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逆走しないで、風に乗って進もう:五行バランスから考える「運の良い人」の進み方

四柱推命では、五つの「気」を使って、その人の個性や、巡ってくる運気との関係を読み解いていきます。

五つの「気」の、強弱や偏りは、その人の個性です。

 

それから、巡ってくる「気」を掛け合わせていくと、強弱やバランスが変わっていきます。

その変化の流れを読むと、これからどんな「運」が、自分に向かってくるのかがわかるのです。

 

 

また、五つの「気」は、お互いに影響をし合いながら、一つの「景色」を見せてくれます。

片方が強くなると、反対側は押されて縮まっていきます。

また、流れる方向によって、ある一つの「気」が強められると、その影響を受けて、自動的に強められていく「気」があり、もちろんその反対に、弱めれれていく「気」があります。

 

 

 

それでは、具体的に、どのように影響し合うのかを書いて見たいと思います。

 

上の図は、五つの「気」の関係を示したものです。

 

巡っていく運気は、赤い矢印の方向に進みます。赤い方向に進み度、「気」は強められていきます。

例えば、「木」から「火」に向かうので、「木」があることで、「火」が自動的に強くなっていきます。それから、強くなった「火」は、自動的に「土」を強くしていきます。

「母と子」の関係です。これを「相生の関係」と言います。

 

 

一方、黒い矢印は、潰す様に押さえつけてきます。育てていく母ではなく、試練を与える「鬼教官」みたいな感じですね。

 

例えば、「木」は「土」に向かって、圧力をかけ「土」を押さえつけようとするのです。また、「土」は「水」に向かって、圧力をかけます。

これを「相剋の関係」と言います。

 

 

「相剋」の場合、押さえつけられるほどに、負けてなるものかと、なんとか勢力を強めようと頑張ります。それは、壁を突破する力になっていくのです。

ただし、それには、努力や根性や、知恵や工夫が必要です。

育ててもらう様に、自然に強められるのではないので、流れに逆らう力がなくてはいけません。

 

 

「相生」と「相剋」は、逆の力が働きます。

運気を調整していくのは、この二つの力加減を調整していくのです。

 

 

個人の「運」や、巡ってくる「運」だけではなく、この五つの「気」の関係性は、物事全てに当てはまると東洋思想では考えます。

 

例えば、感情や行動やなども例外ではありません。

 

そして、それぞれの五つは

・比劫(ひごう)

・漏星(ろうせい)

・財星(ざいせい)

・官星(かんせい)

・印星(いんせい)

 

「比劫」(ひごう)とは、別名「自星」とも呼ばれます。

自分自身の星、つまり、「わたし」です。

個人の命式では、生まれた日の「干支」が自星となります。その人の「頭」だと考えるとイメージがつきやすいかもしれませんね。

行動に当てはめてみると、「決意する」「自分の役割に気が付く」です。

上の図では「木」にあたる部分です。

(上の図は、比劫が「木」の人の場合です。今後の説明は「木」が比劫としています。「水」の場合は上の部分は「水」になります)

 

 

「漏星」は、自星から直接に、気が流れ込んでいます。母と子の関係でもあるので、自然に外に漏れ出すように、損得勘定なく、自分の気持ちが出ていきます。感情表現や、アピール力などを司っている部分です。

行動に当てはめると、「楽しみたい」「好きなことをやりたい」「邪魔されたくない」「自由に振る舞いたい」です。

上の図では「火」になります。

 

 

「財星」は、「自星」から向かう矢印が出ています。「母」ではなくて「鬼教官」です。「自星」は「鬼教官」を退治してやろうと頑張るのです。自分の満足ではなく、もっと大きく、欲が出ます。また、「人のため」でもあります。

行動に当てはめると、「結果を出す」「お金を稼ぎたい」です。

 

 

「官星」は、黒い矢印を「自星」に向かって突き刺しています。つまり、「鬼教官」が無理難題をふっかけてきているのです。なので、試されます。試練でもあります。

行動に当てはめると、「押さえつけられる」「管理される」「動けないようにがんじがらめにされる」です。

上の図では「金」の部分です。

 

 

「印星」は、「自星」に赤い矢印を向けています。つまり、お母さんが子供の「自星」に力を注ぎ込んでくれているのです。守ってくれます。そして、育ててくれます。なので、自動的に大きくなっていきます。

行動に当てはめると、「吸収する」「勉強する」「準備する」です。

これから作物の種を撒く前の、畑を作るイメージです。

上の図では「水」の部分です。

 

 

 

もしも、ある日突然、すごく「理不尽」な要求を強いられたなら

それは、「官星」の勢力が、パワーアップしたことになります。

上の図では「金」が強められた場合になります。

 

そうすると、「火」に向かって「鬼教官」が無理難題を言ってきました。なので、「漏星」がつぶされそうになって、「楽しみたい」気持ちが、反発して、「鬼教官」vs「自由人」の図式になります。

「自由人」は負けじと頑張ります。

黒矢印の方向に従って、「金」を潰しにかかります。

 

「自由人」が強くなると、つられて「財星」も強くなっていきます。

目標を叶えたい気持ちが、とても強くなっていき、もしもそれが達成できないとなると、「わたしの頑張りが足りないから・・・」と、「自星」の力が弱まって、気持ちが落ちていきます。

 

 

バランスをとる時に、一番気を付けるポイントは、「自星」の力を守ることです。できれば、安定的に。

つまり、「自星」が弱まる時には、力を注入してあげて、強く育てていく方法をとります。

 

 

だから、頼りになる「母」の出番なのです。

「印星」の行動をとることで、「自星」が守られます。

種が、すくすくと育ってくれる土壌を作っていきます。

「鬼教官」のことを、徹底的に調べ上げ、やっつける「武器」を調達します。そして、その「武器」を使う練習をします。最初は下手かもしれないけど、諦めずに練習を繰り返すと、いずれ上手に「武器」が扱える様になります。

 

そして、「自星」が強くなる。自動的に大きくなっていきます。

自分の「頭」が、大きくなると、自信が満ちて元気になります。

 

 

 

経済を発展させるのは、「財星」です。

公の利益を重視するのは、「官星」です。

 

この二つの関係から、「財」を大きくすると、「官」も大きくなっていくことになります。

なので、「経済」と「我慢の感染対策」は、そもそも両立は難しいかもしれないなと感じています。

やはり、退治できるのは、「自由」ではないかと思うのです。

 

 

直接ぶつかり合って、上手く行かなくなってしまった場合の解決法として、「流れに乗る」というとっておきの秘策があります。

 

つまり、赤い矢印の方向に進んでいくことです。

 

「官星」から「印星」に向かうと、「自星」が強くなっていき

「自星」が強くなると、「漏星」が強められます。

 

一周回って、大きくなったら、きっと負けずに戦えますよね。もしかしたら、戦う必要もないほど、素敵な「遊び」を思いついて、邪魔されない自由な場所に立っているかもしれないですね。

 

 

運気は、赤い矢印の通りに動いています。

止まることはありません。

運の流れを利用している人は、赤い矢印の通りに進んでいます。

逆走はしません。

 

 

ひとまわり大きな「自由」の為に、準備を始めてみたいなと思っています。