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忘れてはいけない気持ち:「占い」を仕事にする

鑑定士として仕事を始めて3年経ったある日のこと

朝、目がさめると

声が全く出なくなっていたのです。

 

突然の出来事にびっくりして

すぐに病院に行ったけど、原因は分からず

「喋りすぎて、喉が疲れたのかもしれませんね」

という診断を受け

喉の炎症を抑えるために、軽めの抗生剤を処方してもらい

「落ち着くまでなるべく喋らないこと」

と指導を受け帰宅しました。

 

その日は仕事を休み、一日安静にして過ごし

結局三日間、まともに声がでない日が続きました。

 

幸いなことに、4日目からは

何事もなかったかのように

喉の調子も良くなり、声も出るようになったため

仕事にも無事復帰することができました。

 

その頃の私は、毎日のようにお客様とお会いし

毎日のように鑑定をしていました。

仕事、恋愛、結婚など

様々なご相談を受けながら

その方にとってベストな決断をしてもらいたいを思いながら

「私の思い」を言葉にして、一生懸命お伝えしていました。

 

笑顔で帰っていかれるお客様を見ながら「この仕事、このまま続けていけたらいいな」と思っていました。

 

でも実は、全く逆の気持ちも、私の中で芽生えていたのです。

 

「鑑定をしてもらって、仕事を辞める決断ができました。ありがとうございます。」

 

笑顔で話してくださるお客様の晴れやかな表情を見ながら

「もしかしたら、私はとんでもないことをしてしまったかもしれない。」

そんな思いが湧き上がりました。

 

鑑定をする「怖さ」を痛感し

「この仕事をこのまま続けていっても良いのだろうか」

と胸が押しつぶされそうな気持ちになったのです。

 

 

友人に「蓮を最も美しく撮る」写真家の女性がいます。

事務所に彼女の「3日目の蓮の蕾」の写真を飾っています。

 

蓮の蕾は3日間かけてゆっくり開花していきます。

 

開花1日目は、蕾の先が早朝少しだけ開き、夕方にはそのまま閉じてしまいます。

 

開花2日目は、花は大きく開きますが、また夕方には閉じてしまいます。ちなみに花の色は2日目が一番美しいと言われています。

 

いよいよ開花3日目、蕾から完全に花が開き、花の大きさも最大となります。そして半開きのまま4日目を迎え、4日目の夕方、花は完全に散ってしまいます。

 

 

鑑定の「怖さ」を感じてから

私は、改めて暦の勉強をはじめました。

そして、信頼できる師に出会うことができ

学ぶことによって「プライド」が芽生えました。

 

今でも「怖さ」はありますが、学ぶことによって得た「プライド」もあります。

 

仕事が大きくなると、それに比例して「怖さ」が増していきます。

ただ、学びが「プライド」を大きくしてくれるので

これからも、ますます深く学びたいと思っています。

 

 

鑑定を受けることで、「3日目の蓮の蕾」として、思いっきり花を開く決意をしていただきたい。

開いた花は、いずれ散ってしまうけど

最高の花を開くことができた経験と、経験から得た揺るぎない自信があれば、自分の中の蕾を次々に開くことができます。

 

鑑定の主役は「お客様」

 

この思いは私の「鑑定士」としてのプライドです。