」が少しずつクールダウンしてきます。それから、必要であれば「水」を投入、つまり、「思考」するのです。
この3つの方法は、単体で使うよりも、混ぜ合わせて使った方が上手くいくと思いますよ。
「良い塩梅」で混ぜ合わせていけるように、背中を押していくのが「占い師」の力量にかかっていますね。
「良い塩梅」で混ぜ合わせていけるためには、日々の「練習」がモノを言います。
自分の感情や、行動や、それから感じることや、日々の出来事や、普段身につけているお洋服や、食べたくなった食材や味・・・など、全て「気」の「偏りの個性」を持っています。
それらを、「辛いものが欲しくなるから金の気が欲しいのかな」といった感じで、当てはめて見ると良いですよ。
そこで終わっては、まだまだ「知った」だけ。
そこから、「なぜ金の気が欲しいと感じるのかな」と、実際に巡っている「暦」の「運気」を確かめてみたり、感情を観察して「気」に当てはめてみて、「金」が欲しくなる「原因」を探っていきましょう。
「運の流れにのっている人」は、それを「感じて」自分で「調整」することをやっています。
例えば、「来月に向けて、白がおすすめの色ですね」と伝えると
「そう言えば、今日は白いシャツを選んで着てましたね!」という感じです。
「気」は自らの「感覚」で、調整できます。
というか、自らが納得していない場合は、残念ながら「効果は半減」してしまいます。
「気」は常に共鳴して感応して、その結果「運気」となります。
受け取る気満々で共鳴するのと、不信感たっぷりで共鳴するのとでは、自ずと感応度合いが違ってきます。
だから、ぜひ、「わたしは・・・」で、選びましょうね。
間違いないですよ!