「寅卯空亡」がやってくる:「空亡」の過ごし方
暦の切り替わりは「節分」が節目です。
この日を境にして、一年の暦が一つ次に進みます。
今年の節分からは十二支の「寅」が巡ります。
ちょっと気が早いですが。。。
来年は、十二支の「卯」です。
「寅」と「卯」は、ともに「木」の気を多く宿しています。
「木」は伸びゆく気。
季節では「春」
そろそろ芽吹きの「春」がやって来ます。
十二支は、「見えない景色」の象徴です。
季節だけでなく、「雰囲気」や「方位」も象徴でもあります。
「寅」と「卯」は、二つ合わせて「東方」の象徴です。
「東方」は、社会的な発展の方位でもあります。
まるで、芽吹いた小さな芽が、やがて大きな木々になるように。
スクスクと伸びて、「発展」していく様です。
一家の主人の部屋が、家の「東側」にあると、その家の主人が出世すると考えられているのも、ここからきています。
これから始まる2年間は、「発展」を意識して過ごしていきたいですね。
ただし、この場合の「発展」には、良し悪しの概念はありません。
「良い」ものを「発展」するには、個人個人の目標や目的が必要です。
できるだけ具体的に。
一つでも、たくさんでも。
暦が切り替わる前に、スクスクと伸びていくポジティブなイメージを、心に描いて、準備をしておきましょうね。
それから、もう一つ。
今回の節分では、2年毎に切り替わる巡りがあります。
それは、「空亡」です。
「空亡」については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
今年から。「寅卯空亡」になります。
日柱干支が
「41甲辰」・「42乙巳」・「43丙午」・「44丁未」・「45戊申」
「46己酉」・「47庚戌」・「48辛亥」・「49壬子」・「50癸丑」
これらに該当している人が、「寅卯空亡」の人です。
これらの人の「景色」は、「東方」が欠けています。なので、バランスを取ろうとして、反対の「景色」が頑張って強められていきます。
「東方」の反対側は「西方」です。
「東方」が欠け、「西方」に引き寄せられていくのです。
「西方」は、「財」の象徴でもあります。自分の感情の安定をもたらしてくれる「財」を得ていく世界です。
「東方世界(友人・社会・名誉)」が不自然となる。
「西方世界(家庭・安定・財)」に引き寄せられる。
そのため、「寅卯空亡」の人は、十干や十二支の細かな特徴は異なっていたとしても、
自分事として物事を捉える傾向があります。
曲がったことや納得できないことは受け入れません。頑固に自分の信念を貫こうとします。
社会の中での「成功」よりも、自分自身の「成功」にこだわります。
自分の「居場所」が、充実していることで、満足感を得る人です。
いくら「社会的な成功」を手に入れたとしても、大切な「家族」や「仲間」が困っていると、放ってはおけません。
いくら「会社」が大きくなっていっても、一緒に頑張っている「チーム」が輝いて慰安ければ、納得はできません。
これが「通常」です。
でも、これから2年間は、「東方」の気を、「寅卯空亡」の人たちも授かっていくことになります。
そうすると、自ずと「バランス」が崩れてしまうことになります。
いつもの通りにやっていては、「西方」が強過ぎてしまいます。
なので、少しだけ、「西方」を抑え気味にしていかなくては、上手にバランスが取れません。
「空亡」時期は、「運が悪い」のではなくて、バランスを欠いてしまうために「失速」しやすい時期とも考えられます。
なので、「悪い」と言ってしまいたくなりますが。
「通常」ではなく、「工夫」をして過ごしてみると、いつもだったら手が届きにくい所まで、触れることができるとも言えるのです。
もしかしたら、「想定外」の「評価」を受けるかもしれません。
進まなかったことが、突然、動き始めるかもしれません。
それは、自分の「計画」や「予定」を、大きく覆してしまうかもしれません。
決して、「感情的」にならないように。
自分の手を離れた「場所」で起こっていることに対しては、「冷静」に離れて見る。
そして、目の前の「できる事」と「やるべき事」に集中してみましょう。
そうすることで、「寅卯」の巡りが、後はなんとかまとめてくれるはずです。
ただし
「社会的」な方向に、少し目を向けて動いてみる。
なぜならば、「社会的」な場所が、満ちていくからです。