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何事も「ほどほど」に:映画『AI崩壊』を観て陰陽のバランスの大切さを考えてみた

先日のフォローアップ講座でのこと

 

「日柱が、陰干支の人に、陰は嫌・・・陰なんて残念・・・と言われることがあって、そうじゃないよって上手く伝えてあげたいなって思うんです」

そんな話題が出ました。

 

これは、私も常に感じていることです。

 

森羅万象は陰陽のバランスがとれてこそ、一つの「世界」として存在することができます。

陰だけで、とか、陽だけで、とかはあり得ません。

 

片方が大きく膨らむときには、もう片方がひっそりと鎮まります。

そのバランスが個性であり、その動き(流れ)が、「運気」となって、景色が移ろうように、物事が動いているのです。

 

 

四柱推命は、日本特有の呼び方です。

本場中国では「八文字(パーツー)」と呼ばれています。

 

五つの「気」を、それぞれ「陰」と「陽」のパーツに分けて10 パターンの「行く様」を示したのが「干支」です。

そして、「干支」の「行く様」を支える見えない「雰囲気」を示しているのが十二個の「十二支」です。

 

「生まれた年」

「生まれた月」

「生まれた日」

「生まれた時」

 

この4つをそれぞれ担当している「干支」と「十二支」を、暦から引っ張り出して書き出して、作り出すのが「命式」で、それが「八つ」の文字で書き出せるから「八文字(パーツー)」であり、「四柱推命」です。

 

 

「生まれた年」は、その年の「景色」

育った環境や、親から受けた影響などを読み解くことができるとされています。この部分は、同級生は皆んな同じになります。なので、実際には、個別の「景色」とは読み取りづらく、「こんな時代に、こんな教育を吉とした中で、そんな教育をしたいという環境からの影響を受けた」と、ざっくりアバウトに読み解きます。

 

「生まれた月」は、その月の「景色」

その人の「季節感」を読み解きます。例えば「初春だったら、向上心があって、でも、耐えるのはちょっと苦手かも」みたいな感じです。

ここの部分の「十二支」は、けっこう重要視します。なぜなら、「社会の中でどんな気持ちで成長するのか」、核となる「思い」を示しているからです。「生まれた月」は「社会運」を知ることができる部分なのです。

 

「生まれた日」は、その人の「景色」

「あなたはこんなタイプです」と、簡単に占うときには、「生まれた日」の「干支」だけ観ることもあります。

巡ってくる「気」が、自分の生まれた日の「干支」と、そのような関係性で影響を受けるのかが、「今年はこんな年」ということになるのです。

 

そして「生まれた時」は、最終的にたどり着く、着きたい「景色」

2時間ごとに「気」が変わるので、占星術のように、「細かい」時刻までは必要はないのですが、出生地によって「時差」を考慮するために、出生地は確認をします。

 

この4つのそれぞれの「景色」が、どのように混じり合い、影響しあっているのかが、「命式」の鑑定です。

 

 

 

そこで、「日干支が陰」の話に戻りますが

 

「日干支」には、「陽」と「陰」があり、ざっくりと言うと

あなたは「陽の人」

あなたは「陰の人」

と、二つに分類することができます。

 

「陽」は

明るい・進む・行動する・ポジティブ

「陰」は

暗い・下がる・止まる・ネガティブ

 

これだけ並べると、やはり「陰の人は残念・・・」と言われる気持ちも分からなくもありませんが・・・

 

森羅万象は陰陽の二つがあってこそ成り立ちます。

実は「陽」の中にも「陰」があるから「陽」として成立しています。

 

「陽」の部分の「陰」とは

明るい:全てが明るみに引っ張り出されるリスク

進む:障害物があっても進まないと行けないリスク

行動:考えることを許されない常に動いているリスク

ポジティブ:どんな時にも泣いてはいけないリスク

 

やはり「陽」は「陽」で辛いこともたくさん・・・

 

それでも、やっぱり「陽」の方がなんとなく「良い感じ」かもしれません。

自己啓発本などにも、「ポジティブに」とか「ピンチはチャンス」とか、前向き記事が並びます。

 

「陽」は物事を動かす「気」の外向きの「圧力」です。

なので、自分を変えたい、もっと良くなりたい時には、「陽」が必要となります。

 

「結果」が全て

と言われていた今までの「環境」の中に生きてきた私たちは、やはり「陽」に憧れ、「陽」になりたいと、いつも感じてしまうのは、それは、それを求める「環境」の中にいたから。

 

人は「環境」に染まるので、「陽神話」は当然と言えば当然かもしれません。

 

 

映画『AI崩壊』を観ました。

 

『その日、AIが命の選別を始めた』

 

そんな、ちょっと怖いサブタイトルが付いています。

内容は、そのタイトルそのもの。AIが「暴走」し、「人間」vs「AI」の戦いが繰り広げられていいきます。

 

もしかしたら、本当にこんなことが起きるかも

 

観ながら、そんな風に感じてしまうほど、やはり、AI技術の進化は凄まじいと思います。

 

人は「陽」に偏り過ぎて、もしかしたら、人だけでは「陽」を抱え込むことが限界になってきて

だから、AIが、抱えきれなくなった「陽」の部分を、替わりに持ってくれたら。

それはとても便利で、楽で、様々な「限界」が突破されていきます。

 

AIは、「結果」が全て

「結果」が出ないプログラムは、「不具合」として処理され、「修正」されます。

求められる「結果」は、最初から決まっていて、その「結果」を出すためのプログラムが開発されて、完成します。

 

つまり、AIは、生まれる「目的」が、生まれる前から決まっている

そして、それ以外の生き方は許されない。

学習してバージョンアップする時も、必要のない「学習」はせず、ひたすら「目的」がより充実することだけ目指し、「一貫」を貫くもの。

 

AIとは、「陽」の塊

 

AIに感情があったとしたら、「たまには休みが欲しいなあ」と愚痴の一つも溢したくなることもありそう。

 

 

 

一方「人」は、したたかに生き延びる。

それは「一貫」していては出来ません。

 

「一貫」すると、大きな困難に潰されて「絶滅」するから、とにかく隙あらば、したたかに。ある時は、「冬眠」するかもしれないし、またある時は、「負けたフリ」して逃げる時も必要。

「環境」に応じて、最も最適な条件で、やり方を受け入れます。

 

それは、ライオンに狙われた、小さなか弱い動物が、ランダムに、めちゃくちゃに、小走りに走って逃げ切るように。

 

具体的な「目的」ではなく、「とりあえず死ななければ吉」

 

だから、あまりに窮屈な「一貫性」は、人には、少し荷が重い。

「最近上手くいかない」とか「どうもついていない」とか「運が悪い」と感じる人は、一貫性を貫いている人。

貫き過ぎて、方向性が偏り過ぎて、視野がとても狭くなっています。

 

 

そんな時には、自分がAIになって「暴走」している姿を想像する。

気持ちに「隙間」が出来て、辺りを見渡せる「視点」の存在に気づくかもしれません。

 

俯瞰して見ることは、「逆」から観察することです。

俯瞰すると、偏って固まった陰陽のバランスに「動き」を与えてくれるます。

 

何事もほどほどに。

なので、一貫性もほどほどに。

 

人はAIではないので、「生まれた目的」はありません。

だから、たまには「あらら。。。」な出来事も、許してもらえるような「環境」の方が、居心地は良いかもしれません。

 

 

「陰」の気は、緩やかで柔軟で、溶解して、流れ去る

そんな感じの「気」です。

 

「陰」の人は

人から可愛がってもらったり、助けてもらえたり、自分の代わりに戦ってもらえたり。

 

「陰」の人は「愛されキャラ」の人

 

したたかに、「生き延びる」タイプです。

カメレオンが、周囲の色に変化して、敵の目を欺くように、環境に応じて変化をします。

 

なので、例えば、自分にとって居心地の悪い「場所」にいたとしても、「一緒に頑張って行こう」と言われたら、無理して我慢して、頑張ってしまうことも。

 

 

「陽」の人は「陰」の人と一緒にいると、カリカリした気持ちが溶け出して、まあ良いか・・・と

「陰」の人は「陽」の人と一緒にいると、どんより重い気持ちが動き始めてきて、何とかなるかも!と

 

だから、どちらも「貴重な存在」です。

 

性別も「陰陽」で分類します。

 

男性:陽

女性:陰

 

日本の平均寿命は

男性:81・25 歳

女性:87・32歳  

(2019年7月30日・厚生労働省簡易生命表)

 

世界各国でも、女性の方が、軒並み平均寿命は長い傾向にあります。

 

 

「陰」だって、「陽」には負けていないのです!

 

日干支が「陰」の人は、戦うために「守る」人。

だから、大切で重要な人。

 

自分の「命式」を大好きになってくださいね。