そろそろ「秋」へと「気」は向かい始めています:<花の定期便>8月2回目は「ピンク」で:「五行偏枯の命式」・日柱干支「火」のタイプ
気には五つのタイプがあります。
・伸びやかに成長する「木」
・熱く広がっていく「火」
・しっかりと固まる「土」
・境界線をきっちり引く「金」
・全てを均していく「水」
これらの五つの気が、それぞれ、時には大きく力強く、また、時には消え入りそうなほど儚く。そして、それらがひとつとなって「景色」を作り上げます。
五つの「気」は、季節も表します。
・新緑が芽吹く「春」は「木」
・太陽が燃える「夏」は「火」
・果実がたわわに実「秋」は「金」
・生き物がひっそりと冬眠する「冬」は「水」
・季節の季節の間の調整期間は「土」
毎日のように、「最高気温」を更新している暑さが厳しい今は、「夏」すなわち「火」が勢いを増しています。
「火」が勢いを増せば増すほどに
「土」は次の出番を狙って、前のめりに待って
「木」は出番を終えたばかりで「火」に力を委ね
「水」は暑さに閉じ込めたられて身動きが取れず
「金」は能力を発揮する場面が与えられずに、やる気が落ち気味となる
これが「夏」の「景色」です。
四柱推命の命式も、「四季」で表す事ができます。
そして、「四季」が偏りすぎている命式を「五行偏枯の命式」とよび、偏りすぎて不具合が生じた時には、その他の「気」を織り交ぜる事で調整していきます。
日柱干支「火」の時の偏りすぎた命式は、5つのタイプがあります。
・「強火」(きょうか)
日柱干支が「火」で、その他の柱にも「火」が多い場合
まさに燃える「火」だらけ。熱すぎる。
・「晦火」(かいか)
日柱干支が「火」で、その他の柱の「土」が強い場合
「火」が「土」をどんどん生み出すために頑固に拍車がかかる。
・「熄火」(そっか)
日柱干支が「火」で、その他の柱の「金」が強い場合
「火」が「金」に冷やされ消えてしまいそう。熱さが鎮火する。
・「滅火」(めっか)
日柱干支が「火」で、その他の柱の「水」が強い場合
「水」に「火」が消されてしまう。「火」がなくなってしまう。
・「熾火」(しょっか)
日柱干支が「火」で、その他の柱の「木」が強い場合
多すぎる「木」が燃えきれずくすぶってしまう。風通しが悪くなる。
暑い時には、周囲の気が「火」が多くなっているために、できれば「火」を上手く活用したいところです。
「五行偏枯」は、行き過ぎた「景色」ですが、行き過ぎないために、それぞれのタイプの「調整法」を参考にしたいですね。
・「強火」(きょうか)の場合
燃えすぎる、熱すぎる「火」を冷まします。
「丙」には「壬」を、「丁」には「庚」を用いるのを吉とします。
「水」または「金」で冷ましていきます。
・「晦火」(かいか)
育ちすぎる「土」の力を、「木」を用いる事で吸い取っていく。
土の中に根を張る木が、頑なな土を解していきます。
・「熄火」(そっか)
弱くなった「火」に「木」を用いて、火を起こします。
焚き火に薪をくべて、火を大きくして、金に負けない力をつける。
・「滅火」(めっか)
多すぎる「水」を「木」に吸い取らせて「水」を弱くする。
「木」が「水」により育つため、やがて「火」の熱源となれる。
・「熾火」(しょっか)
多すぎる「木」を「金」で切り倒して、風通しを良くする。
必要ない「木」を除いてしまいます。
四柱推命での鑑定では、「用いる」という言葉を使います。
どうやって「用いる」のかというと
・欲しい「気」が巡るのを待つ
・欲しい「気」を持っている人と過ごす
・欲しい「気」の食材や色、行動パターン、時刻、方角、などを積極的に使う
などです。
吉方位に向かう、パワーストーンを身に着ける、色を意識して使う、旬の食材を食す、などでも、使う事が可能なんですよ。
という訳で。
今週の「花」はふんわり「ピンク」
「ピンク」は「赤」と「白」を混ぜた色です。
「赤」は「火」
「白」は「金」
熱すぎる「火」を、キリッとした「白」が抑えてくれて、ちょど良い感じに冷ましてくれそうな「ピンク」で、「秋に向かうアレンジメント」になりました。
「金」の気は「秋」の気です。
少しずつ「秋」を取り入れながら
そろそろ「秋支度」を始めてみたくなりました。