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「五行」の巡りをスムーズにする方法:「相生関係」:生み出してくれる五行を用いるのは「優しいメンテナンス」

    四柱推命では、生まれた日に巡っていた「気」の景色をもとにして、その人の「五行バランス」を読み解いていきます。

     

    五行には、「木」「火」「土」「金」「水」の五つがあります。

    その五つを、全て同じ程度持っている人は、あまりいません。

    どれかたくさん持っていたり、全く持ってなかったりします。

    五行に偏りがあるのです。

     

    その偏りが大きいほど、個性として表れます。

    あまり偏っていなければ、どんな状況にあっても、「そつなくこなす」タイプである可能性が高くなります。

     

     

    それから、たくさん持っている五行は、その人の「個性」として発揮されます。

    何も考えずに、やってしまう「癖」として表われることが多いです。

    なので、本人は気がついていないことも。

    持っていない五行は、通常は発揮されません。

    発揮されないからこそ、「苦手意識」を持ってしまう場合も多いです。

    なので、それを克服しなくてはと、必要以上に取り組むことも。

     

    気のバランスから考えてみると、「自分らくし」とは、案外自分では気が付き難いものであり

    人から「あなた、こんな人だよね」と言われる事に「真実」が含まれていたりします。

     

     

    五行とは、「行く様」です。

    つまり、どのように動いて行くのか。

    動くためには「力」が必要です。

     

     

     

    「木」の場合

    上に向かって伸びていきます。成長していきます。

    今日よりも明日、明日よりも明後日、たっている場所から進む。

    その為に発揮される「力」は「行動力」

    向上心や好奇心が支えます。

     

     

    「火」の場合

    暖めていきます。暖かさは、体だけでなく心も熱くしていきます。

    制限なく広がる様は、「全体」に向かいます。「人」に向かいます。

    その為に発揮される「力」は「愛情力」

    大切な人を大切に思う気持ちが支えます。

     

     

    「土」の場合

    下降していきます。固まっていきます。

    そして「安定」に向かいます。

    コツコツと努力を重ねて、膨大な「経験」を積み重ねていく。

    「経験」は揺るぎない「自信」に繋がります。

    その為に発揮される「力」は「忍耐力」

    「記憶」がそれを支えます。

     

     

    「金」の場合

    凝縮していきます。そして、やがてたくさんの「塊」ができていきます。

    凝縮の「塊」は、決して交わることはしません。

    「塊」は、とても固い「膜」で覆われていて、「塊」を守っています。

    「塊」の中に踏み込もうとするものとの間に「戦い」が起こります。

    その為に発揮される力は「調整力」

    「塊」の許容範囲を確かめるのです。

    「分析」がそれを支えます。

     

     

    「水」の場合

    分散していきます。

    極限まで小さく凝縮した「塊」は、目には見えないほど小さくなっていきます。

    なので、手で掴むことができなくなります。

    あまりにも小さくなったので、染み込んでいきます。

    乾燥した「場所」を潤していきます。

    潤っていくたびに、動きがスムーズになっていきます。

    軋んだ扉に油をさしたように。「本来」の動きを取り戻します。

    止まっていたものを動かしていきます。

    それは、「生命力」と言えるかもしれません。

    受容し、交わりあって、「生命」が生まれます。

     

     

     

    「木」は「火」を生みます。

    成長していく姿は、心を熱くしてくれます。

    たった一人の人の大切な人のための歩みは、やがては皆んなのためにもなっていきます。

     

    「火」は「土」を生みます。

    大切にされた記憶は、心穏やかに、いつまでも記憶として蓄積されていきます。

    それは、何があっても乗り越えられる「自信」につながっていきます。

     

     

    「土」は「金」を生みます。

    膨大な「記憶」は、どんどん凝縮されていきます。

    そして、周囲との間に「温度差」が出てきます。

    異なる「記憶」を受け入れまいと、頑丈な「膜」が出来上がります。

     

     

    「金」は「水」を生みます。

    異なる「記憶」同士を、比較検討し分析することで、小さな共通点が見つかります。

    それは、つかみどころのない、はっきりしないものかもしれません。

    でも、確かに感じる「記憶」です。

    自分の「記憶」と、感じる「記憶」が混じり合ったとき、「ひらめき」が生まれます。

    「ひらめき」は、止まっていた「場所」を、再び動かしてくれます。

     

     

    「水」は「木」を生みます。

    止まっていた「場所」が、潤ってくると、動き始めます。

    潤滑油をさしたから。

    勢いがついていきます。

    そしてそれは、新たな「成長」へと向かう「行動力」となります。

     

     

     

     

    五行は、常に動いています。「力」も一緒に動いています。

    物事が、スムーズに進まなくなったと感じる時、無理やりゴリゴリと頑張るのではなく、生み出してくれる「力」を意識してみると、いいかもしれませんね。

     

     

    行動できない時、「木」に「水」を注いでみる。

    異なる意見を取り入れてみる。試してみる。そして、自分の意見と混ぜ合わせて、もう一度考えてみる。

     

    心が冷たくなった時、「火」に「木」を注いでみる。

    とりあえず、動いてみる。ストレッチをしたり、歩いてみたり。

    血流が巡り出し、体が暖かくなって、ちょっと汗ばんできたら、なんとなく元気になれた気がしてくる。

     

     

    我慢ばかりしていると感じる時、「土」に「火」を注いでみる。

    ふわふわの毛布にくるまって、ほっこりする。

    皮膚から感じる「柔らかさ」は、頑になった気持ちをほぐしてくれる。

    畑に土に、空気を含ませるように。

     

     

    どうして理解してもらえないんだろうとカリカリする時、「金」に「土」を注いでみる。

    足元を見てみると、いつもそこにいてくれて、いつも支えてくれる存在に気が付く。

    たくさんの人に理解してもらえなくても、いつもいてくれる人は理解してくれていた。

    だから、もう少し、頑張ってみようと思えてくる。

     

     

    気持ちが分散していき、気持ちが蒸発してしまいそうな時、「水」に「金」を注いでみる。

    とりあえず「一人」で過ごす。

    周囲の「雑音」をシャットアウトして。スマホの電源を切って。

    自分に向き合う。

     

     

    日々のメンテナンスをするように、気の巡りも、メンテナンスを意識してみましょうね!