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「二つ」の欲求のご機嫌を取ろう:命式から考える「ご機嫌の取り方」:陰陽論 

誰しも皆んな、「二つの欲求」を持っています。

 

一つは、「自分でありたい」

つまりそれは、人とは違った個性を持って、その個性を輝かせていきたいと願うのです。

周囲との「分離」を目指し、切り離していき、最後には、「自分」以外のものとの間にはきっちりと「境界線」を引く。

そのために、頑張ります。

 

 

もう一つは、「皆んなに受け入れられたい」

つまりそれは、周囲と共に助け合いながら、自分のできる事で誰かの役に立って、できない事は誰かに代わりにやってもらう。

周囲と「統合」していき、最後には皆んな一緒に、素敵な「世界」を作り上げる。

そのために。頑張ります。

 

 

この「二つの欲求」は、相反しているために、同時に全てを満たすことは不可能になります。

なので、その時々で、どちらを優先していくのかを決めなくてはいけません。そして、二つの間で、いつもバランスが取れていなくてはいけません。

 

 

「分離」していく欲求は、階段を一つ一つ登っていく状況に似ています。

人よりも、少しでも高く登れば、頭ひとつ浮き出るので、周囲と分離していけます。

できるだけ高く、誰も到達できないほど高く登っていくほどに、満たされていきます。

 

 

「統合」していく欲求は、熱い飲み物の中にお砂糖を入れて、溶けてい状況に似ています。お砂糖は飲み物に飲み込まれて、深く浸透していきます。そして一体化していきます。

物語に触れて、その中に飲み込まれていき、その物語が、まるで自分の物語であるかのように感じるほどに、満たされていきます。

 

 

 

「分離」していく欲求を満たしていく方法としては、階段を登っていく状況から考えていくと、どうすれば良いのか分かってきます。

一段一段登って行く。

それしかありません。

計画を立てて、計画通りにこなしていくこと。「飛び級」は数段の階段を飛んで登っていくのと同じなので、クレーンに引き上げてもらわないと無理ですね。そうなると、クレーンの準備やら、操縦してくれる人を探したりと、かなりの手間がかかります。しかも、使った後のクレーンも、元の場所に戻さなくてはいけないので、かなりの負担を負う羽目になりかねません。

 

 

「統合」して行く欲求を満たしていく方法としては、お砂糖が飲み物に溶け込んでいく状況から考えていくと、どうすれば良いのか分かってきます。

なりきったかの様に感じるだけの感受性を極めていく。

それしかありません。

「成り切る」とは、「自分」ではなく「環境」が「自分」となっていくことになります。いつまでも、自分の意見を貫いていると、カップの底にいつまでも溶けずに溜まっていくお砂糖になります。

 

ただし、本当に自分がなくなってしまうのではありません。お砂糖が溶け込んだ飲み物が、甘く美味しくなる様に、「全て」に「自分」が浸透して、「全て」が根本から変化したことになるのです。

なので、とても強い力で影響を与えるとも言えるのです。

 

自分が最初に気が付いた事を、周囲に伝え続けていき、それは決して強制ではなくて、周囲が飲み込んで受け入れてくれていき、最後には、「常識」となっていく状態です。

 

 

「陰陽」で考えてみると、「分離」の欲求は「陽」で、「統合」の欲求は「陰」だと思います。

「陽」は外に向かって広げていき、「陰」は内に向かって浸透していく特徴があるからです。

 

 

 

四柱推命では、生まれた年「年柱」・生まれた月「月柱」・生まれた日「日柱」・生まれた時刻「時柱」の4つの「柱」の組み合わせから、その人の「個性」を紐解いていきます。

 

その中でも「日柱」は、その人そのもの。つい普通になっている行動などの特徴を示しています。

特に「日柱」の「干支」によってその特徴が読み解けます。

 

「月柱」は、その人の社会的に立っていたい「居場所」。仕事運や実際の対人関係の取り方(意識をしている)特徴を示しています。

特に「月柱」の「十二支」によってその特徴が読み解けます。

 

 

 

何かを成し遂げたいと思う場合、「二つ」の欲求のバランスをどの様に取っていけば良いのかを「日柱・干支」「月柱・十二支」別に考えてみましょう。

 

 

まずは、どの様に「行動」すれば良いのか

これは「日柱・干支」から考えていきます。

 

「日柱・干支」が「陽」の場合は、「分離」ありきの「統合」で。

「陰」の場合は、「統合」ありきの「分離」で。

 

 

「陽」の場合は、とりあえず何も考えずに踏み出してみる。

それから、周囲の反応を感じて細かく軌道修正をしてみる。

 

「陰」の場合は、周囲が困っている事を解決してみる。

それから、やっていく過程で自分のやり方を試していく。

 

 

 

次にどの様に考えていけば良いのか。

「十二支」は「季節」として捉えていきます。「季節」の巡りから考えて「陰」と「陽」を分類してみると

「春・夏」(春・夏生まれ)は「陽」

「秋・冬」(秋・冬生まれ)は「陰」

このようになります。(一つ一つの十二支を考えた場合はこの通りとは違ってきます)

 

「陽」の場合(春・夏生まれ)は、「分離」ありきの「統合」で。

「陰」の場合(秋・冬生まれ)は、「統合」ありきの「分離」で。

 

 

「陽」の場合は、自分が納得してから始める。そして周囲が理解してくれるまで頑張る。

「陰」の場合は、周囲が納得してくれる方法を探っていく。そして、その方法の中で、最も自分で納得できるやり方を選ぶ。

 

 

 

ここで忘れてはいけないのは、「二つ」は常に存在していなくてはいけないこと。

 

どちらか「一つ」だけで、強引に進めようとしていくと、ギクシャクしていきい、いずれ進めなくなってしまいます。

 

 

 

上を目指すだけでなく、それが周囲に溶け込めていけるかどうか。

周囲に合わせるだけでなく、その中で自分が心から楽しいと感じているかどうか。

 

 

この二つの間での「葛藤」が、その人の素敵な「オーラ」となって輝いていく「光源」なのです。

火打ち石みたいですね。