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2022年はこんな巡りがやってきます:「壬寅」の解釈

そろそろ「来年」の運気が気になる時期になりましたね。

四柱推命で運気の流れを観る場合、年の切り替わりは「節分」です。

なので、今年の運気は2022年2月3日まで。

 

でも、世間の雰囲気としては「12月31日」で今年が終わり

「1月1日」から新しい年が始まります。

 

11月・12月・1月は、「冬」の気です。

「冬」は、表面には現れていなくても、水面下で準備をする時期です。

なので、節分までの時期は「移行期」として、来年の運気を意識した方が「お得」なんです。

 

しっかりと準備できていると、節分が明けると同時に、スタートダッシュがきれます。

「新旧交代」「新陳代謝」を意識して計画を練りましょう!

 

 

2022年は「壬寅」

 

「壬」は「水・陽」

「水」は、五行の巡りの一番最後に来る気です。

形がなくなっていき、次の形になるために、仕切り直す景色。

それは、もしかしたら「リセット」かもしれないし、「浄化」かもしれない。

水はどんな器にもおさまりますが、そもそもの器が変わっていく。

「現状」を維持しようと固執すると、水の流れを堰き止めてしまい、清らかな水が澱んでしまいます。

 

「壬」の字は、『織物を織るときの糸を巻き付けた形をかたどった文字』(「十二支読本・暦と運勢のしくみを読み解く』稲田義行著 創元社)です。

糸が巻き付けられると、膨らんでいく様子です。

また、「妊」の意味もあります。

このことから、「はらむ」と解釈もできます。

 

お腹の中で、胎児がすくすくと成長している。

ダイナミックに細胞分裂を繰り返しながら、「命」が創造されていく。

ただ、その動きは、「お腹」の中で起こっている。

だから、どんな顔をした「子ども」なのか、どんな性格の「子ども」なのかは、まったくわからない。

「10月10日」待つしかない。

「10月10日」過ぎると新しい命が誕生する。

 

 

「壬」は、このような景色です。

 

 

 

「寅」は「木・陽」

春の始まりです。

冬に土の中で潜んでいた草木の芽が芽吹きます。

冬眠していた動物たちも、目を覚まして活動を開始します。

内側から、外側に向かって、気が動きます。

 

『「虎」は、「矢を両手で引っ張る」様子をかたどった文字です。(寅は)そこから転じて、「引っ張る」とか、「伸ばす」を含意するようになりました。(「十二支読本・暦と運勢のしくみを読み解く』稲田義行著 創元社)

 

新しい芽吹きは、時の気に引っ張り出されて、伸ばされていく景色です。初々しいその歩みは、ちょっと不安定でもあり、荒削りかもしれないけど、可能性が広がっていく様子とも言えます。

 

 

郷土玩具としてよく見かける「張り子」は、様々な動物を模して作られていますが、首がゆらゆらと揺れるのは虎の張り子だけに見られる特徴だそうです。

なぜそうなのかは、明確な理由はないらしいのですが、『先人たちは万物の生命の始まりの相を、小さな張り子の首に集結させた』(『十二支ー易・五行と日本の民族』吉野裕子著 人文書院)とも考えられるそうです。

 

物事も始まりは、いつも「小さな揺らぎ」から起こります。

ちょっとしたきっかけや、小さな一歩を、大事にしたい。

 

 

「寅」はこのような景色です。

 

 

 

それでは、「壬寅」はどんな景色になるのでしょうか。

 

「壬」の「水」は、「寅」の「木」にとって「母」となります。

「水」が注がれることで「木」が大きく育っていくのです。

 

運気の中で、「壬」などの「十干」は、具体的な「行動」として解釈をします。

「寅」などの「十二支」は、「内面・心持」として解釈をします。

 

 

 

これらの事から考えてみると、「壬寅」は

水が流れる様に、動き続ける

立ち止まらずに、取り敢えず動いてみる

過去を振り返らずに、前を向く

終わった事は水に流して、気持ち新たに目標を立てる

あれこれ状況を確認しながら、出来ることを直ぐにやる

迷ったら、「やってみなければわからない!」と自分に言う

臨機応変に柔軟に対応をする

先入観だけでは判断しない

結果にこだわり過ぎない

「未完成」を受け入れる

 

それから、「可能性」を楽しみに。

 

 

こんな感じの景色になりそうですね。

 

 

 

五行の運気の良いところは、「使える」ことだと思っています。

例えば、「吉方位に出かけると運気が上がる」と言われているように。

意識をして、自ら手を伸ばしたり動くことで、自分に取り込むことができるのです。

反対に、「世相」を読み解くのは、ちょっと難しいんです・・・・

「世相」はあまりにも大きくて、手を伸ばしても届かないから。

その人の「立場」によっても、「世相」から受ける影響も違うので。

 

 

 

 

2022年は、立派な「寅」を育てていきましょうね。

どのように「寅」を育てるのがおすすめなのかは、後日ブログで書きたいと思います。