たくさんの「最高潮」を作りましょう:「大運」「接木運」を知ると「転換期」の過ごし方と「ピーク」の作り方が分かります
暦の巡りは、「揺らぎの様」を見せてくれます。
上に上がったり、下に下がったり、大きく膨らんだり、萎んでいったり、そして、その繰り返しのサイクルもまた、同じように上に上がったり、下に下がったり、大きく膨らんだり、萎んでいったり、そして、また、そのサイクルもまた、同じように、揺らぎを繰り返していく。それを10個の「干支」と12個の十二支との組み合わせで表現をしています。
運気の流れは、まるで「玉ねぎの皮」のように、何層にも重なり合い、個人の「運気」を紐解く時には、その「断面」をスパッと切り取って、「今、こんな感じですね」と解釈をしていきます。
なので、その部分だけを切り取っていることを忘れて解釈をすると、「流れ」を分断しているために、鑑定の「精度」が落ちてしまうことになります。
「過去」と「未来」を繋いだ道筋の中に、「今」の位置を決める
常にそれを意識して、「今」の断面を観ていくと、いわゆる「当たる占い」になるんではないかなと思っています。
では、具体的に、暦の「流れ」とは何かと言うと
4つの「季節」の移り変わりと、その間にやって来る「土用」(調整期間)です。
「春」になり、目覚めて芽吹き、上に向かう「運」
そして、「春」から「夏」に変化する不安定な「運」
「夏」真っ盛りで上昇著しい「運」
そして、「夏」から「秋」に変化する不安定な「運」
「秋」になり実りを満喫し、収穫をする「運」
そして、「秋」から「冬」に変化する不安定な「運」
「冬」になり、こもって休んで暖をとる「運」
この巡りの中での自分の「立ち位置」を確認し、その「運」に最も適した「行動」をすることで、いわゆる「運を味方に」つけることができるのです。
巡りのサイクルにも、種類があります。
時間単位で変わるもの、毎日一つ変わるもの、毎月一つ変わるもの、毎年一つ変わるもの、そして、10 年に一つ変わるもの。
これらの種類が重なり合って、「今」を作っているのです。
占いでは、毎月や、毎年、巡ってくる暦が何かを観ていくのがメジャーですが、もっとじっくりと観ていくために、10 年毎に巡る運(大運・たいうん)を知ると、「人生の季節」を感じることができます。
実は、四柱推命では、この「大運」が、個人の運気の約6割の影響を与えるほど重要であると言われているほど、とても大事に扱います。
「大運」の求め方は
まず、「命式」のうち、生まれた年の「干支」(年干支)を調べます。
それから、ここが一番「大運」の面白いことろですが、気は通常は「順番通り」に巡りますが、「大運」だけは逆に巡る「逆行」があります。
「順行」と「逆行」は
・男性の場合 年干支が陽(甲丙戊庚壬)の場合は順行
年干支が陰(乙丁己辛癸)の場合は逆行
・女性の場合 年干支が陽(甲丙戊庚壬)の場合は逆行
年干支が陰(乙丁己辛癸)の場合は順行
つまり、男性か女性では「反対」になります。
次に、生まれた月の「干支」(月干支)を調べます。
この「月干支」は、その人がこの世に立った時の運(立運)です。
そこから、大いなる流れが、10 年ごとに、一つづつ巡るのです。
そして、その10 年の切り替わりポイントは
・順行の場合
生まれた日から、次の節入り日までの日数を数えます。
その日数を「3」で割ります。
出た数の年齢が、切り替わる歳です。
※ 出た数が「1」の場合は、1歳・11歳・21歳・31歳・・・・
・逆行の場合
生まれた日から、前の節入り日までの日数を数えます。
その日数を「3」で割ります。
出た数の年齢が、切り替わる歳です。
日数を「3」で割った時、余った数は「1」につき「4ヶ月」とします。
つまり、「1余1」の場合は、「1歳4ヶ月」です。
ちょっとややこしいけど・・・
最近は、アプリでも求められますよ。
でも、せっかくなので、時間があったら、自分でも計算してみてくださいね。
なぜ、「3」で割るのかというと、これは「季節」が関係しています。
暦で「季節」を示しているのは、12個の十二支です。
十二支が3個づつグループを組んでいて、4つのグループが出来上がります。
つまり、「3」で割ることで、どの季節に該当するかを調べています。(流派によって諸説あります)
ここからも、暦が「季節」の巡りであり、「季節」の巡りを感じることで「運」を理解できることが分かりますね。
春・・・寅→卯→辰
夏・・・巳→午→未
秋・・・申→酉→戌
冬・・・亥→子→丑
「寅・巳・申・亥」は、季節が始まり、勢いがある
「卯・午・酉・子」は、季節が極まり、やがて下がっていく
「辰・未・戌・丑」は、季節の変わり目
そして
・未→申(順行の場合) または 申→未(逆行の場合)
・戌→亥(順行の場合)または 亥→(逆行の場合)
・丑→寅(順行の場合)または 寅→(逆行の場合)
・辰→巳(順行の場合)または 巳→(逆行の場合)
十二支の切り替わりが、以上の4つの場合に、30年毎に大きく土台(季節)が変わるために「30年に一度の大転換期」(接木運)」と言われています。
この時期は、様々な「変化」が起こるとされて、「怖い」と言われる方もおられますが、決してそんなことではなく「季節」が変わると捉えてみてくださいね。
春には春の楽しみがあり、夏には夏の楽しみがあります。
なので、ずっと「永遠」に、このままずっと変わりたくないと考えていたら、もしかしたら「接木運」にギクシャクすることが起こるかもしれませんが、「衣替え」をして迎えれば、「新しいファッション」が試せます。
では、実際に「接木運」の時期、本当に大変なのかと言うと、そんな人もいれば、そうでもない人もいる、半分半分かなと感じています。
ただ、「順行タイプ」の人は、「接木運」の前の年あたりから、大きく動きが出てくる。そして、10 年間、その課題を解決するために頑張る。
「逆行タイプ」の人は、「接木運」よりも、その次にくる10 年の大運の方が、大きく動きが出やすく、切り替わりの10 年は、その準備をしている。
「順行」の場合は、巡りが「陽」から「陰」へと「大運」が流れ、「逆行」の場合は、その逆になって、つまり、「陰」から「陽」に「大運」が流れます。
「陽」は、ガツンと動かす気で、「陰」は受け止める気なので、そのようになるのかもしれないと思っていますが。。。真偽のほどはわかりません。
ただ、やはり「大運」の前後の年を含めた「3年間」は、様々な切り替わりがあるので、意識をして、準備をして迎えた方が、良いですよ。
なぜなら、この10 年できなかったことを、次の10 年はできるかもしれない。だって、「大運」が変わるから!
諦めなかったら、違う流れに乗る「準備」と「覚悟」を持って臨めば、不思議なくらい、サクサク進めるかもしれないから。
「大運」は侮れない!
「暦」の巡りから、「ものごと」は4つの「フェーズ」を経ていくことを知ることができます。
「失ったところから生まれる段階」
「生まれたものが広がって過剰になっていく段階」
「過剰になりすぎて淘汰される段階」
「淘汰されて枯渇していき失くなる段階」
「大運」の流れに当てはめてみると、一つの「フェーズ」は2年半です。
ウキウキして一番楽しくて、前向きに頑張りたくなるのは、「広がって過剰になる段階」です。
次の段階では、すでに「陰り」が出てきて、気持ちが焦り始めるころです。
ただし、「ピーク」として感じるのは、「過剰になりすぎて淘汰される前の段階」です。
だから、本当の意味での「最高潮」は、「3年間」です。
たった「3年間」しかないと取るのか、「3年間」もあると取るのか。いずれにしても「淘汰」され始めた場合、流れを止めるのは、難しいかもしれません。
運が良い人が、潔くて、決断力があって、フットワークが速くて、迷いがないと言われるのは、「3年間」を大事にしているからです。
たくさんの「3年間」が、いつも巡ってくるように、たくさんの「種」を撒いているから、「最高潮」が次々にやってくるのだと思います。
「最高潮」は年単位だけではなくて、「3ヶ月」「3日」単位もあります。
だから、それぞれを上手に組み合わせて、「いつも最高潮」を作っていきましょうね。