身体は食べたものからできている・「杏」の力を授かろう:「金」は伸び過ぎた「木」を切ってくれる
今日もまた「杏」です。笑
とにかくたくさん収穫したので、「杏」仕事が続きます。
杏はとてもデリケートな果実なんです。
ちょっとでもぶつけたり、傷をつけてしまうと、たちまちそこから傷み始めます。
なので、収穫したらすぐに処理しなくてはいけません。(果実を冷凍保存もできるらしいですね)
今回は、杏をお砂糖で炊きました。
まずは、半分にカットして、種をきれいに外します。
小さい桃みたいで可愛いですね。
杏の実に、お砂糖をまぶして、じんわりとお砂糖が溶けるまで待ちます。
時間にして3時間くらいはかかるらしいですが・・・・
1時間も待てず。
せっかちな私たちは、「どうせ火を入れたら溶けるから大丈夫、大丈夫」と、根拠の全くない自信たっぷりで、直ぐに次の工程に移りました。
お砂糖をたっぷり纏ったまま、杏たちは、蒸し器へ。
すっかり柔らかくなりました。
杏の甘酸っぱい香りも広がります。
蒸しあがった杏の実は取り出して、別の容器に一時避難。
そして、果汁を鍋に入れて煮詰めます。
こんなに灰汁が出てくるので、丁寧に取り除きながら
半分の量になるくらいまで煮詰めていきます。
一時避難した杏の実は、レモン汁をかけました。
煮汁が煮詰まったら、レモン汁を振りかけておいた杏の実を鍋に投入します。
そして、再び火を入れて、トロッとなるまで少し煮ます。
完成♡
全ての食材には、効能があると薬膳理論では考えます。
〈杏〉
性味・・・甘酸/温
帰経・・・肺大腸
効能・・・潤肺 止咳
生津 止渇
「肺大腸」は、五行では「金」です。
「金」は伸びすぎる「木」を切って、風の通り道を作ってくれます。
あれこれやらなくてはと、気持ちばかり焦って、色んな事が頭に浮かんで、何が何だかわからなくなってしまったら
それは、蔓草が頭の中で茂り過ぎて、絡まって、もしゃもしゃになってしまう景色になっています。
そんな時には「金」の出番ですね。
もしゃもしゃを切って、スッキリさせましょう。
風の通り道ができたら、物事の優先順位が見えてくるはず。
「杏」パワーをもらって、サクサク進んでいきたいな。