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十二支は「季節」に重ね合わせて「妄想」してみましょう:「十二支」の解釈:「四柱推命」は深くてとても面白いですよ

四柱推命の難しいところは、何と言っても十二支の解釈のわかりづらさだと思います。

十二支の一つを理解するのも難しいのに、それが合わさって、影響しあった時、全く違ったイメージとなる為、「結局、どういうこと?」となります。

 

十二支とは、「見えない気」であり、しかも、「動いている気」であるので、実態を掴むのが困難なのです。

 

でも、だから、面白い。

推命家によっても、捉え方が異なり、それは、時代によっても進化しています。

なので、古典を紐解くと????となることも多いのですが、その?の答えを考えていくと、本当にキリがなくなっていく。

 

 

はっきりとした明確な答えが出ないから、答えを明るみに出したくなる。

この心理は、他の全てのことにも言えることかもしれないですね。

 

 

「答え」は「ゴール」で

「ゴール」を目指して進んでいく「過程」が「物語」

 

十二支の「物語」を、ほんの触りの部分だけご紹介しますね。

 

 

「十二支」を理解しようとする時に、一番わかりやすいのが「季節」として捉える方法です。

 

 

暦のスタートは、「春」から始まります。

一番バッターは「寅」

「寅」は2月「立春」(2月4日頃)から始まります。

立春は雑節の基準となる日で、「ここから全てが始まる日」です。

寒さの中、それでも水面下では、蠢いているエネルギーがあります。眠りから覚めたばかり。なので、あまり先のことは考えていない、というよりも、これから可能性が無限大に広がっていく予感しかしない。

そして、2月19日頃「雨水」となり、恵の雨が大地を満たします。固く閉ざされた土を雨が染み込むことで、柔らかくなっていきます。

氷が溶け、雪が雨に変わっていく。

これが「寅」のイメージです。

 

 

「卯」は3月「啓蟄」(3月6日頃)から始ります。

いよいよ地上に虫達が這い上がってきます。土の壁は、真っ直ぐ進めない場合もある為に、虫達は柔らかいところを狙って、したたかに地上だけを目標に進みます。

この頃の「雷」は、虫達を目覚めさせる合図となります。

のんびりしている虫は、雷に叱咤激励されます。なので、目覚めるしかない。進むしかない。そして、3月21日頃、「春分」となり、太陽の光(陽)がこれから大きくなって、勢いが「陰」から「陽」へとシフトチェンジします。

これが「卯」のイメージです。

 

 

「辰」は4月「清明」(4月5日頃)から始まります。

清らかに、清々しい気で溢れています。清らかな中においては、汚れが目立ってしまいます。心の中の「汚れ」に気が付く為に、どうやって「汚れ」を拭おうかと悩みます。

「汚れ」を突き放すほどの周囲の清らかさは、時として眩しくも感じます。

そして4月20日頃、「穀雨」となり、「水」が拭えない「汚れ」を浄化してくれます。煙立つ春の雨は、ちょっとだけ、隠してくれる。逃げ場所を作ってくれる優しい雨です。

どこまでも優しく暖かく。そして、その優しさがあるから、少しずつ「陽」に傾いていけるのです。

これが「辰」のイメージです。

 

 

 

「寅・卯・辰」が「春」です。

「春」は「木」の気の季節です。

もしも「命式」の中の十二支に、この3つが勢揃いしていたら、「春・木」がとても強まります。(東方合)

 

 

 

「巳」は5月「立夏」(5月5日頃)から始まります。

まだ汗ばむような暑さはありませんが、目にも鮮やかなキラキラと輝く新緑が、最も勢いを増して、周囲にまでその輝きを浴びせます。この時期は、「新玉葱」や「新キャベツ」など、柔らかいけど味の濃い、「今が食べ頃」の食材の宝庫です。

全てが、それぞれを主張します。

それから5月21日頃「小満」となり、小さいけれど「満る」のです。

この時期から、早いところでは、梅雨入りが気になり始ます。

若々しくフレッシュな、生物のエネルギーが満ちています。

これが「巳」のイメージです。

 

 

 

「午」は6月「芒種」(6月6日頃)から始まります。

芒種(ぼうしゅ)とは、稲や麦などの穀類をさしています。この時期は、田植えの時期として、忙しくなります。それから、梅の実の収穫もこの頃。貴重な晴れ間を使って、それらの仕事に勤しみます。

それから、6月21日頃、「夏至」となり、「陽」から「陰」へとベクトルの方向が変わります。

梅雨時期でもある為に、雨が多くなります。恵の雨は時として、有り難くないほどの大きな力を地上に置いていきます。

勢いだけではなく、周囲の状況を観察しながら、できることをバタバタとこなす。

これが「午」のイメージです。

 

 

 

「未」は7月「小暑」(7月7日頃)から始まります。

暦上では、「夏も終わり」となるのですが、最も暑い時期です。「陽」が盛んとなって降り注いだ暑さが、後から遅れて感じ始めるのです。泥の中から美しい花を咲かせる蓮が、花弁をいっぱいに広げます。

それから7月23日頃「大暑」となります。

暑さも加速がかかってきます。どんどん暑くなり、外ではセミがわしゃわしゃと、一斉に鳴いています。

ちょっと賑やかしい。

これが「未」のイメージです。

 

 

 

「巳・午・未」が「夏」です。

「夏」は「火」の気の季節です。

もしも「命式」の中の十二支に、この3つが勢揃いしていたら、「夏・火」がとても強まります。(南方合)

 

 

 

「申」は8月「立秋」(8月7日頃)から始まります。

残暑が厳しい頃です。夏は終わりに向かっていきます。

セミの鳴き声も、蜩に変わっていき、夕方に鳴く蜩は、「儚げ」な気配を醸し出していきます。胡瓜や苦瓜、ナス、など、体を冷やしてくれる野菜が旬を迎えます。

そして、8月23日頃、「処暑」となります。暑さも陰りを感じ、少しずつ空気が冷たく冷えていきます。物事がピークを過ぎて、これから収束に向かって、引き締まって小さくなっていくのです。

これが「申」のイメージです。

 

 

 

「酉」は9月「白露」(9月8日頃)から始まります。

いよいよ秋を感じます。中秋の名月が夜空に輝くころ。人々は昼間から夜に意識が向かいます。朝夕に植物の葉に露が降り始めます。(金生水はこの景色をいったいう説もあります)

そして、9月23日頃「秋分」となります。春分と秋分は「昼」と「夜」の長さが同じになります。つまり、最も「陰」と「陽」がバランスよく配置されている日となるのです。

そして、ここから「陰」が増えていきます。

実りの恩恵を満喫します。実りは「達成」です。

これが「酉」のイメージです。

 

 

 

「戌」は10 月「寒露」から始まります。

まるで燃えているかのような紅葉が、山々を覆い尽くします。そして、燃え尽きた葉は、落ち葉となって地面に散り、朽ちて土となり、新しい芽のための土台となります。

肌寒さも感じて、身の引き締まる思いです。

そして10 月23日頃「霜降」となり、冷え込みが厳しくなっていきます。木々の葉がすっかり落ちてしまい、その根元には多くの葉が柔らかく根元を覆って、冷たさから優しく守っているかのようです。

これが「戌」のイメージです。

 

 

 

「申・酉・戌」が「秋」です。

「秋」は「金」の気の季節です。

もしも「命式」の中の十二支に、この3つが勢揃いしていたら、「秋・金」がとても強まります。(西方合)

 

 

 

「亥」は11月「立冬」(11月7日頃)から始まります。

寒い地方から、初雪や初冠雪のニュースが舞い込んできます。吹く風も肌を刺すような冷たさも感じ始めます。太陽の光も、勢いが減ってきて、日暮れがどんどん早くなっていきます。「陰」が極まってきたのを体感していくのです。

そして、11月22日頃「小雪」となり、本格的に冬服に衣替えをします。温かい素材の羽織り物が活躍します。そして、温かい飲み物やスープが美味しく感じます。

いよいよ冬本番がやってくる。身構えをするころ。

これが「亥」のイメージです。

 

 

「子」は12月「大雪」(12月7日頃)から始まります。

本格的な冬が到来します。山の峰が雪で覆われます。

暖かさはなくなり、太陽の日差しも心なしか元気がなくなっていくよう。「陰」が極まっていく力に、「陽」が押されているのです。

そして、12月22日頃「冬至」となります。

「冬至」は、最も昼間が短い日、つまり、最も「陰が極まった」状態です。そして、ここから「陰」に向かっていたベクトルが「陽」に方向転換されました。少しずつではありますが、「陽」が復活していくのです。

これが「子」のイメージです。

 

 

「丑」は1月「小寒」(1月5日頃)から始まります。

天空では「陽」が少しづつ勢いを増してはいますが、地上ではこれから最も寒くて冷たい冬となります。「小寒」から「寒の入り」とされ、節分までの約30日間を「寒の内」と言われます。

そして、1月20日頃「大寒」となり、「寒気」が極まるのです。外は寒い北風が吹き荒れてはいますが、この時期には、味噌や醤油、酒造の「寒仕込み」には最適です。厳しい時に仕込まれたものは、時間をかけて熟成して、最高の出来栄えとなります。

これが「丑」のイメージです。

 

 

 

「亥・子・丑」が「冬」です。

「冬」は「水」の気の季節です。

もしも「命式」の中の十二支に、この3つが勢揃いしていたら、「冬・水」がとても強まります。(北方合)

 

 

 

「命式」の季節が偏っていなかったとしても、巡ってくる十二支によっては、一時的に偏ることがあります。

 

例えば、いつも5月はやる気が出てガツガツ行動できるなと感じているのであれば、「夏・火」が入った時に、「真夏のオンナ」のスイッチが入っているのかも。

 

また、得意な季節は、自分にとって、「好きな気」が巡っています。

逆に、苦手な季節は、自分にとって、「苦手な気」が巡っています。

 

 

苦手克服には、その季節の「賢い過ごし方」を採用してくださいね。

例えば、「秋」が苦手な場合は、カチカチに、冷たく固まらないように、ほっこりと温かい気持ちになれる方法を実践してみてくださいね。

 

 

季節を頭に浮かべながら、「命式」と向き合って、「妄想」してみてくださいね。

きっと、深みにはまりますよ!