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「四柱推命」で占えることと占えないこと

 

一言に「占い」と言っても、知りたい内容は様々です。

今年はどんな一年になるんだろうと期待に胸を膨らませる時

どうして、思った通りに進まないんだろうと悩んだ時

右に行くべきか・・・はたまた左に行くべきかと決めかねている時

 

 

一番最初の知りたい内容とは、流れの情景を

2番目の場合は、目の前の情景を

そして、3番目の場合は、可能性の情景を。

それぞれ観ていく必要があります。

 

 

 

では、四柱推命は、これらの3つの「占い」の中で、どれが一番得意としているのでしょう。

 

それは、一番最初です。

流れの情景です。

 

流れとは、止まらずに進んで行く「気」

五行は、常に

木→火→土→金→水→木→・・・・・

と、途切れることなく流れていきます。

この流れは、「体感」できる流れとして解釈ができます。

 

新しく始まったものは

最初は、「芽」のようなものです。

「芽」は明るい太陽に向かって伸びていきます。

つまり、「芽」には、目指している方向が定まっていることになります。

これが「木」の段階。

 

 

それから、「木」は「火」へと進みます。

「火」は辺り一面に拡散していきます。

ストーブの前で、暖められた空気が、天井に向かい、部屋中に広がって

やがて部屋中暖かくなるように。

目指す方向は定まってはいなくて、全体に広がっていきます。

 

 

 

「火」の次は「土」へと進みます。

「木」と「火」で上昇し、頂点に上り詰めました。

上がると、今度は下がっていきます。

下がると、落ち着いていきます。そして、安定していきます。

冷えた体を温めてくれた炎に、ずっと体を向けていると

最初な「わあ、あったかい」と嬉しくなって、テンションが上がり

そこから段々と、気持ちがほっこりしてきて、お尻が重たくなって動けなくなるみたいな感じ。

 

「土」の次は「金」です。

「安定」していくと、その場所を、もっと充実させていきたいと思うようになります。

人と一緒では面白くないと感じるからです。

自分らしい場所にこだわるには、人と違っていなくてはいけません。

そこには「境界線」が生まれていきます。

 

そして、流れの最終段階の「水」に進みます。

「境界線」は、世界をどんどん小さくしていきます。

限りなく小さくなっていくと、「霧」のように、つかみどころがなくなっていきます。

分散していくと、ひとつひとつの力が限りなく小さくなってしまいます。

そして、下に落ちて、沈み込んでいきます。

 

「水」が極まると、分散した気が集まり始めます。

陰と陽は、常にバランスを取ろうと蠢いているからです。

集まりながら、やがて形が出来ていき、最初に目に止まるのが「芽」です。

それは、「水」から「木」へと流れていった情景です。

 

 

 

運気の流れを観るのは、これらの流れの中で、どの段階に差し掛かっているのかを知ることです。

もちろん、「過去」を観ることも、「これから」を観ることもできます。

順番に流れていく情景を、遡ったり、辿って行くとわかります。

 

 

今年はどんな一年になるんだろうと、胸に期待を膨らませて観ているのは

流れの中で、今年の「立ち位置」を知ること。

そして、「占い」では、その「立ち位置」を把握した上で、「計画」を立てていくのです。

 

五行の流れは規則的なので、得意分野だと言えるのです。

 

 

それから、2番目の思った通りにいかないときは、流れを邪魔しているものはないかと探っていきます。

これは、十干支同士の組み合わせによって、五行を歪めてしまう時期や、十干同士がぶつかり合って力を低下していないか、また、大事な日主を痛めつけている気が発生していないか、など。

もしも、何か見つかったなら、それを「解消」する方法を、五行を使って試していきます。

 

ただし、この具体的な方法は、「流派」によって、異なっている場合があります。

ここが、四柱推命を難解にしている原因の一つかもしれません。

知れば知るほど迷ってしまう・・・・考えるほど沼にハマる・・・・。

 

 

こんな時には、「原点」に立ち戻ってみるのです。

これらの「イレギュラー」な情景は、永遠には続きません。

規則的な流れの上で起こっている状態です。

 

なので、まず、自分の「立ち位置」を、今一度確認してみる。

そうすると、「イレギュラー」から解放される時期が見えてきます。

それまでは、無理をしない。

無駄な戦いをしない。

そして、時期を待つ。

こんな事を言ってしまっては、「占い」以前だと言われてしまうかも知れませんが・・こんな場合に、一番のおすすめは、「心身ともに整える」こと。

つまり、「健康第一」なんですよね。

 

 

四柱推命でわからないのは、右に行くべきかはたまた左に行くべきか、、、、

どっちを選ぶと「成功」するのか。

 

これは、残念ながら読めないと思っています。

なぜなら、五行は流れていて、常に形を変えていくから。

 

 

こんな場合には、「卜占」(ぼくせん)がおすすめです。

 

「卜占」とは、サイコロをふったり、易をたてたり、カードを引いてみたり、また、ホラリーチャートをたてたり。

今この瞬間の情景を、切り取って分析する方法です。

 

きっと、明快に「答え」を見せてくれると思いますよ。

自分が「気に入る答え」かどうかは別として。

 

 

四柱推命は怖い・・・と時々言われてしまうんですが

決して怖くはないでしょ!

私が怖いのは「卜占」です。

だって、思い通りの「答え」は、滅多に出してくれないから。

冷静にバシッと決めてくるから。

だから、思い通りの答えを出したくなって、同じ質問を何度も繰り返して尋ねてみたくなるけど・・・

それは、「卜占」に呆れられてしまいますね。(苦笑)

 

 

なので、そこは、ちょっと気持ちを切り替えて

「今のままじゃだめってことね」と前向きに考えてみる。

質問がそもそも「独りよがり」かもしれないし、自分で決断する覚悟が決まっていとか、ダメだと解ってはいるけど手放せないのかもしれないし。

 

それをもう一度検討してから、時間を開けて、また占ってみると、案外違う「答え」が出たりするんですよ。

と言うよりも、そもそも、こだわっていた質問自体が、どうでも良くなっていた、なんてことがあるかも知れませんね。

 

 

それは、「水」が極まって、「木」に進んだ情景です。

2月4日から、流れがひとつ進みます。

「芽」が出る時がやってきますね。