モチベーションを上げるには:タロットカードの私の解釈「戦車」
大学を卒業して、就職した会社の上司は、仕事に非常に厳しい人でした。
「社会人一年目は勉強の年。
だからプライベートでの休み希望は認めない。」
今、こんなこと言ったら大変なことになるかもしれませんが
当時はバブル絶頂期
働けば働くほど、空からお札がひらひらと舞い降りてくる
皆んながそんな勘違いを本気で信じて、まるで熱病に冒されているかのように、四方八方に手を伸ばし、手当たり次第いろんなものを掴む、そんなイメージの時代でした。
がむしゃらに欲しいものを手に入れたいと思い、そして手に入れることができた時代でした。
私ががむしゃらに欲しいと切望したものは
プライベートのお休み
どうやったら、希望の日に、休みをもらえるか
そのために、頭をひねり、言葉を選び、時にはちょっと演技もしてみたりしながら
施行錯誤を繰り返していました。
見事お休みを手に入れたときには、モチベーションが上がって、休みの日を楽しみに、目の前の仕事を全力で頑張りました。
何故って、せっかく勝ち取った休日なので、仕事を持ち越すわけにはいかないからです。
思いっきり遊びたかったから。
先日、すごく久しぶりに、その頃一緒に働いていた人に会いました。
「どうやって上司から休み希望をもぎ取るか、いつも戦略を練っていたあなたは、いつも楽しそうだったよね。」
「そして、見事休みをもらえた時、勤務表を見ながらガッツポーズして、上司に怒られて、それでも、あなたはニコニコ笑っていたよね。」
と、言われました。
実は、怒られたことは記憶になくて
多分、希望通り休みが取れた嬉しさで、怒られたことには気づいていなかったのかもしれません。
「戦車」のカード
「達成」「勝利」「前進」「獲得」「行動力」を示すカードです。
凛々しい王子が、戦車に乗って、果敢に敵を倒すため突き進む姿が描かれています。
背景と戦車の車輪の色は「黄色」
「黄色」は自分の色
王子は自分の信念を持って真っ直ぐに前に進む決意をしています。
彼の肩には、彼を応援している様に微笑む「月」と、彼の行く手を憎々しく感じているしかめっ面の「月」が。
味方もいれば、敵もいる
彼が自分を信じている限り、「月」の存在は気にもなりません。
キリッとした彼の表情からは「言いたい人には言わせておけ。」と、言っている様にも読み取れます。
戦車を率いているのは
「慈愛」と「寛容」の象徴である白いスフィンクスと
「厳格」の象徴である黒いスフィンクスです。
彼は2頭のスフィンクスを、自分の思い通りにコントロールしながら、戦う敵に向かって、勢いよく進んで行くのです。
しかし、絵をよく見てみると
スフィンクスには手綱が付いていません。
彼はどうやって2頭をコントロールするつもりなのか、果たしてコントロールすることはできるのか。
もしかしたら、2頭とも、戦いに向かわずにどこかに立ち去ってしまうかもしれません。
そんな時、2頭のスフィンクスのご機嫌を取りながら進むより、自分自信で進む方が良いかもと、彼は気づくことでしょう。
ご機嫌をとるのは、面倒だから。
でも、もしも彼が、一人で戦いに向かったら
彼は、進むために、膨大な時間とエネルギーを費やさなくてはいけません。
王子は「勝利」を手に入れるため、自分自身とも戦って、きっと大きな事を成し遂げる事でしょう。
自分の行動を、自分でコントロールすることができたら
モチベーションは上がります。
人は自分で決めたことに、責任を取りたいと思うからです。
でも、一人で行動すると、エネルギーもたくさん必要です。
「周囲はあてにはならない」と割り切って
「一人では限界がある」と悟り
「周囲を上手に利用する」したたかさを身につけ
「自分の行動は自分で決める」
モチベーションが下がったと感じるときは、自分で決められないから、人にさせられていると感じているからだと思います。
人から言われた命令を、「○○しろって言われた」と思わずに
「最高の○○を、私がやってみせる」と自分を主語に置き換えてみると、少し楽しくなるかもしれません。
そして、最高の○○が出来た時、周囲が褒めてくれます。
褒められると、モチベーションが上がります。
モチベーションが上がると、勝利を目指して前進していけます。