「命式」を作成する方法:「命式」と仲良くなると語りかけてくれます
四柱推命は、900年くらい前に、中国の宋の時代に誕生したと言われています。
徐子平が提唱したと言われています。
その後、長い年月を経て、たくさんの推命家や研究者によって、現在に引き継がれています。
長い年月の間には、様々な解釈方法が編み出されていきました。
その中で、変化してきたものもあれば、変わらないものもあります。
その中で、ずっと変わらずに引き継がれてきたものとして、最も重要なのは「暦」に基づいていることかもしれません。
この世に命が誕生した瞬間、巡っていた「暦」を、その人の「景色」として表現をします。
つまり、四柱推命で占う場合、「暦」がなくては始まらないのです。
「暦」は、「恒気法」と「定気法」の二つの種類があります。
1年はおよそ365日5時間47分です。
「恒気法」とは、平等に12等分する方法です。1ヶ月はおよそ30日10時間29分となります。
「定気法」とは、太陽が地球を一周回る時間を12等分する方法です。360度を12等分すると、一つのパーツが30度となります。そこで、太陽が30度動く時間が1ヶ月となります。太陽は、いつも同じ速さで動いているのではないため、1ヶ月の時間は均等にはならないことになります。
現在の暦は、「定気法」が一般的です。
しかし、四柱推命が生み出された時代には、「恒気法」を使って節を捉えられていました。ということは、現代版の「暦」を使うのは、少しばかり「無理」があるとも言えますね。
このように、学びを深めていくと、数々の「無理」に突き当たります。
これは、長い時を経て、「状況」が変わっていくから起こることです。
なので、「時代」が変われば、「解釈」もそれに応じて変わっていくのは、当然なのかもしれませんね。
柔軟に、でも、「土台」は強固に守っていく。
二つの「態度」で向き合っていかなくてはいけないと、常日頃から感じています。
と、言うことで、
今日は、四柱推命において、「これがなくては始まらない」大事な大事な「命式」の求め方について、書いていきますね。
まず、「命式」は、「4つの柱」から成り立っています。
生まれた年を「年柱」
生まれた月を「月柱」
生まれた日を「日柱」
生まれた時を「時柱」
これらが、それぞれに影響を及ぼしながら、個人の気の「景色」を彩っています。
まずは、「年柱」と「月柱」を求めます。
「年柱」と「月柱」を求める場合は、生まれた年に巡っていた「干支」を「年柱」として、生まれた月に巡っていた「干支」を「月柱」とします。
ここで、気をつけなくてはいけないのは、「月」の「干支」はその月の「1日」から巡っているのではないのです。
なので、月の上旬に生まれた場合、万年暦をチェックして、「月柱」を求めなくてはいけません。
それから、もう一つ、地方時差や均時差を考慮する必要はありません。
それは、節入りがどの場所においても、同時に起こるものだからです。
日本で生まれた場合、出生時刻は、「日本標準時間」で決まります。例えば、海外で生まれた人の命式を求める場合は、「日本標準時間」との差異(時差)を考慮しなくてはいけません。
ただし、例外があります。
戦後一時的に、GHQの政策で「サマータイム」が設けられた時期がありました。
省エネを目的として、夏場の時間が1時間進められました。
なので、この時期に誕生した場合は、「サマータイム」を考慮しなくてはいけません。
サマータイムが設けられた時期は以下になります。
昭和23年5月2日午前1時〜9月11日午後11時59分
昭和24年4月3日午前1時〜9月10日午後11時59分
昭和25年5月7日午前1時〜9月9日午後11時59分
昭和26年5月6日午前1時〜9月8日午後11時59分
海外は、今でもサマータイムを設けられている国が多いので、ここでも気をつけて調べなくてはいけません。
次に、「日柱」と「時柱」を求める
この二つの「柱」については、「時間調整」が必要となります。
と言うのも、出生場所によって、太陽が位置する場所が異なります。東の地方の方が陽が落ちるのが早いように。
なので、暦をそのまま使うことができません。場所による「時差」を考慮しなくてはいけないのです。
「時差」には「地方時差」と「均時差」の二つがあります。
<地方時差>
「日本標準時間」は、明石市を基準として決められています。(東経135度)
太陽は東から西方向に向かって動いている為に、太陽の位置を基準にした時刻は、東側は「早く」、西側は「遅く」なります。つまり、「地方時差」とは、「場所」による時の差異です。
<均時差>
1日は24時間とされています。ただし、実際には、季節(日)によって日照時間が異なります。これは、地球が太陽の周りを楕円形の軌道を作って動いているからです。このために、
太陽と地球の距離は、近くなったり遠くなったりしています。太陽との距離が最も近くなる「近日点」や最も遠くなる「遠日点」が生じます。
これは、「日」によって変わりますが、毎年ほぼ同じ距離をとって動いています。
「日柱」と「月柱」を求めるには、まず、この二つの「時差」を考慮して、「出生時刻」を割り出します。
割り出された「時刻」の該当する「日干支」が「日柱」、「時干支」が「時柱」となります。
これで、4つの「柱」の完成です!
ちょっと面倒だな・・・と思われた方もいらっしゃるかもしれないですね。
確かに、ちょっと面倒です、、、
でも、ご安心ください。
最近は、入力するだけで簡単に命式が求められるサイトやアプリがあるので、そちらを利用されても良いと思います。
ただ、やはり、自分で計算すると、「命式」と仲良くなれるような気がしています。
ちょっと「不思議ちゃん」発言ではありますが、、、、
「命式」と仲良くなると、「命式」が語りかけてくれる気がするのです。