天真爛漫で無邪気な人:タロットカードの私の解釈「太陽」
天真爛漫な笑顔で笑う人は、ほんとうに可愛らしい。
その人の笑顔を見ていると、こちらまで笑顔になって、しあわせな気持ちになります。
無邪気で素直な人は、ほんとうに可愛らしい。
ちょっとくらい失敗しても、許してあげてしまうし、それどころか手を差し伸べて助けてあげたいとさえ思います。
人は、目の前の人の行動を見た時、まるで自分が体験しているかのように受け止めると言われています。
なので、天真爛漫で無邪気な人を見ると、自分もまるで天真爛漫で無邪気になった気分になるのです。
天真爛漫で無邪気な人は、一緒に過ごす人の、胸の中にしまい込んだコンプレックスや、悩みを忘れさせてあげる、そんな疑似体験を、プレゼントしてあげる事ができる人なのかもしれません。
「太陽」のカード
「成功」「繁栄」「人気」「幸福」「自由」
「太陽」のカードは、22枚ある大アルカナのカードで、「最も出て欲しいカード」のベスト3に入ります。
ちなみに、後の二つは「女帝」「世界」です。
真っ青な空に、大きな太陽が燦々と輝いています。太陽の光を遮るものはありません。
太陽のエネルギーを一身に受けた向日葵は、これ以上開くことができないくらい大きく花を広げています。
全ての向日葵は、疑うことなく上を向き、太陽の方に向き、光を享受しています。
裸の子供が、大きく両手を広げ、楽しそうに、微笑んでいます。
幸せをいっぱいに感じ、不安や恐れは、その表情から読み取ることはできません。
真っ白い馬は、子供をしっかりと背中に乗せ、子供が落ちないように守っています。
こんなにも頼りになる力強く、優しい馬に守ってもらっているので、子供が不幸になることは考えられません。
「太陽」のカードには、この上なく幸せな状況が描かれているのです。
ここまでは、「教科書通り」の解釈です。
もう一度、しっかりと絵に目をやると、ちょっと不思議なことに気がつきます。
カードの上に記されている「XIX」の横に、黒い線があるのにお気づきでしょうか。
この「黒い線」の解釈は、様々です。
全てのものごとは、陰陽のバランスで成り立っています。
陰と陽は、同じだけ、同じ強さであってこそ、バランスが取れるのです。
「黒」は「陰」を示す色です。
黒は「暗黒の闇」の色です。
何かの拍子に、「黒い線」が「太陽」を突き破ってしまったら、もしかしたら、一瞬で「太陽の世界」が「暗黒の世界」に変わってしまうほど、「黒い線」のエネルギーは強いのだと思います。
この「黒い世界」を受け止めて、それ以上の「太陽の世界」を表に出せるほど、強い心を持てたので、「太陽の世界」が輝いているのかもしれません。
「子供」の後ろには、高い灰色の壁があります。
「子供」は、灰色の壁に囲まれて、その壁を乗り超えたくて、自由を手に入れたくて、必死に壁を乗り越えて、そして、みんなが無理だと言っていた壁をついに乗り越えることができた。
だから「子供」は何一つ怖いものなどないと思えるほど、両手を広げ、高らかに、笑顔になれたのかもしれません。
天真爛漫な笑顔で笑い、無邪気で素直な人は、子供のように自分の気持ちに正直に向きあって、自由になる覚悟をし、自由になる努力をし、「心の闇」までも「小さな線」にしてしまうほど、とても強い人だと思うのです。
だから、愛されます。
カードリーディングで「太陽」のカードが出た時は、
「おめでとう。頑張りました。」
と、お客様と握手したくなるほど嬉しくなります。
それは、困難を乗り越え、やっと手にする結果なので、思いっきり受け取ってほしいのです。
笑顔が素敵な人は、本当に強い人です。