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着実に成果を上げ続ける人と、そうではない人との違いとは:「干支」と「十二支」の両方を意識して進みましょう

気の巡りには、二通りあります。

 

一つは、右肩上がりに「進化」していく巡りです。

できない事を、努力して頑張って挑戦し続けていくと、全てではないにしても、上達していきます。

世の中を見ても、より改善して豊かになるように、道路が整備されたり、治療不可能だと言われていた病が、医療技術の発達により治療できるようになったり、できないことから、できることへと、気は流れています。

 

もう一つは、右に左に揺れている巡りです。

揺れるだけで、こちらは「右肩上がり」の概念はありません。

ただ、揺れているので、もちろん、良し悪しもありません。

ただし、揺らぎには、「規則性」はあります。

その「規則性」は、「季節」に置き換えて考えてみるとわかりやすいですね。

最初は「冬」のように、ひたすらじっと待つ。力を内側に溜め込み、蓄えていく。表立っては変わらないけど、水面下で動いている。

次に「春」のように、水面下での力が大きくなって、地面を割って出てくる「芽」のように、閉ざされていた「蓋」を開ける。「蓋」が破れてしまう。「蓋」の隙間から、水面下にある力が漏れ出てしまう。

それから、「夏」のように、漏れ出た力の勢いが増していき、辺り一面に広がっていく。拡散していく。勢いを止められなくなる。ひたすら広げていく。

そして、「秋」のように、広がる勢いに翳りが出て、小さくまとまっていく。固まっていく。または、実を結ぶ。結果が出る。形として整えられていく。段々とその形が小さくなっていく。

そして、また、「冬」となって、小さくなった形が細かく霧のようになり、水面下に飲み込まれていく。

 

例えば、何か新しい技術が開発されて、始まりは「新芽」のように不安定で壊れやすけど、だんだん強くなって伸びていき、そうすると、皆んなの知ることろとなり、やがて常識となり、定番となり、それから、気が下がっていくように、テンションが下り、だんだんと飽きられていき、忘れ去られていく。

 

 

この二つは、常に一緒に巡っているために、一つだけを意識しても、うまく巡っていくことはできません。

 

つまり、いつも同じ事ばかりだと、飽きられてしまうし、できない事をできるようにしていかないと、できることばかりでは、「進化」とはならないために、進めなくなります。

 

 

 

暦では、右肩あがりの「進化」については「干支」で、「季節」の移ろいについては「十二支」で、それぞれ表しています。

 

「干支」は10個あり、「十二支」は12個あり、それぞれの組み合わせは、全部で60個あります。

その組み合わせによって、「進化」と「季節」を掛け合わせ、湧き上がる気をイメージしていきます。

 

 

2021年は、「辛丑」です。

「辛」は皆んなの常識になった後の、「もっと違うことがやってみたい」と思い始める段階です。少し不具合を感じ始めた頃にあたります。

「丑」は寒い冬から春に向かって、凍った大地が溶けて緩み始める頃です。

決して勢いがありませんが、しぶとく強かで、ゆっくり進み始めるイメーじとなるのです。また、土の中に眠って隠されていたものが、氷が溶けて緩んだ大地の中から顔を出します。

 

 

 

着実に成果を上げていく人は、この二つの巡りの両方を感じて、両方大事にされていると思います。

そんな人と話をしていると、心が揺さぶれられてくるのです。

そして、自分の気も刺激を受けて、動き始めていきます。

だから、とても楽しいし、面白いですね。

 

 

着実に成果を上げていく人は、「単語」の羅列だけではなく、「単語」の「季節」も一緒に語られます。

 

「単語」の羅列とは、例えば、実績だけ並べて言うこと。「これをしました」「あれをやりました」「持っていなかったこれを、手に入れました」「これからは、あれがもっと欲しいです」みたいに。

これは、一つ目の気の巡りで、右肩上がりの巡りだけになってしまっていますね。

 

 

 

「単語」の「季節」も合わせて語ると、まるで「季節」を感じるように、ほっこり温かくなったり、キュンと冷たくなったり、涼しい風に吹かれたり、春一番の強い風や、台風のような荒々しい風など、一緒に味わうことができます。

 

例えば、何かこれからやりたいと思って、それを語る場合、どれだけ「春」を楽しみにしていて、「春」が来たらどんなに心が踊るか、今は「冬」だから、身を切られるように寒いし不安で、うっかり外に出て凍えて遭難しそうになった時、助けてもらって、飛び上がるほど嬉しかった・・・など。いつまでも聞いていたくなります。

 

 

「季節」を伝わるように言葉にするには、自分が「季節」を前向き受け入れて、「季節」を楽しみ、それから、この「季節」が永遠に続かないとわかっていなければいけないのです。

だから、今できることを、全力で取り組んでおられて、結果に「執着」されてもいません。

 

 

右肩上がりの巡りについては、「計画」が立てられるし、目標設定をし達成するたびに上がって行けるために、自らコントロール可能です。

「季節」については、お天気が思い通りになってくれないように、夏が好きだから、全部夏にしてしまおうなど、到底できないことなので、ただ受け入れるしかありません。

 

 

もしも、事が上手く運ばなくて、ギクシャクしていると感じておられるなら、今の自分の周囲の「季節」が何かを感じてみると良いかもしれませんね。

 

全く成果が感じられない時は、もしかしたら「冬」かもしれません。

吹雪の雪山に、うっかり外に出ては、上手くいかないどころが、自分が傷ついてしまいます。まずは、力を貯めて熟成しなくては。

 

 

 

二つの巡りを利用しないと、なぜ成果を上げることができないのかは、理由があります。

 

気は常にゆらゆらと揺らいでいます。

それは、個人の運気も同じです。

大きく揺らぐ人からは、勢いがある風が起こります。それが外に放つ気の勢いとなって、周囲に影響を及ぼしていきます。

 

大きく揺らぐのは、外からの気の影響を受けているからです。

外からの気とは、自分で選ぶものではなくて、一方的にやってくるものです。思ってもみない「試練」かもしれないし、想定外の「トラブル」かもしれません。たくさんの人の「応援」かもしれません。

それら全てまとめて、受けるから、揺らぎが大きくなっていきます。

 

揺らぎが大きくなっていく程に、自分の「軸」が鍛えられていきます。しっかりと安定して立ち続けるためには、「軸」を地に深く差し込んだり、固定をする衝立を工夫して作ったり、「軸」そのものを大きく太くしたりしていくことになります。

それは、「努力」や「こだわり」や「内省」や「自問自答」です。

どんなに揺さぶられようとも、どうやって凌ぐのかは、誰にも影響を受けることなく、全て自分で決めて実行できます。

 

外からの「評価」に揺さぶられることもなく、外からの「批判」に惑わされることもなく、ひたすら「軸」を俯瞰して見ているから、「軸」が安定しているのですね。

 

「季節」を共に楽しむかのように、「季節」も「言葉」に添えて伝えていきましょう。

 

 

 

「旬」を思いっきり楽しみたいですね。