気を知って気を使いこなそう:気の調整方法と取り扱い方法
皆んなが洩れなく平等に持っているのは「五行」です。
それは、「命式」に含まれています。
それだけではなくて、「環境」からも随時受け取ります。
ここで言う「環境」とは、自分以外の「全て」です。
時も五行で、季節も五行で、食べ物も五行で、一緒に過ごす人も五行で
仕事や行動、感情も。
東洋の占いでは、この「五行」の「景色」を観ていきます。
今の「景色」が素敵なのか、輝いているか、良い感じで動いているか
滞りはないか、大きすぎないか、弱過ぎないか。。。などなど。
今の「景色」が、最も「良い感じ」になるようにするために、五行を整えていきます。
「良い感じ」でない場合、3つの状態が考えられます。
気そものもが不足している場合
気の動きが滞り目詰まりを起こしている場合
気が大きくなり過ぎて、「圧」が強い場合
それぞれは、このような状態として現れます。
- 気が不足している時
いわゆるエネルギー不足のときです。
やる気が落ちる。物事が進まなくなる。
動きや反応が鈍くなる。積極性がなくなる。
空気が抜けてしまった風船のようです。
頑張ろうと思っても、空気が抜けているので、ポンポン弾めない。
空気はどんどん抜けていくので、どんどん下がって落ちていきます。
- 気が滞っている時
いわゆる煮詰まっている状態です。
憂鬱感でいっぱいになる。胸がつかえた気分になります。
食欲もなくなります。美味しいものも、美味しいと思えない。
一つの物事がぐるぐる回る(発展しない)。だから、同じ考えがぐるぐると回ります。
変化ができない。
チューブの中に、不要なゴミが溜まっているかのようです。
頑張らないと思うけど、狭い場所で水が堰き止められてしまうように、片足を掴まれてしまったようになります。
- 気が集まり過ぎたとき
いわゆる一方に偏りすぎた状態です。
過剰になります。忙しく動き回る。気持ちが先走って、動きが空回りする。
実態がないのに物事がどんどん進んでいきます。
変化の過程が早すぎるから、振り回されてしまう。
気持ちがついていけなくなって、身体だけ動かされていきます。
この場合、五行の中のどの気に偏り過ぎているかで、具体的な感覚は異なります。
「木」の場合は、あれこれ一度にやらなくては気が済まない
「火」の場合は、あれこれ気になって感情が上がったり下がったり。
「土」の場合は、あれこれ全部把握しないと落ち着かない。
「金」の場合は、あれこれ反対意見にイラッとして反撃したくなる。
「水」の場合は、あれこれ考え過ぎて何が大事かわからなくなる。
「気」を調整する時には、これらの状態を知って、それから気の特徴を理解してから、整えていきます。
それでは、それぞれの調整方法を考えてみましょう!
気が不足している場合
やはり「補う」しかありません。足りないから、増やしていかなくてはいけません。
スタミナ満点の焼肉を食べる、なども良いですね。
ただし、食べた翌日は元気かもしれませんが、その次の日には、元通りの「空気が足りない風船」になってしまうかも。その確率はかなり高い。。。
そもそも不足したのは、「使い過ぎ」だからです。
無理に頑張るのは、勢い良く流れる川の流れに逆らって、川上を目指して泳いでいくようなものです。
しかも、それが長時間だったら、もうヘトヘトです。
だから、補うのと同時に、無駄を省かなくては。
何もしない時間を過ごす。
それに加えて、何も考えないと、なお良いですね。
ただし、長時間ではなくて、短時間で。集中的に。
「今日のランチの後、1時間だけ、海を眺めてぼーっとする」みたいに。
それから、気を使いすぎる集まりには参加を控える。
気が不足する人は、いつも気を使っているから。それは他人と過ごす時にはかなりの確率で消耗していきます。
例えば、一緒に過ごす人が「超ポジティブ」であったとしても。
テンションを合わせるのは大変です。
だから、あらゆる「情報」をシャットアウトして。
不足しがちな気を、しっかりと守りましょう。
気が滞っている場合
目詰まりを取り除かなくてはいけません。
こだわりが強いのは、ある意味「しこり」のようです。
だから、こだわればこだわるほど、目詰まりの原因となる「しこり」が大きくなっていきます。
そんな時には、視点が一点集中しているので、首を回して、凝り固まった首筋をストレッチする。血流が流れると、気も流れていくので、「しこり」は、だんだんと小さく溶けていきます。
ただし、一時的には凝りが和らいでも、油断すると再び、首が固まり、視点が集中して、「しこり」が大きくなってしまいます。
気が滞ってしまうのは、一度にたくさんの気を流そうとするからです。
チューブの太さ以上のものを、チューブから通そうと押し込めているよう。
とりあえず、「課題」は細かく分けて捉える。
それから、優先順位を考えてから、順番にやっていく。
まずは出来ることから取り組んで、目の前に集中する。先をあれこれ考えない。
やる事自体を減らしていくのも良いですね。
両手に余る「荷物」は抱えない。
他に手が空いている人を見つけて、代わりに持ってもらいましょう。
気が集まり過ぎた場合。
五行のうちの、どれかの気がとても勢いを増した時。
バランスが非常に悪くなります。
だから、バランスを整えると良いのか…
実は、それはではちょっと残念なのです。
バランスが崩れていると、バランスをとろうとする力が働きます。その力は動きとなり、外に出ていきます。
そして、他の人にはない個性として現れるのです。
命式が非常に偏っている人は、とてもユニークな個性を持っています。
人が思いつかないようなことを思いつくし、人が躊躇する事でも軽々とやってのけます。
それが良いかどうかは別問題。
良くなるには、失速しないこと。
木の場合は、イライラし過ぎて文句ばかり言う。
火の場合は、浮かれすぎて大盤振る舞いしすぎる。
土の場合は、頑固になりすぎて一歩も譲らなくなる。
金の場合は、決着をつけたくて論破しまくる。
水の場合は、恐れ知らずにも程がある。
これは失速に向かっている危険信号です。
だから気をつけて。
せっかくの個性です。
上手く使いこなす方法を見つけましょうね。