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「丙午のオンナ」を敵にまわすと怖いのか?:「生まれた年」はどんな影響力があるのか:四柱推命鑑定「年柱」

四柱推命など、「暦」を読み解くことで流れを知る「鑑定」や、環境を整える「風水」は、全て「五行」の組み合わせを解釈しています。

 

「五行」とは、五つの「行く(動く)」タイプに分類され、全ての物事が「動く様」は、この五つのどれかに当てはめる事ができるとされています。

 

木・・・成長・突破

火・・・情熱・炎上

土・・・安定・動じない

金・・・選択・完成

水・・・流す・終焉

 

そして、それぞれには陰と陽があり、五つの「行」には「十個」のグループに分ける事ができるのです。

 

全ての「気」には、「見えるのも・形あるもの」と「見えないもの・形ないもの」があります。

 

「見えるもの・形あるもの」を表現するために、十個の「干支」があります。

「見えないもの・形ないもの」を表現するために、十二個の「十二支」があります。

 

十個の「干支」と十二個の「十二支」の組み合わせは、60個あり、それを「六十干支」と読んでいます。

 

 

「六十干支」は、一年に一つづつ巡る「年干支」

一月に一つづつ巡る「月干支」

一日ごとに巡る「日干支」

時間ごとに巡る「時干支」があり、誕生した瞬間の4つの干支を知る事で、その人の「景色」を知る事ができます。

つまり、その人の「取り扱い説明書」です。

 

その「取扱説明書」を紐解きながら、巡る運気の「利用法」や、他の人との「付き合い方」など、出来るだけスムーズになるように解釈をするのが「鑑定」です。

 

 

なので、そもそもは、「鑑定」は当てるのが目的ではないのです。

 

 

「五行」の中で、もっとも「強い」のは

「火・陽」

 

干支では「丙」

十二支では「午」

 

この二つの組み合わの「丙午」は、とにかく火だらけ。

やる気に満ち溢れ、「火炎放射器、ぶっ放します!」といった感じです。

 

そのせいか、「丙午年の女性」に対する「解釈」は散々なもので、古典の解釈では、「夫を食い潰す」「家に収まっていられない」「気が強く人の言うことを全く聞こうとしない」など、昭和初期頃までに書かれた著書には、こんな感じで書いてあります。

 

四柱推命は「東洋思想」から生まれた解釈です。東洋思想は平たく乱暴に一言で言うと「中庸」を吉とする思想で、「偏る」ことを忌み嫌います。

四柱推命が確立発展してきた時代は、「家」を永続させること、「村」を守り続けること、「王」の権力を皆んなで力を合わせて盛り立てること。それらを「吉」とされていたので、「安定」が好まれていました。

 

陰陽理論では、「男性は陽」、そして、「女性は陰」と考えられていて、なので「陽の中の陽」の「丙午」の女性は、忌み嫌われてしまっても仕方ないのかもしれません。

 

 

六十干支が順番に巡るので、「丙午年」も60年事に巡ってきます。

近いところで言うと、1906年(明治39年) 1966年(昭和41年)です。

 

面白いことに、1906年(明治39年)に生まれた赤ちゃんは、前年度に比べて4%下がったそうです。

そして1966年(昭和41年)においては、前年度よりも25%も下がりました。

 

 

1965年・約182万人

1966年・1360974人

1967年・約194万人   「厚生労働省 人口動態統計より」

 

 

「丙午」の女の子パワーは、人口動態統計まで動かすほどのパワーなのか・・・・恐るべし。。。

 

 

 

生まれた年の「年干支・年柱」は、個人の命式の中で何を示しているのかというと、「先祖からの影響・親からの影響」とされています。

 

時代には「景色」があります。

例えば、「頑張れば結果がついてくる」とか「景気が悪くて落ち込んだ」とか「やる気はあるけど準備が整っていない」など。

それは、流行や世相、経済状況などにも現れます。年末の特番を見てみんなが感じる「今年はこんな年だったね」とか、「今年の一文字」などで感じることができます。

「年柱」はその年の「景色」です。

その「景色」の中で誕生しました。

それは「自分のルーツ」みたいなイメージで、私は解釈をしていて、例えば、日本人として生まれて、海外にも住んではみたものの、やっぱり「お味噌汁」は欠かせないよね、とずっと大切にしている「お家」です。

 

なので、「丙午年」生まれは、「何があっても負けない!」と、闘志を秘めた人が多いような気がします。

 

ちなみに1966年(昭和41年)にあった出来事は

・ウルトラマンシリーズの放送開始

・ビートルズ来日

 

正義のために熱いビームを怪獣に浴びせて戦うウルトラマン

みんなが熱狂し熱くなったビートルズ

 

いかにも「火」らしい。

 

ちなみに、ビートルズの来日した6月29日の「月干支」も「午」

「午」が並んで「火」が燃え盛る「景色」です。

まさに、ビートルズ来日は、「丙午年」のもっともクライマックスな出来事となり、影響力がとても大きかったのも頷けます。

 

 

「丙午のオンナ」はバブル世代にも「君臨」しました。

1965年から1970年生まれまでを「バブル世代」と言われていますが、1965年・1966年・1967年は共に「火」の年です。後半の1968年・1969年・1970年は「金」が入ります。

(バブル世代に関しては、1970年・1971年・1972年生まれとする説もあります)

 

「火の年」生まれの「バブル世代」は、ひたすらガツガツ。火炎放射器をところ構わず放射する。

「金の年」生まれの「バブル世代」は、ガツガツ半分冷静さもあり。必要な時にだけ火炎放射器を無駄なく使う。

 

こんな感じで過ごしたのかもしれません。

 

 

2026年は「丙午」の年です。

今の時代(暦)は「冷たいクールな気」が流れています。でも、きっと「丙午」の頃には、熱い「気」がメラメラと湧き上がり、みんながお日様の光をいっぱいに感じる年になるはずです。

 

「丙」は太陽

太陽は「全て」を照らし、明るみにします。

裏表のない、直球の熱いエネルギーです。

 

2026年に生まれた女の子は、まるでウルトラマンみたいに、悪代官のような憎い怪獣をやっつけてくれるような、とても頼もしい女の子に成長するのかもしれません。

そして、きっとこの頃からは、男女の枠を超えてというか、「男性だから」とか「女性だから」という考えそのものが失くなっていると思います。

だから、みんな「丙午のオンナ」になれる可能性があるのです。

 

 

本当の「強さ」を確かめる年。

 

 

2026年の「丙午」はそんな「景色」を見せてくれます。