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「外格」を取ろう:自分の頭「日主」が大きい人は、皆んなの憧れの存在です

「五行」を調整することは、「気」を整えていくことになると思っています。

なぜなら、森羅万象は「五行」で構成されていると考えられているからです。

 

 

「五行」は「木・火・土・金・水」の五つのタイプに分類できます。

この五つは、お互いに影響を与えながら、一つの「景色」を作り上げています。

 

 

個人の運気で考えてみると、誕生日から導き出す「命式」は、その人が宿している「五行」です。

つまり、「命式」とは「五行」で構成されているのですが、五つが全て網羅されているわけではありません。

持っている「五行」もあれば、持っていない「五行」があります。

それらは、「個性」となって現れます。

なので、持っていない「五行」がたくさんあるから「ダメ」ではありません。

持っていない「五行」が多いほど、持っている「五行」の強さが際立つ為に、それが「偏り」となり、強烈な「個性」となります。

 

 

特に、命式の中で、一つの五行にあまりに偏っている場合、「外格」と言います。

通常、調整をする時には、日主の五行を中心として、なるべくバランスが取れていて、安定するようにします。

でも、「外格」の場合は、それが当てはまりません。

命式全体の偏りを、より強めていく方が良いと考えます。

 

 

つまり、「強みを活かす」のです。

 

 

 

ただし、「外格」の命式だからと言って、必ずしも、偏りを強めていく方法の方が良いのかと言うと、そうとも限りません。本人のライフスタイルによって異なります。

「個性」を前面に押し出すには、周囲との軋轢が生じてしまいます。

軋轢と戦える「環境」にない場合には、トラブルになりかねません。

また、育った環境などで、自分で「安心できる景色」が異なります。

 

偏った「命式」が故の「困難」を、味わいたくないと生きてきた場合には、「個性」を削る癖がついています。そして、その癖を発揮できた方が、楽な場合もあるからです。

 

判断するには、過去や大運を探っていきます。

過去に巡ってきた「五行」を、どんな状態で過ごしてきたか、また、大運の五行が自分の五行を強める圧力をかけた時の状況などを探っていきます。

 

それを鑑みて、「外格」を取るのか、その反対の「内格」を取るのかを考えていくのです。

 

 

 

「外格」を取るとは、文字通り「外側」を頑丈にしていきます。

「外側」とは、外面や体裁です。着飾るように、表面をピカピカに光らせます。

例えば、「とにかく儲けよう、たくさん儲ける事こそ目標だ!」と、ガツガツ突っ走る。満足感は儲けた後からついてくると考えます。

 

その反対に「内格」を取るとは、文字通り「内側」を重要視します。

心が豊かであること、喜びの感情で溢れていること、日々が充実していること、何よりも、自分が安心して落ち着いていて、安定して、伸び伸びする。

だから、なるべく無理はしない。

「自分らしく」にこだわる場合は、「内格」を取ります。

だから、通常のほとんどは、こちらで調整していきます。

 

 

 

 

非常に偏り過ぎている「命式」は、大きく分けて二つあります。

それは、自分自身の「頭」である「日主」が強くなり過ぎる場合と、弱くなり過ぎる場合です。

 

 

今回は、「日主」が強くなり過ぎる場合をご紹介していきますね。

 

 

<強旺格>

自分の「頭」が、無条件に強められる場合です。

最強の石頭で、なんでも頭突きで粉々にできるみたいな感じです。

以下の二つの種類があります。

 

・従旺格

 成立する条件  1)日主と同じ五行が非常に強い

         2)命式内に「財」「官」がない

         1)2)を満たす場合

 気質の特徴   自分を貫く姿勢が強い(頑固・強情・負けず嫌い)

         他者に対しては優しい

         聡明 広い視野を持つ 心が大きい 

 調整方法    日主と同じ五行(比肩・劫財)や、「印」が加わると吉

         本来の自分の力がより強められるために、パワフルとなる

         食傷があると、開放的な面が出る

 悪く出る場合  日主の五行を剋す五行が巡る場合には、本来の特徴が弱められる

 

 

・従強格

成立する条件  1)命式内に「印」が非常に強い

        2)命式内に「食傷」「財」がない

        1)2)を満たす場合

 気質の特徴  聡明で穏やか

        周囲の意見にも真摯に耳を傾ける

 調整方法   日主と同一五行(比劫)や日主を強める「印」が加わると吉

        本来の自分自身の力がより強められるために、パワフルとなる

        自信が満ちる 決断力が増す

 悪く出る場合 「財」が巡る場合には「印」を剋すために日主に力が注がれなくなる

 

 

 

 

 

 

<一行得気格>(いっこうとっきかく)

「日主」に対して、命式の中の五行が力を注ぎ込むことで、「日主」が強められていきます。

「日柱」の「五行」によって種類が分かれます。

 

 

・曲直格 

成立する条件  1)日主が「木」

         2)地支が「東方合」(寅卯辰)または「三合木局」(亥卯未)

         3)命式に「木」を刻す五行がない

         1)2)3)を満たす場合

 

気質の特徴    情が厚い  困った人を助ける

         面倒見が良い 初志貫徹 理想主義者 

         財運が弱められる傾向がある(人の為に財を使うから)

調整方法     日主を強める五行が吉となる

悪く出る場合   日主を刻す五行は力が弱まる

 

・炎上格

 成立する条件  1)日主が「火」

         2)地支が「南方合」(巳午未)または「三合火局」(寅午戌)

         3)命式に「火」を刻す五行がない

         1)2)3)を満たす場合

 気質の特徴   豪快 社交性がある

         せっかち 待てない 好き嫌いがはっきりしている

         愛情深い エネルギッシュ

調整方法     日主を強める五行が吉となる

悪く出る場合   日主を刻す五行は力が弱まる

 

・稼穡格

 成立する条件  1)日主が「土」

         2)地支が「四墓」(丑辰未戌)

         3)命式に「土」を刻す五行がない

         1)2)3)を満たす場合

 気質の特徴   温厚 他人の為に行動する

         礼儀正しい 目月ことを好まない 実直 有言実行

         粘り強い 

調整方法    日主を強める五行が吉となる

悪く出る場合  日主を刻す五行は力が弱まる

 

・従革格

 成立する条件  1)日主が「金」

         2)地支が「西方合」(申酉戌)または「三合金局」(巳酉丑)

         3)命式に「金」を刻す五行がない

         1)2)3)を満たす場合

 気質の特徴   公明正大 正義感が強い 

         スケールが大きい 人を導いていく

         自分に厳しい 人にも厳しい

調整方法     日主を強める五行が吉となる

悪く出る場合   日主を刻す五行は力が弱まる

 

・潤下格

 成立する条件  1)日主が「水」

         2)地支が「北方合」(亥子丑)または「三合水局」(申子辰)

         3)命式に「水」を刻す五行がない

         1)2)3)を満たす場合

 気質の特徴   人当たりが良い 聡明さ

         顔たちが整っている

         想像力が豊か 新しい発想で開拓していく

調整方法    日主を強める五行が吉となる

悪く出る場合  日主を刻す五行は力が弱まる

 

 

 

これらの全ての「命式」に共通する事ですが、「自己主張」をしっかりできる人です。実際に「自己主張」しているかは別ですが。

自分の考えで決断をし、人に頼らず抱え込んで解決しようと頑張ります。

それは、「長所」でもありますが、やり過ぎると「短所」となります。

 

 

「日主」が強い人は、自分の「頭」が平均値よりも遥かに大きいと考えてみてください。とても目立つし、とても安定していますよね。

でも、転んでしまったら、自分の「頭」が重過ぎて、起き上がることができなくなってしまうかもしれません。

 

 

「個」が尊重される今は、「大きな頭」を持った人は、とても魅力的です。

だから、できれば、「大きな頭」をもっともっと大きく膨らませて、思いっきり「偏って」いけたら良いなと思っています。

 

 

「大きな頭」の人は、「小さな頭」の人から見たら、とても羨ましい憧れの存在です!