「不安定」の中で「安定」を求める姿は最高に美しい:秋は「発展」と「終結」とが切り替わる
真っ赤に色付いた葉を見かけると、写真を撮らずにはいられない。
心がワクワク踊るのは、「火」の気が、「喜び」のスイッチを、カチッと入れてくれるからかもしれませんね。
なぜ紅葉するのか
それは、葉のバランスが崩れるからだそうです。
春や夏は、お日様の光をたくさん浴びて光合成ができるけど、秋から冬にかけては、それができなくなってしまう。
それで、光合成を助ける緑成分のクロロフィルが減っていき、緑色が薄くなっていくためなんだとか。
赤いのはアントシアニンだそうですが、アントシアニンが増えるのは、諸説あるそうです。
いずれにしても、葉が色付くのは、太陽の光が減ってきても、それでも生き延びるために、崩れていくバランスを、一生懸命に崩れてしまわないようにと、立て直そうとしながら頑張っている姿なんですね。
だから、紅葉は、これほどまでに美しく、人を魅了してやまない。
いつまでも見ていたい。
日差しが強く当たると、葉が透き通るように輝きを増していました。
同じ木でも、枝が違うと色付き方が全く違っているのが面白いですね。
いったい何が違っているのか
光の当たり方なのか
枝葉の向きなのか
それとも、風の吹き抜け方なのか
ひとつの原因ではなくて、たくさんの事が重なって、大きく違っていくんでしょう。
こちらもまた、頑張っている木がありました。
ゴッゴツボコボコの木。
きっと頑固な性格に違いない。
足元にはびっしりと苔も生えていて
葉っぱも育っていました。
自分の栄養を、苔や草にも分けてあげるところは、懐の深さも感じます。
なんて優しい。
自然の中に身を置くと癒されるのは
自然が癒してくれるのではなく
思い通りに動いてくれない自然の中で、それでも逞しくあり続けようと、もがいているエネルギーが、そこらじゅうに満ちていて、そのエネルギーを、全身で吸収できるからかもしれませんね。
気は常に巡っていて、変化していくから
自分も常に変わっていくし
それは、人も同じですね。