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9月の「景色」:大事な「炎」を守って育てていきましょう:五行バランス・「火」と「金」と時々「木」

もうすぐ9月。

月の暦が一つ移動します。

 

正確に言うと、9月7日15時54分が節入りです。

「丙申」から「丁酉」へと、月の干支が変わります。

 

「丙」は「火・陽」で「丁」は「火・陰」

「申」は「秋」が増していき「酉」は「秋」の盛り

秋の気配が色濃くなって、ひんやりしていく

干支も、同じ様に、ひんやりと熱が下がっていきます。

 

2021年は「辛丑」が巡っています。

9月の十二支である「酉」は、「庚」と「辛」を宿しています。

年の「辛」と月の「辛」が結びついて、しっかりと芯の通った「金」になります。

「金」は「火」を冷まします。「火」の勢いを抑えます。

なので、「丁」は勢いよく燃え盛る炎ではなく、暗闇をほんのりと照らす炎のようになります。

 

 

思いやりのある温かい心を持っていれば、希望の光となってくれます。

これらか進む方向を、ぼんやりと照らしてくれるかもしれません。

諦めずに守ってきた熱い心は、信念となって、揺らがない炎に変わります。その炎は、たくさんの人の目に触れることになっていくかもしれません。炎が「種火」となって、どんどん大きく広がっていくかもしれません。

 

 

攻撃的な熱いだけの心は、「金」の刃が許してはくれないでしょう。

勢いのある「金」が、熱いだけの心を、冷たく固めてしまうかもしれません。

 

 

じっくりと、「炎」を守っていきたい。

自分の「こだわり」を、しっかりと練り直していく。

 

 

決して華やかではないかもしれないけど、9月に練り直した事は、年末の「結果」に繋がっていくはずです。

なので、焦って「炎上」してしまわないように。

 

「きっと、なんとかなるに違いない!」

冷静で大らかな気持ちがあれば、9月の波にグイッと乗れますね。

 

 

「五行」には、それぞれ違う特徴があります。

「火」の特徴は、「熱」を宿していることです。

「熱」は、辺りに広がっていきます。

熱い情熱が広がっていき、周囲を巻き込むエネルギーを外に向かって放ちます。

 

そして、周囲を巻き込むことに関しては、「丙」よりも「丁」の方が得意です。

なぜなら、「丙」は太陽のように、皆んなを平等に照らしますが

「丁」は、その周囲にいる人だけに限定的です。

そして、その熱は、周囲の人々の心にしみていき、内面に影響を与えます。

肌感覚で感じるのは、「陽」ではなくて「陰」になりますね。

 

 

 

「火」の気が滞りなく巡っている時、または、熱量が適切である時は、物事を獲得するための欲が生まれます。

情熱を持って試練を乗り越えていこうと、行動に移せます。

 

 

東洋医学では、「火」の気は「心」を支配していると考えられています。心は「神(精神)」の宿るところで、生命活動の中心であると考えられています。

「心」が強すぎると、精神状態が活発になりすぎて、不眠、多夢、ハードワーク傾向となり、また、必要以上に周囲を巻き込む行動に出てしまいます。

 

9月に関しては、「金」が冷静に冷ましてくれるために、活発になりにくいかもしれませんが、冷静になれるだけに、ネガティブにも傾きやすくなる可能性もあります。

 

 

 

では、冷静になり過ぎて、せっかくの「丁」を押さえ込んでしまったら、どんな気持ちになってしまうのか考えてみました。

 

 

・物事が落ち着かなくなる。

これは、「火」がかき消されてしまいそうになった場合。

心ここにあらずの様になってしまいます。

「金」が多すぎると、「火」は冷え切ってしまいます。

あまりにも「理詰め」に考えてしまうと、「金」が最強になってしまいます。

 

 

・攻撃的な感情が芽生えて敵対心が強くなる。

許せない感情が強くなるほどに、「金」が勢いを増していきます。

「まあ良いか」と、少しだけ、許容範囲を広げなくては。

 

 

・敵味方の線引きが明確になる。

「金」の特徴として「結界」を引くことがあります。

きっちりと「結界」を引くことで、白黒をはっきりと分断します。

「敵」はどんな時でも「敵」であり、それはずっと「敵」である。

決して交わることなく引かれた「結界」は、「話し合い」を許しません。

 

 

・視野が狭くなり、許容範囲が必要以上に狭まる。

「火」の特徴の「広がっていく」のを、「金」が阻んでしまう。

なので、炎が限定的になって、暗闇の闇が濃くなってしまいます。

「・・・・ねばならない」が、頻繁に言葉に出始めます。

 

こんな感じになってしまったら、せっかくの「丁」を使えていないことになってしまいますね。

それでは、ちょっと勿体ない。

 

 

 

こんな時には、「木」の出番です。

「木」は「金」によって、「薪」として整えられます。

そして、「薪」は「火」に投入されると、「火」は大きく育ちます。

 

 

「木」は、上に向かう気です。

向上心に溢れていて、「明るい方向」に向かって伸びます。

目標を立てる

課題を一つ一つこなす

どうやったら出来るかを考えてみる

それらは、「木」を使う方法です。

また、分かりやすいところでは、「森林浴」も良いですね。

それから、本を読む。

本の本体の紙は、木から作られているから。

 

 

9月は、油断すると「金」が強まりやすくなりそうです。

ぜひ、「木」も楽しみながら、取り入れてみてくださいね。